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アツイヒビ/緑川ゆき
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著者: 緑川ゆき
巻数: 1巻
最新刊『アツイヒビ』
『アツイヒビ』は、緑川ゆきによる日本の漫画作品、及び同作品を表題とした漫画短編集。
概要
- 漫画作品は、2001年に『LaLa DX』(白泉社)9月号に掲載された読み切り作品。
- 漫画短編集は、表題作を含む読み切り作品4作品を収録。1 - 3の3作品は、同じ高校の生徒主人公として描いた作品。
- アツイヒビ
- 花の跡 - 『LaLa DX』2003年4月号に掲載
- 寒い日も。 - 『LaLa DX』2002年3月号に掲載
- 名前のない客 - 『LaLa』1999年5月号に掲載
あらすじ
国吉は、川で生徒手帳を探す同級生・池田吾郎の姿を見かける。そこへ生徒手帳を手にした同級生の室園が現れ、手帳には殺人計画が書かれていたと言う。室園と協力して池田について調べていくうちに、国吉は最近、池田の母が再婚したことを知り、殺人計画は池田が義父を殺すために立てたのではないかと疑う。しかし、実際には池田本人の身にその計画どおりのことが起こっていた。国吉は、池田の義父に会い、生徒手帳に書かれた計画について問い質す。
短編集収録作品
花の跡
菊池の教室の机に、毎日少しずつ花の落書きが増えていく。その落書きは、定時制の授業で同じ机を使う倉田が書いたものだった。かつては絵の才能があった倉田は、中学生以降、描けなくなっていた。菊池は、倉田を次第に好きになっていくが、倉田は家族の事情で町を出て行ってしまう。
寒い日も。
遠山は、委員会で会う先輩の池田に恋心を抱くが、彼の心は国吉と付き合い始めた室園に向いていた。遠山は、池田に告白して優しく断られても、池田を追わずにはいられない。池田は、室園とまっすぐ向き合いたいという国吉の言葉を聞き、自分も遠山に対する真摯な気持ちで接しようと、手紙に思いをしたためる。
名前のない客
要人を集めたパーティーに銃を持った男達が乱入。監禁された人質たちの部屋に、立石英世を救うために来たという青年が現れる。誰も名乗り出ないまま人質たちは部屋を脱出。人質たちは離れ離れになり、青年は制服姿の女子学生と共に逃走するが、彼女は青年が守るべき立石英世ではなかった。良心の呵責を感じた女子学生は、青年に自分の正体を告げる。
書誌情報
脚注