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ウルフガイ 12

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ウルフガイ』は、平井和正の小説『ウルフガイ・シリーズ』の漫画化作品。副題に「狼の紋章」とあるように、シリーズ第1作『狼の紋章』(1971年)が原作となっている。この小説シリーズ自体が元は坂口尚作画による漫画『ウルフガイ』(1970年 - 1971年)として世に出ており、再漫画化作品ともいえる。作監:余湖裕輝、脚本:田畑由秋、作画:泉谷あゆみにより、『ヤングチャンピオン』(秋田書店)で2007年より連載中である。

大筋では小説と同じ内容であるが、舞台を現代に変え、オリジナルキャラクターが登場し独自の展開を見せるなど、より過激になっている。また、小説シリーズ第2作『狼の怨歌』や『アダルト・ウルフガイ・シリーズ』からもモチーフが取り入れられている。

ストーリー

市立博徳学園中学の美人教師・青鹿晶子は居酒屋から酔っ払って1人で帰ろうとしていたところ、1人の少年とぶつかる。酒の勢いで少年に絡む青鹿。しかし、そこに不良グループが現れ、少年を襲撃する。青鹿はショックで気絶するが、気が付けばグループは壊滅しており、少年の姿は消えていた。翌日学校に出勤すると、そこにあの少年が現れる。

登場人物

犬神明(いぬがみ あきら)
本作の主人公。博徳学園3年F組。幼少頃に両親を亡くし、叔母に引き取られている。なぜか不良に敵意を持たれ、その度に撃退する。本人の意思に反して周囲に不幸をもたらすために転校を繰り返してきた。その正体は満月が近づくと不死の力を発揮する人狼。
青鹿晶子(あおしか あきこ)
美人教師。博徳学園3年F組担任。犬神明に好意を持つようになっていく。
羽黒獰(はぐろ どう)
博徳学園の不良グループのリーダー。犬神明と同じ3年F組。暴力団「東名会」の幹部の息子。原作以上の「怪物」だが、犬神明によって精神的に壊される。
千葉の襲撃を退けることで立ち直り、犬神を己が倒すべき敵と認識する。
小沼竜子
羽黒獰の彼女で同じく3年F組。犬神明に関心を持つ。
黒田
不良グループのメンバーで同じく3年F組。転入初日の犬神明をナイフで襲うが、逆に自分を刺してしまう。入院中に死亡。なお、原作では双子ではない。
クロ兄
不良グループのメンバー。黒田の双子の兄。犬神明に敵討ちをしようとするが失敗し、羽黒から手に入れた銃器で大量殺人を実行する。しかし、犬神に手榴弾を握らされ自爆する。
千葉(ちば)
不良グループのメンバーで3年F組。羽黒の父親から援助を受けているプロボクサーの兄がいる。原作には登場しないオリジナルキャラクター。
精神の壊れた羽黒にリンチされ瀕死の重傷を負うが、犬神の血を輸血され蘇生する。恨みを晴らすために羽黒を襲撃するが、返り討ちにあい死亡。
木村紀子
博徳学園生徒会副会長。犬神明に片思いをしている。
神明(じん あきら)
ルポライター。犬神明との接触を避けているためその存在を知られていないが、その正体は同類の人狼。
田所
青鹿晶子の同僚教師。

書籍情報

  1. 第1巻(2007年9月発売) ISBN 978-4253150514
  2. 第2巻(2008年2月発売) ISBN 978-4253150521
  3. 第3巻(2008年7月発売) ISBN 978-4253150538
  4. 第4巻(2008年12月発売) ISBN 978-4253150545
  5. 第5巻(2009年5月発売) ISBN 978-4253932301
  6. 第6巻(2009年9月発売) ISBN 978-4253150569
  7. 第7巻(2010年1月発売) ISBN 978-4253150576
  8. 第8巻(2010年7月発売) ISBN 978-4253150583

外部リンク