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エスパー魔美 9

共有

エスパー魔美』(エスパーまみ)は、藤子・F・不二雄による日本の漫画、またそれを原作としたテレビアニメとテレビドラマ。

概要

漫画雑誌『マンガくん』の創刊号(1977年)から翌1978年まで連載され、『マンガくん』が『少年ビッグコミック』に改題された後は不定期に掲載、1983年に最終回を迎えた。なお、本作の原型として1974年に発表された短編赤毛のアン子(別題「アン子大いに怒る」)がある。 オバケのQ太郎から始まった生活ギャク路線が曲がり角に来たという作者の判断から描かれた作品であり、

  • 主人公を女の子にする。
  • 超能力を持たせる。ただし、ごくささやかな力に限定する。
  • 活躍の場を大人の世界にする。そのため主人公の年令を中学生に引き上げる。
  • 主人公の性格、生活環境を、なるべく平凡なものとする。

を旨としている「小学館」の「藤子まんがヒーロー全員集合」

上記の理由から主人公たちの年齢が中学生であり、他の子供向けの藤子作品より若干上になっている。新基軸は成功を収め、21世紀に至るまで版を重ねる作者の代表作の一つとなった。

1987年にテレビ朝日系列でアニメ化された。それに伴い『月刊コロコロコミック』に再掲載される。劇場版も1本製作された。テレビアニメはオリジナルストーリーも多数交え、約2年半にわたるロングラン放映となった。

2002年には、NHK「ドラマ愛の詩」枠で実写ドラマ化された。

あらすじ

明月中学に通うごく普通の中学生である少女・佐倉魔美は、同じクラスの高畑和夫をピンチから無意識に助け出したことをきっかけに、自分の中に超能力が眠っていることに気づく。高畑は自分がエスパーだと誤解していたため、真実を知って気落ちするあまり魔美と距離を置いてしまうが、気を取り直してエスパーのコーチとして協力を申し出る。

高畑のサポートの元、自身の超能力に磨きをかけながら、魔美はごく普通の中学生と、人助けをする正義のエスパーとしての二重生活に奔走していくのであった。

登場人物

主要人物

声 - はアニメの、演 - はドラマのキャスト

佐倉 魔美(さくら まみ)
声 - 横沢啓子(現・よこざわけい子) / 演 - 笹岡莉紗
本作品の主人公。東京近郊の「佐間丘陵」にある明月学園中学の生徒。14歳の中学2年生。血液型O型。身長153cm、体重42kg、B75・W56・H80。誕生日は原作では「獅子座で土用の丑の日」とのみ明示されている。アニメ版では京都大文字送り火の8月16日。漫画では、基本的に「マミ」と片仮名表記で呼ばれている。ひょんなことから超能力に目覚め、以後、自分の力を人助けのために役立てる事を決心する。
性格は明るく快活でそそっかし屋なおてんばタイプ。情に厚くて心優しくややお節介で、困った人を見ると放っておけないタイプ。勉強および家事が苦手で、特に料理小学館コロコロ文庫版単行本第1巻では森下一仁により「下手というより、殺人的な食べ物しか作れない」と解説されている。作中では調理中に爆発事故を起こした(『エスパーコック』)。は壊滅的で、作中、彼女の腕前を知る者は、彼女が料理を作ろうとした途端に逃げ出したり作らないように説得する。母親の指導もあり、のちに若干の改善が見られた。また、かなりのおっちょこちょいで、よく自宅の階段を踏み外して転がり落ちたりこのためにスキーが不得手なことを、母親から指摘されていた。、ことわざや熟語などを言い間違えることがある高畑から「価値観の相違」について教えられたときは「カニ缶」と間違って覚えていた。
画家である父親のヌードモデル(ドラマ版ではレオタードモデル)を務め、お小遣いを稼いでいる。魔美自身も絵を特技としており、その腕前は父譲りでなかなか上手く、漫画家になることが夢らしい高畑から、将来は画家になりたいかと尋ねられた時には「なれればね」と答えている。また部活では美術部に所属していることを窺わせる描写もあった。。父方の曽祖母が「フランス人」で、自身の赤毛はコーカソイドの隔世遺伝によるもの。かなづち(ただし運動能力自体は高畑に比べると高い)で、幽霊が苦手。思春期の年頃だが、父親からのヌードモデルの依頼を平然と受けていることからもわかるように、異性への意識や性に対する知識等は皆無で恥じらいがあまりない。逆にその手の知識が豊富な高畑に興味津々に質問したり、高畑が自分のヌードモデル姿を想像しているところを超能力で感づいても特に気にする様子は見せていない。
高畑 和夫(たかはた かずお)
声 - 柴本広之 / 演 - 上條誠
魔美と同じ中学校のクラスメート。4月12日生まれ。魔美のことは「魔美くん」と呼ぶ。身長については原作・アニメとも魔美より低く描かれることが多い。原作序盤ではやや細めな体型であったが徐々に小太り気味になり、アニメ版でも小太りなキャラクターデザインで描かれている。
明月中学きっての秀才で、教科書を一度読んだだけで全て暗記する、ボンヤリと聞いているだけで人の話しの内容を理解するなど天才的な一面を持つ。しかし、本人は至って謙虚でその事を表に出すことはせず、努力家に申し訳ないとテストではわざと毎回二、三問間違って答えている。
頭脳明晰な反面、スポーツは上手くないが嫌いではなく、草野球に熱中しているものの、チームの足を引っ張ることが多い。友人たちからは「野球さえやりたがらなければいいやつ」と評されている。絵も下手だが、絵の具の開発史には詳しい。
当初は超能力の持ち主が魔美ではなく自分であると勘違いしており、真実を知った際、落胆のあまり魔美とはしばらく距離を置いてしまったが、和解後は、その博識ぶりから魔美の超能力開発のコーチ・相談相手として彼女を支えるようになる。
性への興味は人並にあり、偶然魔美のスカートの中が見えて赤面したり、ヌードモデルをしている魔美のことをぼんやり考えていたこともある。後者はそのことをテレパシーで魔美に知られてしまい、恥ずかしさのあまり真っ赤になりながら激怒した。
物語が進むにつれ、魔美のことを異性として意識するようになり、彼女に近づく男性に嫉妬心を表すことも多い魔美にセクハラを働こうとした黒沢を殴りつけたり、彼女が有名占い師の息子と結婚させられそうになった際や、自殺志願の大学生に貞操を捧げそうになった際に血相を変えるなど、普段の冷静な彼らしからぬ行動も多い。
コンポコ
声 - 小粥よう子 / 小桜エツコ(Fシアター「ドラえもん&キテレツ大百科 コロ助のはじめてのおつかい」)
佐倉家のペットの犬。性別は雄で、鳴き声は「フャンフャン」といった独特なもの。油揚げが大好物で食性も雑食傾向。血筋がハッキリしない雑種で、タヌキとキツネの合の子のような風貌。名前を間違われたり、タヌキやキツネ呼ばわりされたりするとひどく機嫌を損ねる。また猫にもよく間違われ、アニメではアライグマにも間違われていた。振る舞いがかなり人間くさく、笑い上戸でプライドが高い。物やジェスチャーを使って、人と意思疎通を図ることもある。隣家の陰木宅のペットである雌のポメラニアン犬、メリーちゃんが大好きで、仲良し。
魔美が超能力に目覚める直前に拾われており、高畑はマッチが着火するためにはマッチ箱が必要なように、魔美という「マッチ」が超能力に目覚める触媒としての「マッチ箱」になったのではないか、コンポコと仲良くなれば自分も超能力に目覚めるのではないかと推測している。
臆病で方向音痴だが野性の直感は優れており、はるか遠く離れているはずの魔美の危機を察知し、助けに向かうといった活躍も見られた。毛色については、原作ではレモン色、アニメでは油揚げ色と表現されていた。

魔美の家族

佐倉 十朗(さくら じゅうろう)
声 - 増岡弘 / 演 - 草刈正雄
魔美の父。職業は画家兼区立高校の美術講師。たびたび個展を開くが絵はあまり売れていない。絵を描いている時に調子が乗ってくると鼻歌を歌いだすのが癖。よく旅行やドライブに行っては、そこで出会った風景をスケッチしている。たくあんの煮物とパイプが好き。ドラマでは「十朗」は画家としての筆名で、本名は「比呂志」とされた。娘を「マミ公」と呼んでいる。魔美と仲の良い高畑には大いに好感を持っている様子。自家用車を所有しており、原作では車種が不明確だが、アニメでは年代物のフォルクスワーゲン・ビートルである。アニメ版では北海道の牧場主・村木(声 - 田原アルノ)や八ヶ岳山麓に移り住んだ後輩の田端(声 - 岸野一彦)等が知り合いに当たり、人脈の広い様子がうかがえる。また勤務する高校での美術部顧問としても設定されており、夏休みに部活指導をする姿も描かれた。アニメ版最終回でフランスに絵画留学することとなった。
佐倉 菜穂子(さくら なおこ)
声 - 榊原良子 / 演 - 涼風真世
魔美の母。朝売新聞の外信部に勤めている。仕事・家事ともに一流。仕事柄、時事問題に詳しくストーリー上、様々な事件の情報源となることも多い。原作では下の名前は明かされておらず、「菜穂子」という名前はアニメ版で判明している。ドラマ版では「花枝」とされていた。娘のことは「ちゃん」付けで呼ぶことが多い。アニメ版では取材などの際、相手の心情を十分に理解、検討した上で、公の発表に細心の注意を払うといった描写がある。

生徒達

竹長 悟(たけなが さとる)
声 - 佐々木望
魔美のクラスメート。高畑の野球仲間。明確な表現はないが初登場話で幸子とデートしているなど、幸子の彼氏のように描かれている。かなり裕福な家庭で、リゾート地に別荘を構えている。新聞部に属しており、一見頼りないが不良たちの脅しにも屈しなかった正義漢。原作では初期に高畑と野球するシーンが頻繁に出たが、終盤はあまり登場しなくなる。アニメでは後述の幸子・のり子・番野・富山らと共にレギュラーとして出続けた。
間宮 幸子(まみや さちこ)
声 - 江森浩子 / 演 - 井端珠里
魔美のクラスメートで仲良し3人組の1人。てんびん座。血液型A型。原作にも登場。愛称は「さっちゃん(「幸子」と呼ばれることも)」。三人組の中では一番落ち着いた印象を与える。彼氏持ち(竹長)。原作では初期こそ頻繁に登場したが、終盤は顔見せ程度になる。アニメでは放送延長の強化策としてのり子と共に完全にレギュラー化。小学生低学年ぐらいの弟がいる。なお、ドラマでは名字は「相原」で高畑に関心を持っているという設定になっている。
桃井 のり子(ももい のりこ)
声 - 渕崎ゆり子
魔美のクラスメートで仲良し3人組の1人。おとめ座。血液型B型。愛称は「ノンちゃん(後半は「ノン」)」。3人の中では楽天的な性格で情報屋だが、気の小さい一面もある。魔美や高畑にツッコミを入れることが多い。ミーハーでヘヴィメタル好き。テニス部に所属し、高根先輩に憧れている。原作にもそれらしい人物はいるが、アニメで明確に性格付けされたキャラクターで第1話から登場している。放送延長に伴い、レギュラー化する。
番野 兆治(ばんの ちょうじ)
声 - 塩屋翼
かつて魔美のクラスで番を張っていた不良。彼のグループが高畑を襲ったことが魔美の超能力を顕在化させるきっかけとなった。原作では「番長」の通称のみで呼ばれていたが、アニメで準レギュラーとなるにあたりキャラクター名が改めてつけられた。原作では不良番長としての描写しかないが、アニメではその後更生し、クラスメートの転校にはなむけを用意するなど、人間的な面も見せるようになる。

また、事故によって一時的に魔美の超能力が彼に移行したこともあった。

富山 高志(とみやま たかし)
声 - 平野義和
魔美のクラスメート。眼鏡をかけており、クラシックマニア。密かに魔美に好意を抱いており、たびたび自慢のレコード鑑賞を持ちかけて自宅に誘うも、聞き手のことを考えない薀蓄語りが魔美を閉口させ、体よくあしらわれる。
アニメ版の終了間際では、魔美の助力もありクラスメートの藤野沙織と交際することになる。
ゴインキョ
声 - 龍田直樹
魔美達とは同学年別級の生徒。魔美より頭一つ背が低く、本名の姓は志村だが、常に背中を丸めているため「ゴインキョ」のあだ名がある。モデルガンの収集・改造が趣味だった。原作では番野達と同一のグループにいじめられていたが、アニメでは別の番長達にいじめられていた。
有原 成宏(ありはら なりひろ)
声 - 鈴置洋孝
明月中学の映画研究部部長。3年生。女子生徒に圧倒的な人気を持つが、部の運営は独裁的で黒沢以外の男子部員からは離反され、後には女子部員にも辞められた。魔美を主人公に「透明ドラキュラ」という映画を撮影することを画策するが、魔美のヌードを期待してのもので、それが思い通りにならないと見るや、短気を起こして投げ出してしまった。黒沢の評価も「見掛け倒しで中身は無い」と見抜かれていて、美男子だから魔美も含めて女子生徒に人気あっただけで、結局は自分の勝手な理屈を並べ立てていただけであった。アニメでは有原の見かけに魅かれていた魔美が、その間の高畑への態度が原作より冷たく描かれ、後で有原の本性を知り自分が有頂天になっていたと原作以上に悔やんで反省する。
黒沢 庄平(くろさわ しょうへい)
声 - 飛田展男
映画研究部副部長(アニメでは後に部長に)。3年生。当初は他の男子部員同様に有原の独裁的運営に抗議して離反しかけるが、魔美の入部を知って退部を思いとどまる。8ミリカメラ担当として映画撮影に携わったが、魔美の超能力を目撃したことによりエスパーではないかと疑い、様々な策を用いて証拠を押さえようとする。魔美の事が好きで勝手に「将来の妻」と呼んでいる。アニメでは、超能力よりも魔美の気を引くことに執着しており、盗撮や疑似フィルム編集などほとんどストーカーに近い行動をとっていた。本人が言うには父は一流商事会社の部長で、母の実家は大地主らしい。背はかなり低く、2年生に1年生と勘違いされていた。
篠山よしひろ(しのやま よしひろ)
声 - 安藤靖
写真部員。2年生(アニメでは1年生)。その腕前はプロ級で、特に野生動物の撮影が得意。黒沢のバードウォッチングならぬ「マミウォッチング」につき合わされ、不本意ながら魔美の盗撮を行うことになる。しかし根は生真面目で、カメラをひったくられた際に助けに来た魔美が飛ぶのを目撃するが、魔美が露見覚悟でカメラを取り返してくれた礼に、黒沢に逆らって沈黙を守った。さらに黒沢の弱みとなる写真も撮影しており、それを材料にして黒沢に、魔美に対するストーカー的行為をやめるよう警告する。
藤野 沙織(ふじの さおり)
声 - 三浦雅子
アニメ版のオリジナルキャラクターで魔美たちのクラスメイト。名前のイニシャルとSFばかり読むことから「SF」というあだ名を持つ。考え方が空想的で、小説の世界と現実世界を区別しようとしない。また、性格も閉鎖的で、他からの干渉を嫌う。クラスメートの富山高志の恋愛に対する魔美の助力や彼からの告白があり、富山と交際することになった。

その他

陰木さん(いんき)
声 - 京田尚子
佐倉家の隣に住むおばさん。登場しばらくは陰気で嫌味な性格として描かれ、佐倉家の粗探しをしてはネチネチと苦情を言いに来たり、魔美が魔女ではないかと疑って近所の主婦たちとともに監視したり、いたずら電話で嫌がらせを行ったこともある。しかし、それも一人息子の犯罪や夫の病気などの家庭の不幸から心を病んでいたためで、出所した息子が帰ってからは、夫の健康状態も良くなり家庭事情が好転。以降、コンポコを含め佐倉一家に優しい態度をとれるようになり、ご近所同士付き合いもうまく行きはじめる。なお、息子の名前は原作には登場しないが、アニメではタカアキ(声 - 堀内賢雄)と呼ばれていた。自宅の庭には池もあり、魔美はテレポートに失敗した際、この池に落ちることがある。
細矢さん(ほそや)
声 - 中谷ゆみ
佐倉家の町内に住んでいるおばさん。悪い人間ではないが「町の放送屋」のあだ名されるほど噂話が好きで、やたらと言いふらしてしまう。『オバケのQ太郎』にも登場している。
黒田 赤太郎(くろだ あかたろう)
声 - 佐藤正治
明月中学OB。少年院帰りの札付きの不良で、応援団の『会長』として学園の暗部に君臨していた。素手で木を真っ二つに折るほどの怪力の持ち主。暴力排除キャンペーンを張った新聞部を屈服させ、なお反対する高畑を制裁しようとしてワンダーガール(魔美の扮装。アニメではエスパーエンジェル)に懲らしめられる。しかし、実は容姿や頭の悪さを自覚しており、強さでしか自分を表せないことに劣等感も抱いていた。その後舞い戻ってくるが、自分が歯が立たなかった相撲部屋の親方(声 - 阪脩)に感服して、完全に改心して暴力も止め、相撲取りの道を歩むことになった。アニメでは凄む時と媚びる時とで声色を使い分けている。
黒雪 妙子(くろゆき たえこ)
声 - 鶴ひろみ
高畑の幼なじみ(アニメ版ではいとこ)で、高畑を「和夫ちゃん」と呼び、高畑からは「妙ちゃん」と呼ばれている。ふだんはバイクに乗っている。しし座。原作ではディスコや酒が好きな不良少女で、高畑と仲のいい魔美が気に障り、魔美にはきつく当たる。アニメでは単なるきつい不良ではなく、ドッグ・トレーナーの資格を持ち、魔美が秘かにエスパーであることを疑ってもいた。

魔美の使う主な超能力

物語が進むにつれて魔美は様々な超能力に目覚め、その性能も強化されていった。
テレキネシス
物質を触らずに動かす力。
魔美は特にこの能力に秀でており、ブルドーザーを吹き飛ばすほどの力が出る(劇場版)。また、複数の人形を同時に動かして人形劇をやらせるなどの複雑な操作も可能。親指と人差し指、小指を立てた独特の仕草で発動する。能力の発揮にはこの手振りが必要であるため、束縛されてテレキネシスを封じられるという場面もあった。
また、クシャミを利用しテレキネシスのエネルギーを分裂させることで対象物を破壊する「サイコクラッシュ」(念分裂)、物質を浮かせる「レビテーション」(自分にテレキネシスをかけて飛行する他、複数の物体を同時に浮かせ、複雑な軌道を取らせることも可能)、さらにはテレキネシスの効果を持続させる「オート・エンドレス・テレキネシス」(残留思念)などの高度な技も使いこなす。
終盤になると魔美のテレキネシスのサイコパワーは、実際の戦術レベルに転化できるほど強力なものになっていく(アニメ版「あぶないテレキネシス」)。心優しい彼女は「制御を誤れば他人を殺し得るほどの大きさに成長した」ことに気づいて自らの力に恐れ、使用を躊躇することもあった。しかし高畑に「どんな危険な力も、使い手次第で人を幸せにできる道具になる」と説得され、必死に自制しながら制御する術を学んでいく。
テレポーテーション
物質を瞬間移動する力。魔美の場合は、自分に物体が衝突する危険を回避する形で発現した。後に衝突のエネルギーによるものだと高畑は指摘する。魔美が任意に発現させるために、高畑がテレポーテーション・ガンを製作し、魔美に贈った。これは仁丹が飛び出る仕掛けとなっており、外観的にはハートの形をしたブローチで、魔美のイニシャル「M」をあしらってあり、魔美は常に左の胸元に付けている。仁丹はウメ味。1回に移動できる距離は初め約600メートルだったが、徐々に距離が伸び、終盤では1回で約5キロメートルが可能なまでに成長した。また出口のない洞窟などの密室からの脱出も可能。権利関係上、アニメでは仁丹がビーズに変更されている。緊急時には高畑が魔美に手元の適当な物を投げつけてテレポートさせる。人体内の生体等を部分的にテレポートさせることも可能であり、輸血(「サマー・ドッグ」)、毒物(「恐怖のサンドイッチ」)や砲弾の破片(「くたばれ評論家」)の転移などの役に立った。
ブラック・キューピッドに撃たれた際に破損するも、相手の心臓狙撃の正確さが幸いして、魔美は辛うじて命拾いした。後日、新たなテレポーテーション・ガンが贈られた。
てんとう虫コミックス全9巻の作中で魔美が消費した仁丹の数を調査したところ、336粒だったエスパー魔美の仁丹消費量を検証してみた(Excite コネタ)
テレパシー
思考や記憶を他者と伝え合う能力。高畑はテレパシーを「思考波」という信号の遣り取りと定義している。思考波は電波に近いものらしく、距離や位置関係によって感受の精度が変化する。身体に直接触れて生体電流を感知することで、より確実に思考を受け取り、また魔美からも思考を送り込むことが可能となり、これを「接触テレパシー」と呼ぶ。金属などの導体を介した場合も接触テレパシーとほぼ同じ効果が得られ、これは「導体テレパシー」と呼ばれる。空間を介してのテレパシーはやや確実性に欠けるが、対象者と同じ歌や詩を唱和するなどして共感を形成することで、テレパシーが伝わりやすくなる。
人間が発した思考波をリアルタイムで感受する以外に、物体の中に残留した思考を読み取る場合もある。これは、現在「サイコメトリー」と呼ばれる能力に非常に近い。縄文時代の遺構に触れて当時の人々の姿を感受するという場面もあり、これが錯覚でないとすれば、2000年以上も思考が保存されていたことになる。
非常ベル
テレパシーの派生能力。助けを求める者の思考波がベルとなって聞こえる。受信範囲は約1キロメートル。彼女のテレパシー能力を理解している高畑が彼女に向かって救難信号を出す時は、はっきりと彼の思考が聞こえてくる。
第9話「どこかでだれかが」にて発現。以降、助けを求める人からの非常ベルを魔美が聞き取り、テレポートで現場に急行してテレキネシスで事件を解決、というのが物語の基本的な流れとなる。
ちなみに、イタリアでアニメが放映された際のタイトルは「マルティーナと不思議な鐘」だったが、鐘はこの非常ベルのことを意味している。
プレコグニション
未来に起こることを頭の中に浮かべることができる能力。魔美の場合は本人の意思と関係なく、ふいに予知夢などでイメージが自然に伝わってくることが多い。魔美はこの能力が苦手らしく、交通事故の予知を外したこともある(アニメ版「傘の中の明日」)。
念写
ビデオや写真に自身のイメージを焼き付ける。現像前の撮影済みフィルムやビデオテープに録画された映像を書き換えることも可能。
クレヤボヤンス
魔美が苦手とする能力の一つで、他の物体に遮られて見えない物や空間を見る能力。魔美のそれはそれほど強くはなく、物質を凝視して精神を集中すれば多少見える、といった程度。またアニメ版では、リモート・ビューイング(遠隔視)も一度披露していた。魔美は「エスパー」とはいうものの、実際には「ESP」は苦手で「PK」のほうが得意のようである。
空間把握
透視能力の派生型で、視覚で見えない遠くの空間の状態を把握するレーダーのような能力。魔美がテレポートしても物体に衝突したり、転移先の物体と融合したりしないのは、この能力によって移動先の空間をある程度把握し、衝突を回避しているからではないかと高畑は推測している。終盤、彼女のテレポーテーション能力の距離が5キロまで拡大したのも、この能力の成長により、より遠くの空間を把握できるようになったからと考えることもできる。5キロとは、凡そ地平線までの距離(正確には4.5キロほど)である。

なお、魔美は超能力が使えることを秘密にしており、それを知っているのは高畑のほか、写真部員の篠山やアニメ第61話に登場した元刑事(声 - 石森達幸)など少人数しかいないが、ドラマでは最終回で両親にも知られる。また原作やアニメでも、使い過ぎなどの原因から何度か発覚の危機に見舞われたが、そのたびに運よく回避されている。

作品の舞台

原作

「佐間丘陵」地帯「ドキドキ土器の巻」「ここ掘れフャンフャンの巻」にある町で、「久摩川」「サブローは鉄砲玉の巻」がしばしば登場し、世田谷区から走って40分「エスパー危機一髪の巻」というセリフが登場する。またセリフで「青梅街道といえば目と鼻の先」と実在の場所も出てきている。また、魔美の自宅が空き巣の被害に遭ったとき駆けつけたのは警視庁所属の警察官である「名犬コンポコポンの巻」ことから東京都内である。後述のように練馬区が舞台の『ドラえもん』のキャラクターが近所の住人として登場したこともある。

アニメ版

原作と同じく、「佐間丘陵」。モデルは明示されていないが、以下のような描写と設定がある。

  • 第36話「燃える疑惑」で「魔美が住む街」として画面に映された地図は多摩市のものであった。
  • 監督の原恵一は聖蹟桜ヶ丘をイメージしていると発言している藤子・F・不二雄大全集 エスパー魔美 第1巻の原による解説、p363。

ドラマ版

制作がNHK名古屋放送局のため、中学校は名古屋市立東星中学校を使用し、初回のリポートするシーンは平和公園であり、最終回の魔美が高畑と会うシーンは鶴舞公園であるように、名古屋市2002年当時の公式ページより。現在は削除。が舞台である。

明月中学

アニメでは私立と明記されているが、原作やドラマでは表記がない。どの媒体でも作中に登場する生徒はほぼ学校の近辺で生活しているが、アニメ版には、隣県である山梨県からの通学も許可されていたり第108話「23時55分の反抗」、バスで通学している生徒がいる第101話「魔美に片思い」といった描写がある。また、少年院帰りの黒田赤太郎のようなOBも存在する。教師陣はそれぞれに生徒からあだ名をつけられている「エスパーはだれ?の巻」「勉強もあるのダの巻」など。原作では生徒の制服が他話と異なっているような描写も1話だけあった「リアリズム殺人事件の巻」

単行本

  • 少年ビッグコミックス(小学館) 全9巻
    • 1-8巻は当初マンガくんコミックスとして刊行後、掲載誌の誌名変更にあわせてレーベルを改名している。少年ビッグコミックスでは、6・7巻は発行部数が稀少で、8巻はカバーのみしか存在していない。
  • てんとう虫コミックス(小学館) 全9巻
    • アニメ化に合わせて上記の少年ビッグコミックス版の表紙をアニメ版に変更した新装版。表紙タイトルも初めてローマ字で表記。
  • 中公コミックス 藤子不二雄ランド(中央公論社) 全9巻
  • 小学館コロコロ文庫(小学館) 全6巻
  • 藤子・F・不二雄大全集(小学館) 全5巻
  • てんとう虫コミックス(小学館) 全9巻
    • 2017年2月から9月にかけて刊行された新装版。

未収録や差し替えが多い藤子・F・不二雄の漫画では、珍しく全て収録されている作品である。

アニメ

TV

  • 放映局 - テレビ朝日系列
  • 制作 - シンエイ動画
    • 本作からタツノコプロの派生企業であるIGタツノコ(現・Production I.G)、タツノコの外注会社である京都アニメーションとシマスタジオ(現・オフィスフウ)が参入し、現在の『クレヨンしんちゃん』に至るまで同枠の制作を支えているほか、他のシンエイ動画作品の制作にも貢献している。原恵一監督の『クレヨンしんちゃん』以前の代表作となった。
  • 放映期間:1987年4月7日 - 1989年10月26日 全119話+SP1話(120話の表示の時あり)
    • 1回1話の構成。CMの入りと明けの部分でのアイキャッチやサブタイトルのコールはない。
    • 放送開始後、半年間は『藤子不二雄ワイド』内での放送。1987年10月20日より単独30分枠となる。
    • 第16話「魔女・魔美?」のラストは次話「地底からの声」の導入部へストーリーを繋げている。そのため後者にも富山と日上が登場し、竹長の別荘に同行する。
    • 各話の季節感を放送時期に合わせているため、第83話「生きがい」は原作では夏だったが冬に変更されている。
    • 第16話「魔女・魔美?」や第91話「リアリズム殺人事件?」といった原作では重々しい終わり方をした話を、アニメ版では救いのある結末に改変している。
    • 1989年4月20日より放送枠が火曜18:50枠から木曜19:30枠に移動。長らくテレビ朝日系列火曜19時台前半枠のアニメ最終作となっていたが、2009年10月に『スティッチ!〜いたずらエイリアンの大冒険〜』で復活した。
    • 放送期間後半はほとんどがアニメオリジナルストーリーで、原作にないエンディングが用意されている。
    • 原作の「黒い手」、「ずっこけお正月」はアニメ化されていない。原作からのストーリーは1989年の放送枠移動までに消化し、最後の原作アニメ化は「くたばれ評論家」だった。
    • 放送枠移動後のストーリーの一部では、魔美が「のりピー語」も話す脚本だった。
    • 最終回はアニメオリジナルで魔美の父・十朗がフランスに絵画留学する話となった。
    • 単独30分枠としての放映期間は本番組と同じテレビ朝日のバラエティー番組『パオパオチャンネル』の放映期間とほぼ重なる。
    • 放映開始前にシンエイ動画としては『ドラえもん』以来となるパイロットフィルムが制作されている。コンテを担当したのは芝山努。キャストは放映版とは異なり、魔美を演じたのは荘真由美であった。
    • 広島ホームテレビでは木曜19:30枠に移動後、時折プロ野球広島東洋カープ主催試合の中継を編成した際に後日(主に金曜または翌週月曜17時台の再放送枠)に代替放送をすることがあった。また、朝日放送では、年数回本番組を休止して編成された西武ライオンズ・日本ハムファイターズ・ヤクルトスワローズ主催試合の全国中継(ヤクルト主催は対読売ジャイアンツ戦を除く)を近鉄バファローズ主催試合阪神タイガース主催試合については、朝日放送は水曜日と日曜日に優先権を持っているため、木曜日に放送されるのは他局との編成調整や予備日の復活開催など例外的なものに限られた。に差し替えた際、全国中継カードが中止になって近鉄戦が予定通り放送された場合に、本番組の後日代替放送を行う可能性があったが、実際にはこうした事例は発生しなかった。
  • サイバーエージェントとテレビ朝日が運営しているインターネットテレビ局「AbemaTV」の家族アニメチャンネルにて2016年4月11日の本放送開始と同時に再放送を開始したが、オープニングとエンディングは割愛され、いきなり本編から放送している。SPを除いた通常回全119話が放送され最終回が終わるとまた第1話からリピート放送されていた。開局2年目の一部放送作品入れ替えに伴い、3週目の23話である2017年4月10日放送分をもって1年間の放送に幕を閉じた。

ゲストキャラクター

主要人物は#登場人物を参照。

スタッフ

  • 原作 - 藤子・F・不二雄
  • チーフディレクター - 原恵一
  • 作画監督(総作画監督) - 富永貞義、堤規至(第8話-)
  • 作画監督補 - 堤規至(第1話-第7話)
  • 美術監督 - 川井憲
  • 撮影監督 - 斉藤秋男
  • 録音監督 - 浦上靖夫
  • 音楽 - 田中公平
  • クラシック音源 - コロムビアレコード
  • プロデューサー - 木村純一・小泉美明(テレビ朝日)、別紙壮一・茂木仁史(シンエイ動画)
  • シリーズ構成 - 桶谷顕
  • 動画チェック - 間々田益男、入江康智
  • 色指定 - 野中幸子、吉岡由己、代田千秋
  • 特殊効果 - 土井通明、村上正博
  • 背景 - アトリエローク
  • 撮影 - 旭プロダクション
  • 効果 - 松田昭彦(フィズサウンドクリエイション)
  • 整音 - 大城久典
  • 録音制作 - オーディオ・プランニング・ユー
  • スタジオ - APUスタジオ
  • 編集 - 岡安肇、小島俊彦、村井秀明、中葉由美子、川崎晃洋
  • タイトル - 道川昭
  • 現像 - 東京現像所
  • 制作担当 - 茂木仁史(後にプロデューサーに昇格)
  • 制作デスク - 山川順一
  • 制作進行 - 齋藤敦、水島努、大澤正享、星野達也、内田哲夫、西田晃久、細野芳光、坂部久明
  • 制作 - テレビ朝日、旭通信社、シンエイ動画

主題歌

オープニングテーマ
「テレポーテーション–恋の未確認–」(1 - 107話・SP話)
作詞 - 松本一起 / 作曲・編曲 - 奥慶一 / 歌 - 橋本潮
1話・2話のタイトルロゴ表記で使用されたエフェクトはサイドビューで左から右(色は黄•黄緑)に流れるものだったが、3話以降は3DCGによるドライバーズビュー(色は赤)に変更されている。また、27話まではエンディングがなかったため、オープニングで同話に登場したキャラクターの名前がクレジットされていた。
TV最終話(119話)のラストでもBGMに使われた。
「S・O・S」(108 - 119話)
作詞 - 松本一起 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 田中公平 / 歌 - 橋本潮、SHINES
エンディングテーマ
「不思議 Angel」(28 - 107話・SP話)
作詞 - 松本一起 / 作曲・編曲 - 奥慶一 / 歌 - 橋本潮
単独30分枠への移行を機にエンディングを設定し、本曲を採用。藤子不二雄ワイド内での放送時にも、第7話や第10話でBGMとして使われていた。
「I Like YouからI Love You」(108 - 119話)
作詞 - 松本一起 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 田中公平 / 歌 - 橋本潮

レコード - コロムビアレコード

各話リスト

藤子不二雄ワイド

話数放送日サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督
第1話1987年
4月7日
エスパーは誰!富田祐弘原恵一パクキョンスン富永貞義
第2話4月14日超能力をみがけもとひら了須永司
第3話4月21日エスパーへの扉富田祐弘パクキョンスン
第4話4月28日友情はクシャミで消えたもとひら了高柳哲司塚田庄英
第5話5月5日どこかでだれかが富田祐弘原恵一パクキョンスン富永貞義
堤規至
第6話5月12日名画と鬼ババもとひら了高柳哲司塚田庄英富永貞義
第7話5月19日未確認飛行少女富田祐弘須永司パクキョンスン富永貞義
堤規至
第8話5月26日一千万円・三時間もとひら了井上修塚田庄英
第9話6月2日わが友コンポコ富田祐弘望月智充パクキョンスン
第10話6月9日四つ葉のクローバーもとひら了原恵一塚田庄英
第11話6月16日ただ今誘拐中富田祐弘パクキョンスン
第12話6月23日エスパーコックもとひら了塚田庄英
第13話6月30日天才少女魔美富田祐弘高柳哲司富永貞義
なかじまちゅうじ
第14話7月7日大予言者銀河王もとひら了須永司塚田庄英富永貞義
堤規至
第15話7月14日高畑くんの災難富田祐弘石井文子パクキョンスン
第16話7月21日魔女・魔美?もとひら了塚田庄英
第17話8月4日地底からの声富田祐弘高柳哲司
第18話8月11日 サマードッグもとひら了原恵一パクキョンスン
第19話8月18日弾丸よりもはやく富田祐弘高柳哲司富永貞義
なかじまちゅうじ
第20話8月25日覗かれた魔女もとひら了井上修高柳哲司富永貞義
堤規至
第21話9月1日電話魔は誰?石井文子
第22話9月8日ウソ×ウソ=パニック富田祐弘原恵一塚田庄英
第23話9月15日彗星おばさんもとひら了パクキョンスン
第24話9月22日虫の知らせ富田祐弘高柳哲司
第25話9月29日スランプ塚田庄英富永貞義
なかじまちゅうじ
第26話10月6日占いとミステリー(OP未記載)井上修パクキョンスン富永貞義
堤規至
第27話10月13日星空のランデブー富田祐弘原恵一塚田庄英

独立番組化

{| class="wikitable" style="font-size:small" |- !話数!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督 |- |第28話||1987年
10月20日||名犬コンポコポン当日の新聞番組欄では新番組扱いであり、1マークがついていた。||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||堤規至 |- |第29話||10月27日||魔美が主演女優?||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|パクキョンスン||富永貞義 |- |第30話||11月3日||初恋特急便||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||堤規至 |- |第31話||11月10日||グランロボが飛んだ||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|塚田庄英||高倉佳彦 |- |第32話||11月17日||マミウォッチング||rowspan="2"|もとひら了||原恵一||高柳哲司||なかじまちゅうじ |- |第33話||11月24日||ラストレース||井上修||パクキョンスン||富永貞義 |- |第34話||12月1日||地下道おじさん||rowspan="2"|富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||rowspan="2"|堤規至 |- |第35話||12月8日||ちっちゃな目撃者||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司 |- |第36話||12月15日||燃える疑惑||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|塚田庄英||高倉佳彦 |- |第37話||12月22日||魔美を贈ります||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|パクキョンスン||なかじまちゅうじ |- |第38話||12月29日||最終バスジャック||桶谷顕||原恵一||高柳哲司||富永貞義 |- |第39話||1988年
1月5日||雪の中の少女||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||堤規至 |- |第40話||1月12日||エスパー危機一髪||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||高倉佳彦 |- |第41話||1月19日||スズメのお宿||水出弘一||colspan="2" style="text-align:center;"|貞光紳也||後藤隆幸 |- |第42話||1月26日||愛を叫んだピエロ||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|塚田庄英||堤規至 |- |第43話||2月2日||嘘つきフィルム||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|パクキョンスン||高倉佳彦 |- |第44話||2月9日||ハートブレイクバレンタイン||rowspan="2"|桶谷顕||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||なかじまちゅうじ |- |第45話||2月16日||最後の漁||colspan="2" style="text-align:center;"|塚田庄英||富永貞義 |- |第46話||2月23日 ||雪の降る街を||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|貞光紳也||水村良男 |- |第47話||3月1日||迷えるチャンピオン||rowspan="2"|水出弘一||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||林桂子 |- |第48話||3月8日||ここ掘れフャンフャン||青山弘||パクキョンスン||富永貞義 |- |第49話||3月15日||エスパー誘拐さる||rowspan="3"|富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||高倉佳彦 |- |第50話||3月22日||雪原のコンポコギツネ||colspan="2" style="text-align:center;"|貞光紳也||水村良男 |- |第51話||3月29日||問題はカニ缶||colspan="2" style="text-align:center;"|塚田庄英||なかじまちゅうじ |- |第52話||4月12日||さよならの肖像||桶谷顕||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||林桂子 |- |第53話||4月19日||恐怖のハイキング||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|望月智充||堤規至 |- |第54話||5月3日||たんぽぽのコーヒー||桶谷顕||colspan="2" style="text-align:center;"|原恵一||高倉佳彦 |- |第55話||5月10日||想い出さがし||水出弘一||colspan="2" style="text-align:center;"|パクキョンスン||堤規至 |- |第56話||5月17日||緑の森のコンサート||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|貞光紳也||水村良男 |- |第57話||5月24日||学園暗黒地帯(前篇)|| rowspan="2" |桶谷顕||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||なかじまちゅうじ |- |第58話||5月31日||学園暗黒地帯(後篇)|| colspan="2" style="text-align:center;" |塚田庄英||堤規至 |- |第59話||6月7日||夢行き夜汽車||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||林桂子 |- |第60話||6月14日||猫とおばさん||rowspan="2"|もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|貞光紳也||水村良男 |- |第61話||6月21日||消えたエスパー日記||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||高倉佳彦 |- |第62話||7月5日||オロチが夜来る||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|塚田庄英||富永貞義 |- |第63話||7月19日||幻の42.195km||水出弘一||原恵一||高柳哲司||堤規至 |- |第64話||7月26日||傘の中の明日||桶谷顕||colspan="2" style="text-align:center;"|パクキョンスン||なかじまちゅうじ |- |第65話||8月2日||ドキドキ土器||もとひら了||原恵一||塚田庄英||堤規至 |- |第66話||8月9日||恋人コレクター||水出弘一||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||林桂子 |- |第67話||8月16日||不快指数120%||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|貞光紳也||橋本とよ子 |- |第68話||8月23日||コンポコ夏物語||桶谷顕||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||高倉佳彦 |- |第69話||8月30日||魔美のサマークッキング||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|塚田庄英||富永貞義 |- |第70話||9月6日||舞い戻った赤太郎||rowspan="2"|桶谷顕||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||堤規至 |- |第71話||9月13日||サスペンスゲーム||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||林桂子 |- |第72話||9月20日||感動しない名画||もとひら了||colspan="2" style="text-align:center;"|貞光紳也||橋本とよ子 |- |第73話||10月4日||コスモスの仲間たち||水出弘一||原恵一||高柳哲司||なかじまちゅうじ |- |第74話||10月11日||いたずらの報酬||富田祐弘||colspan="2" style="text-align:center;"|塚田庄英||高倉佳彦 |- |第75話||10月18日||アイドル志願||水出弘一||colspan="2" style="text-align:center;"|高柳哲司||富永貞義 |- |第76話||10月25日||過去からの手紙||もとひら了||原恵一||塚田庄英||堤規至 |- |第77話||11月1日||センチメンタルテレパシー||rowspan="2"|桶谷顕||colspan="2" style="text-align:center;"|本郷みつる||林桂子 |- |第78話||11月8日||ノンちゃん失踪