キラキラ100% 4
共有
『キラキラ100%』は、水沢めぐみによる少女漫画作品。
概要
漫画は『Cookie』(集英社)に2003年5月号から2010年7月号まで不定期に連載された。1つのタイトルの回に必ず前編と後編があり、それが2ヶ月連続で掲載されている。不定期連載だが、前編と後編は必ず2ヶ月連続で掲載されている。ただし最終話「キラキラ200%」は2010年5月号から7月号まで3回連続で掲載された。インターバルは、おおよそ3ヶ月だが、例外もある。
各回のタイトルは「ドキドキ120%」「幸せ98%」「水分30%」といったように「~~何%」という形になっている。ちなみにコミックス第4巻は、水沢の通算50冊目のコミックスとなった。これは、少女漫画家としてはかなり多い方である。
あらすじ
地味で目立たない女子高生だった品川みくは、クラスメートの渋谷の事が大好きなのだが、自分に自信が無く、なかなか告白できない。しかし、おしゃれに目覚めて可愛くなり、渋谷とも恋人になる。しかし、恋人と付き合うというのは楽しい事ばかりではなく、ニキビやダイエットの事で悩んだり、やきもちをやいたり、誤解やすれ違いを繰り返しながらもお互いに成長していく。
登場人物
- 品川みく(しながわ みく)
- 本作の主人公。現在高校2年生。誕生日は11月3日。
- 同じクラスの渋谷に憧れていたのだが、地味で消極的な自分に自信が持てず話す事すらできなかった。しかし、渋谷と祐天寺と掃除当番が一緒になった時に祐天寺が渋谷に彼女の思いを言ってしまう。断られると思ったが、渋谷はOKを出し付き合う事に。
- けれど、渋谷と親しいクラスメイトから嫌がらせを受け、自ら渋谷と別れを選ぶ。しかしそれを見た祐天寺が彼女に「ビューラー」を渡した事がキッカケで、おしゃれに目覚める。その後、渋谷と復縁。
- おしゃれに目覚めたことにより、以前よりは前向きな考えを持つようになるが、本質的な部分にあまり変化はなく、些細な事で悩む事が多く、渋谷とは擦れ違いが絶えない。
- 渋谷悠介(しぶたに ゆうすけ)
- みくの恋人。誕生日は11月11日。バレー部に所属している。
- 明るく気取らない性格で、クラスの誰からも好かれており、女子からの人気も高い(みくと付き合う前まで麻美にも好意を寄せられていた)。祐天寺からみくの想いを告げられた時は「告白」自体が初めての経験で、良く理解せず承諾してしまったが、おしゃれに目覚めたみくを見て今度は自分から告白し付き合う事に。
- みくをとても大切にしているが、直情的な面があり、みくを傷付ける事もしばしば。
- 祐天寺恒(ゆうてんじわたる)
- みくの同級生。母親がエステサロンのオーナーで、その影響か男子にも関わらずおしゃれについての知識が人一倍豊富。どこか不良のようなイメージがあり、クラスでも友人がいるようには見えないが、みくにはおしゃれのアドバイスをするなど、根は優しく、みくの良き理解者。みくに恋愛感情があるかは不明。
- 五反田景子(ごたんだけいこ)
- みくの親友。あだ名は「ごっちん」。みくとは違い、おしゃれにも恋愛にも興味がないが、みくには頼りにされる。みくがおしゃれに目覚めた時、「みくをおしゃれにとられてしまうんじゃないか」という嫉妬から、彼女にきつく当たった事もあった。盆踊りにこだわりがあるらしく、DVD鑑賞が趣味。両親がイベント好きである。
- 田町(たまちゃん)
- みくと五反田の友人。昼食などは二人と食べる。五反田とは違い、みくと二人で交流があるわけではない。喋っている場面が無い。
- 目白麻美(めじろ あさみ)
- みくのクラスメイト。美人でスタイルも良く、性格も良いおしゃれな女の子。以前は渋谷に片思いしていたが、その後は大学生と付き合っている。
- 大塚香里(おおつか かおり)
- みくのクラスメイト。明るく活発的な子で麻美の親友でみくの友人。みくにおしゃれのアドバイスをしてくれる。
- 品川卓(しながわ たく)
- みくの弟。中学2年生。
- 代々木マキ(よよぎ まき)
- 高校3年生。男子バレー部の元マネージャー。渋谷のファーストキスの相手。
- 一見派手で恋愛経験豊富に見えるが、本当は一途で、家庭教師に恋をしている。その家庭教師はマキの姉と付き合っている。
- 恵比寿容子(えびすようこ)
- みくの同級生。隣のクラス。渋谷とは同じ委員会で仲も良い。幼い頃に父親を亡くし、働く母親に代わり、家事をしたり、弟や妹の面倒も見たり、コンビニでバイトもしている。男子からの評判も良い。ただ、渋谷がみくに内緒でバイトをしていた時に責められた渋谷をかばったり、隣に彼女がいるにも関わらず、バレーの試合を見に行きたいと言うなど、少し空気が読めない場面が見受けられる。
- 大崎(おおさき)
- みくのクラスメート。ギャル。渋谷とも仲が良い。みくが変身前、渋谷と付き合っている事に納得がいかず、友人と3人でみくを責めたことがある。みくが変身後も祐天寺と一緒にいた時に渋谷に密告したり、夏祭りの時に祐天寺と二人でいる所を写メで撮り渋谷に送るなど、事あるごとにみくをからかったりしている。渋谷の事を好きなのかは不明。
書誌情報
水沢めぐみ 『キラキラ100%』 〈集英社・りぼんマスコットコミックスクッキー〉 既刊8巻(2010年5月時点)
- 2003年12月15日発売、ISBN 4-08-856512-6
- 「キラキラ100%」(2003年5月号・6月号)、「ドキドキ120%」(2003年10月号・11月号)
- 2004年10月15日発売、ISBN 4-08-856568-1
- 「幸せ98%」(2004年3月号・4月号)、「ショック!! 27%!!」(2004年8月号・9月号)
- 2005年7月15日発売、ISBN 4-08-856626-2
- 「相性X%」(2005年1月号・2月号)、「隠し味80%」(2005年6月号・7月号)
- 2006年11月15日発売、ISBN 4-08-856717-X
- 「水分30%」(2006年4月号・5月号)、「笑顔70%」(2006年9月号・10月号)
- 2007年10月20日発売、ISBN 978-4-08-856783-9
- 「コットン100%」(2007年2月号・3月号)、「不思議50%」(2007年6月号・7月号)、「キラキラ プチポエム」(描き下ろし)
- 2008年8月17日発売、ISBN 978-4-08-856837-9
- 「自己資金10%」(2007年12月号・2008年1月号)、「すっぴん95%」(2008年5月号・6月号)、「キラキラ プチポエム」(描き下ろし)
- 2009年6月20日発売、ISBN 978-4-08-856896-6
- 「友情60%」(2008年9月号・10月号)、「自由行動33%+α」(2009年1月号・5月号)、「キラキラ プチポエム」(描き下ろし)
- 2010年4月20日発売、ISBN 978-4-08-867051-5
- 「リラックス150%」(2009年10月号・11月号)、「合格率40%」(2010年2月号・3月号)、「キラキラ プチポエム」(描き下ろし)