HOME > コミック > デュエルファイター刃
デュエルファイター刃/中村哲也
共有
著者: 中村哲也
巻数: 7巻
最新刊『デュエルファイター刃 7』
デュエルファイター刃の既刊
名前 | 発売年月 |
---|---|
デュエルファイター刃 2 | 1999-05 |
デュエルファイター刃 3 | 2000-03 |
デュエルファイター刃 4 | 2000-10 |
デュエルファイター刃 5 | 2001-07 |
デュエルファイター刃 6 | 2002-04 |
デュエルファイター刃 7 | 2003-03 |
『デュエルファイター刃』(デュエルファイターじん)は、中村哲也による日本の漫画作品。1997年から2003年にかけて、『月刊RPGマガジン』(ホビージャパン)及び後続誌『月刊ゲームぎゃざ』に連載された。単行本は全7巻。
概要
トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』(以下「マジック」)を題材にした漫画で、トレーディングカードゲーム漫画の先駆的存在。
カードゲームのプレイ風景は、現実では「プレイヤー同士が向かい合って座り、カードを並べ行動を宣言するだけ」と言う地味なものであるが、この作品ではヴァーチャルリアリティでカードゲームを遊ぶと言う設定によってゲームを可視化し、プレイ風景を派手で分かりやすく演出した。『遊☆戯☆王』などの後続作品にも、プレイヤーの想像力やヴァーチャルリアリティによってゲームを可視化する演出をされているものが多く見られる。
あらすじ
主人公・竜ヶ崎刃は、マジックの関東ジュニア(15歳以下)トーナメントでもトップクラスの強豪。ある日、彼は「ブラス」と名乗る謎の青年に誘われ、マジックをヴァーチャルリアリティで遊べるシステム「Planeswalker(プレインズウォーカー)」を体験する。しかし対戦相手となった少年アキラに逆転負けを喫した上、「甘い奴、弱すぎる」と侮辱されてしまう。負けず嫌いの刃は雪辱を誓い、それっきり姿を見せなくなったアキラとの再戦を目指して、プレインズウォーカーに身を投じるようになるが…。
主な登場人物
日本チーム
- 竜ヶ崎刃(りゅうがさき ジン)
- 主人公。12歳の中学1年生。負けず嫌いの熱血漢だが、それゆえに周囲が見えなくなり自分勝手な行動を取ることも多い。
- 主な使用デッキは赤緑ステロイド。
- 世良円(せら マドカ)
- ヒロイン。13歳の中学1年生。ジンの幼馴染で、ジンを一途に慕う母性的な少女。マジックはあまり強くなかったが…。
- 主な使用デッキは青白コントロール。
- 泉俊(いずみ シュン)
- 13歳の中学1年生。ジンの親友であり良き理解者。常に冷静かつ穏やかで、マジックでもジン以上の実力者。
- 主な使用デッキは青白パーミッションだが、世界編では黒を担当。
- 八乗寺舞(はちじょうじ マイ)
- 9歳の小学4年生。プレインズウォーカーの開発を支援している八乗寺財閥の令嬢。プライドが高く世間知らずの典型的なお嬢様だが、根は素直。シュンを慕い、またマモルやフェルプゥを従える。
- プレイング技術がやや甘いが、欲しいカードを引きたいときに引ける「今引き」能力がそれを補って余りある。
- 主な使用デッキは茶系の巨大クリーチャーデッキ。
- 火事場力(かじば リキ)
- 15歳の中学3年生。関西ジュニアの強豪でチームの兄貴的存在。面倒見が良く、また勝負を純粋に楽しむ豪放磊落な性格。実家は旅館。
- 主な使用デッキは赤バーン。
- 瀬石櫻(せいし サクラ)
- 京なまりで話す14歳の中学3年生。関西ジュニアの強豪で、リキと並ぶチームの姉貴分。穏やかで世話好き、かわいいもの大好きだが、キレると怖い。イノシシが苦手。
- 主な使用デッキは赤白コントロール。また作中では頻繁に「ボガーダンの槌」を使う。
- 古門守(こもん マモル)
- 気が弱いメガネっ子少年。マイからは召使いのように扱われている。大会では不利なコモンデッキで予選を勝ち上がってきた実力者で、チームの参謀的存在。
- 主な使用デッキは緑系のコモンデッキ。
- フェルプゥ
- 「ぴっ」としか喋らない謎の着ぐるみで、作中ではマスコットとして扱われている。中の人は男の子らしい。マモルと並んでマイから召使いのように扱われる。
- 作中ではブービートラップデッキを使用。
- 天草薫(あまくさ カオル)
- 日本ジュニアのトッププレイヤー。優秀なデッキビルダーでプレイングにも優れる頭脳派だが、「プレイングの美しさ」にこだわりを持つナルシスト。マドカに好意を持つ。
- 主な使用デッキはテクニカルな青コントロール系。
- 星弥生(ほし ヤヨイ)
- のんびりおったりした性格のおさげメガネっ娘。猫をこよなく愛する少女。作者によれば「人気の高いおさげ+メガネっ娘を端役扱いする」ために登場させたが、その人気から世界編でレギュラー入りしたとのこと。
- 主な使用デッキは緑の猫デッキ。
アメリカチーム
- 緋沼晶(ひぬま アキラ)/アキラ・ハイファン
- ジンの最大のライバルで、最終目標である少年。日米両方の国籍を持つ。勝利へのこだわりを持ち、馴れ合いを嫌う。マジックでは抜きん出た実力を持つ上に、マイに並ぶほどの引きの強さを誇る。
- 主な使用デッキは黒。
- アーシュラ・ハイファン
- アキラの義妹。プレインズウォーカーのアメリカでのテストプレイヤーだったが、テストプレイ中の事故により眠ったままになっている。
- 作中では白緑ビートダウンを使用。
- クリス・クリスチャン
- 12歳。アキラとアーシュラの友人。負けず嫌いの生意気そうな少年。アーシュラに好意を持っており、アキラを憎んでいる。
- 主な使用デッキは赤緑ステロイド。プレインズウォーカーではカウボーイ風の姿をしている。
- サラ・マクロード
- 13歳。アキラとアーシュラの友人。穏やかで思いやりのある少女だが、芯は強い。
- 主な使用デッキは白コントロール。プレインズウォーカーでは修道女の姿をしている。
ドイツチーム
- テオドール・ヴォルフェンバルト
- 15歳。プライドが高く粗暴な性格だが、マジックの実力は確か。
- 作中では青緑コントロールを使用。
ロシアチーム
- ターニャ・V・カリーニン
- テオドールに絡まれたところをジンに助けられ、ジンに好意を持つようになった少女。何故かプレインズウォーカーでの呪文の使用を恐れる。
- 作中では黒コントロールを使用。
- ユルグ・スヴァンニ
- フィンランド人だが、ロシアチームにコーチとして「雇われ」ているそばかす少女。行動や言動に怪しい含みがある。
プレインズウォーカー関係者
- ブラス
- プレインズウォーカーの開発総責任者で、常にサングラスをかけた青年。含むような態度で子供たちに接し、またアキラを特別扱いしている。
- 嵯峨(サガ)
- プレインズウォーカーの開発スタッフで、関西地区担当者。メガネにポニーテールの美女で、男性的な口調が特徴。
- 世界編ではシステム管理者と日本チームの顧問を兼任する。
- チャールズ・チャリオット
- 通称チャーリー。プレインズウォーカーの開発スタッフで、アメリカ地区担当者。
- ヨル
- プレインズウォーカーの開発スタッフで、マイの父(名前は最終話で一度呼ばれたのみでフルネームは不明)。作者によると八乗寺財閥の婿養子とのこと。
- エンペラー飯岡(エンペラー いいおか)
- 通称「メガネさん」。プレインズウォーカーで行われる試合の解説を担当する。同名の実在人物がモデル。