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デュエルファイター刃 7

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デュエルファイター刃』(デュエルファイターじん)は、中村哲也による日本の漫画作品。1997年から2003年にかけて、『月刊RPGマガジン』(ホビージャパン)及び後続誌『月刊ゲームぎゃざ』に連載された。単行本は全7巻。

概要

トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』(以下「マジック」)を題材にした漫画で、トレーディングカードゲーム漫画の先駆的存在。

カードゲームのプレイ風景は、現実では「プレイヤー同士が向かい合って座り、カードを並べ行動を宣言するだけ」と言う地味なものであるが、この作品ではヴァーチャルリアリティでカードゲームを遊ぶと言う設定によってゲームを可視化し、プレイ風景を派手で分かりやすく演出した。『遊☆戯☆王』などの後続作品にも、プレイヤーの想像力やヴァーチャルリアリティによってゲームを可視化する演出をされているものが多く見られる。

あらすじ

主人公・竜ヶ崎刃は、マジックの関東ジュニア(15歳以下)トーナメントでもトップクラスの強豪。ある日、彼は「ブラス」と名乗る謎の青年に誘われ、マジックをヴァーチャルリアリティで遊べるシステム「Planeswalker(プレインズウォーカー)」を体験する。しかし対戦相手となった少年アキラに逆転負けを喫した上、「甘い奴、弱すぎる」と侮辱されてしまう。負けず嫌いの刃は雪辱を誓い、それっきり姿を見せなくなったアキラとの再戦を目指して、プレインズウォーカーに身を投じるようになるが…。

主な登場人物

日本チーム

竜ヶ崎刃(りゅうがさき ジン)
主人公。12歳の中学1年生。負けず嫌いの熱血漢だが、それゆえに周囲が見えなくなり自分勝手な行動を取ることも多い。
主な使用デッキは赤緑ステロイド。
世良円(せら マドカ)
ヒロイン。13歳の中学1年生。ジンの幼馴染で、ジンを一途に慕う母性的な少女。マジックはあまり強くなかったが…。
主な使用デッキは青白コントロール。
泉俊(いずみ シュン)
13歳の中学1年生。ジンの親友であり良き理解者。常に冷静かつ穏やかで、マジックでもジン以上の実力者。
主な使用デッキは青白パーミッションだが、世界編では黒を担当。
八乗寺舞(はちじょうじ マイ)
9歳の小学4年生。プレインズウォーカーの開発を支援している八乗寺財閥の令嬢。プライドが高く世間知らずの典型的なお嬢様だが、根は素直。シュンを慕い、またマモルやフェルプゥを従える。
プレイング技術がやや甘いが、欲しいカードを引きたいときに引ける「今引き」能力がそれを補って余りある。
主な使用デッキは茶系の巨大クリーチャーデッキ。
火事場力(かじば リキ)
15歳の中学3年生。関西ジュニアの強豪でチームの兄貴的存在。面倒見が良く、また勝負を純粋に楽しむ豪放磊落な性格。実家は旅館。
主な使用デッキは赤バーン。
瀬石櫻(せいし サクラ)
京なまりで話す14歳の中学3年生。関西ジュニアの強豪で、リキと並ぶチームの姉貴分。穏やかで世話好き、かわいいもの大好きだが、キレると怖い。イノシシが苦手。
主な使用デッキは赤白コントロール。また作中では頻繁に「ボガーダンの槌」を使う。
古門守(こもん マモル)
気が弱いメガネっ子少年。マイからは召使いのように扱われている。大会では不利なコモンデッキで予選を勝ち上がってきた実力者で、チームの参謀的存在。
主な使用デッキは緑系のコモンデッキ。
フェルプゥ
「ぴっ」としか喋らない謎の着ぐるみで、作中ではマスコットとして扱われている。中の人は男の子らしい。マモルと並んでマイから召使いのように扱われる。
作中ではブービートラップデッキを使用。
天草薫(あまくさ カオル)
日本ジュニアのトッププレイヤー。優秀なデッキビルダーでプレイングにも優れる頭脳派だが、「プレイングの美しさ」にこだわりを持つナルシスト。マドカに好意を持つ。
主な使用デッキはテクニカルな青コントロール系。
星弥生(ほし ヤヨイ)
のんびりおったりした性格のおさげメガネっ娘。猫をこよなく愛する少女。作者によれば「人気の高いおさげ+メガネっ娘を端役扱いする」ために登場させたが、その人気から世界編でレギュラー入りしたとのこと。
主な使用デッキは緑の猫デッキ。

アメリカチーム

緋沼晶(ひぬま アキラ)/アキラ・ハイファン
ジンの最大のライバルで、最終目標である少年。日米両方の国籍を持つ。勝利へのこだわりを持ち、馴れ合いを嫌う。マジックでは抜きん出た実力を持つ上に、マイに並ぶほどの引きの強さを誇る。
主な使用デッキは黒。
アーシュラ・ハイファン
アキラの義妹。プレインズウォーカーのアメリカでのテストプレイヤーだったが、テストプレイ中の事故により眠ったままになっている。
作中では白緑ビートダウンを使用。
クリス・クリスチャン
12歳。アキラとアーシュラの友人。負けず嫌いの生意気そうな少年。アーシュラに好意を持っており、アキラを憎んでいる。
主な使用デッキは赤緑ステロイド。プレインズウォーカーではカウボーイ風の姿をしている。
サラ・マクロード
13歳。アキラとアーシュラの友人。穏やかで思いやりのある少女だが、芯は強い。
主な使用デッキは白コントロール。プレインズウォーカーでは修道女の姿をしている。

ドイツチーム

テオドール・ヴォルフェンバルト
15歳。プライドが高く粗暴な性格だが、マジックの実力は確か。
作中では青緑コントロールを使用。

ロシアチーム

ターニャ・V・カリーニン
テオドールに絡まれたところをジンに助けられ、ジンに好意を持つようになった少女。何故かプレインズウォーカーでの呪文の使用を恐れる。
作中では黒コントロールを使用。
ユルグ・スヴァンニ
フィンランド人だが、ロシアチームにコーチとして「雇われ」ているそばかす少女。行動や言動に怪しい含みがある。

プレインズウォーカー関係者

ブラス
プレインズウォーカーの開発総責任者で、常にサングラスをかけた青年。含むような態度で子供たちに接し、またアキラを特別扱いしている。
嵯峨(サガ)
プレインズウォーカーの開発スタッフで、関西地区担当者。メガネにポニーテールの美女で、男性的な口調が特徴。
世界編ではシステム管理者と日本チームの顧問を兼任する。
チャールズ・チャリオット
通称チャーリー。プレインズウォーカーの開発スタッフで、アメリカ地区担当者。
ヨル
プレインズウォーカーの開発スタッフで、マイの父(名前は最終話で一度呼ばれたのみでフルネームは不明)。作者によると八乗寺財閥の婿養子とのこと。
エンペラー飯岡(エンペラー いいおか)
通称「メガネさん」。プレインズウォーカーで行われる試合の解説を担当する。同名の実在人物がモデル。