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ファラオの墓/竹宮惠子

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著者: 竹宮惠子
巻数: 2巻

竹宮惠子の新刊
ファラオの墓の新刊

最新刊『ファラオの墓 2


出版社: 小学館
シリーズ: 小学館叢書


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ochagashidouzo ファラオの墓 #今の若者は知らない少女マンガ

ファラオの墓』(ファラオのはか)は、竹宮惠子による日本の漫画作品。『少女コミック』(小学館)にて1974年38号より1976年8号まで連載された。古代エジプトを題材としている。

単行本

  • フラワーコミックス(小学館刊)全8巻
  • 竹宮惠子作品集 9(小学館刊)全1巻
  • 愛蔵版(角川書店刊)全2巻
  • 愛蔵版(中央公論社刊)全2巻
  • 文庫版(中央公論社刊)全4巻
  • 愛蔵版(小学館刊)全3巻
  • 新装版(スクウェア・エニックス刊)全4巻

ストーリー

古代エジプト。エステーリア国はウルジナ国に攻め滅ぼされ、王子サリオキスはウルジナの奴隷となった。奴隷の中に多数存在する反乱分子により、サリオキスは指導者「砂漠の鷹」として対ウルジナ勢力を率いる存在とされた。一方ウルジナにおいて暴虐の王として恐れられるスネフェルは、実はサリオキスの妹姫である少女ナイルキアによって閉じた心を癒され、次第に民の心を知る名君として生まれ変わろうとしてゆくが、その矢先ナイルキアは非情な運命に見舞われる。多くの人々の栄枯盛衰の中、サリオキスとスネフェルは神が仕組んだ遊戯の如く、決戦のステージへと歩んでゆくのである。

登場人物

エステーリア

サリオキス
ウルジナに滅ぼされたエステーリアの第二王子。傷を負って運ばれるところをスネフェル王と運命的に出会い、奴隷とされる。だが、奴隷頭で実は反対勢力を率いるイザイに殺されたと見せかけて運ばれ、「鷹の剣」を抜き放つことでムーラ一族の長「砂漠の鷹」と認められ、以後スネフェルとの戦いの先頭に立つ。生まれながらの才気と気品を漂わせる美少年。
彼の唯一の弱みは、今となっては唯一の肉親である妹ナイルキアであり、彼女がスネフェルの手の内にあることが彼の決心を鈍らせる。
ナイルキア
サリオキスの妹姫。エステーリア滅亡後、記憶を失った娘ナイルとしてウルジナの神官メネプに救われるが、エステーリア王家の全滅を聞いて絶望。しかし、スネフェル王の許婚アンケスエンに説得され、彼女の侍女として生きる決心を固めたところを、彼女の正体を知らぬスネフェルと電撃的に出会い、心惹かれあう。
スネフェル王との愛が、彼を自棄的で残忍な王の悪評から救うが、同時に「砂漠の鷹」の妹であることを宰相たちに調べられ利用される。
ベヌ・ティト
サリオキスの乳兄弟。血気さかんな若者であり、「砂漠の鷹」となったサリオキスの部下となる。一時期スオウ族に身をおいていた。
アリ
奴隷女トキの息子。サリオキスを信じ、幼い身で最初の部下となったことを誇る。のちにサリオキスを庇って矢を受け、スネフェルに処刑される。

ムーラ族

イザイ
一族の実質的指導者たる巨漢。奴隷頭を装い、サリオキスに試練を与え「砂漠の鷹」と認めるとともに忠実な副官的存在となる。
パビ
イザイの養女でお転婆娘。サリオキスに一目惚れするが、のちアリを犠牲にした彼に怒りをぶつけ、暫くは背を向けていた。
サライ
一族の戦士。サリオキスに怨恨を抱き、ウルジナに寝返る。

ウルジナ

スネフェル
ウルジナの若き王。残虐で粗暴なだけの愚王と陰口を叩かれる。だがエステーリアの娘である以外に素性を知らない少女ナイルと愛し合い、彼女への愛ゆえに正しい王としての道を歩もうと決心を固める。その矢先、王を傀儡としておかねば都合の悪いケス宰相らによって彼女との絆を引き裂かれ、絶望の淵に叩き込まれる。
ナイルがサリオキスの妹姫であることを知ったのちは、敢えて魔王の悪名を被り、「砂漠の鷹」との対決に全身を傾ける。
アンケスエン
スネフェルの従姉妹で許婚。父であるケス宰相の政治的野心により王に付き従わせられるも、スネフェルの暴虐を批判し、王道に立ち戻るよう進言する健気な姫。
父の政敵であるメネプや皇太后らとともにウルジナの腐敗を案じ、「砂漠の鷹」サリオキスとナイルの再会にも力を貸そうとする。
ケス
ウルジナの宰相。成り上がりの老獪な策士。スネフェルを利用してのウルジナ、ひいては全エジプト支配を目論む。
メネプ
ウルジナの神官。穏健派でケスとは対立している。ナイルを助け養女としたことで失脚する。
メリエト
スネフェルの母たる皇太后。かつてエステーリア王妃だった過去を持つ。「砂漠の鷹」とナイルの悲劇を知り、かれらに助力しようとする。
ジク
ケスの部下で暗殺者。「砂漠の鷹」とナイルの関係を探り、密通者と認める。
マリタ
ケス配下の女間者。ムーラ人を装ってサリオキスに接近、ナイルキアに似た少女奴隷を使いサリオキスの捕縛を試みる。

アビドス

アウラ・メサ
王女。少女ながら武道にも秀で、アビドス軍の総指揮官として「砂漠の鷹」への加勢に踏み切る。サリオキスへの愛ゆえに砂漠を単身横断して母国に彼の危機を伝え、正式なウルジナへの宣戦を父王から布告させる。
アビドス王
計算高く、リスクを避けて母国の平和を守ってきた王。娘の激情に驚き、反ウルジナ勢力に回る。
リセト・ナイド
大臣の息子でアウラの幼馴染。彼女を愛するがゆえに恋敵サリオキスに接近、彼がアウラに相応しいと認める。アビドス本国軍を率いる。