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四姉妹エンカウント 1

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四姉妹エンカウント』(しとらすエンカウント)は、大島永遠による日本の漫画作品。ゲーム雑誌『週刊ファミ通』(エンターブレイン)内で隔週刊連載、同誌のウェブサイトの一つ「ファミ通コミッククリア」でも遅れて不定期連載されている。

作品概要

2009年9月より連載開始。連載より早くて1ヶ月後にはウェブコミックとして「ファミ通コミッククリア」にて無料で読むことができる。この展開は同誌の歴史では初。単行本化は2010年8月11日より開始することが決まった大島永遠フェア開催決定!! - 『WEBコミック編集部』Editor's Blog。それにより、単行本発売以降は該当話数およびおまけの4コマ(第♥♥話)はAmazon.co.jpにある同本の販売ページにジャンプするようになっている(ただし、第1話のみサンプルとして試し読み可能)。

女子ゲーマー四姉妹に振り回される男性ゲーマーの日常を描いたギャグ漫画で、作品の随所にゲーム作品が登場する。話数表記は、誌面およびウェブコミック上では『Vol.(数字)』、公式サイト上では『第(数字)話』で表記されているが、単行本化されてからはタイトルに置き換えられている(例:Vol.1→勇者(?)現る!?)。以降ここでの紹介は、特に断りがなければ、公式サイトでの話数表記と括弧書きで単行本で表記されているタイトルとを併記して紹介していく。

なお、題名ロゴでは『四姉妹』の上に「しとらす」とルビが振ってある『週刊ファミ通』の目次などでは『四姉妹(しとらす)』と、後ろに括弧書きで読みが記載されている。なお、「ファミ通コミッククリア」内では『しとらす』とひらがな書きになっている。

あらすじ

10年ぶりに故郷の町に帰ってきた主人公今野未来。容姿・学力は至って普通なものの、ゲーマーとしての腕は確か。そんな彼がひょんなことからゲーマーな四姉妹と出会うことになる。その四姉妹、実は未来の幼馴染みだった。

登場人物

主要人物

今野未来(こんの みらい)
本作の主人公。1989年5月10日生まれ第5話(妄想と現実の間 その1)で判明。の20歳。大学生。容姿・知力・体力・精力は至って普通。女性は苦手。ただゲームの腕は確かで、『ドラクエIX』の宝の地図のクリア数もかなり多く、主人公の住む町に初めて「川崎ロッカーの地図」を持ち込むほど(同作品のプレイ時間は1200時間)。そのため四姉妹からゲーム要員として任命された。主に携帯ゲーム機をプレイする。特にギャルゲー、中でも『ラブプラス』がお気に入り。
メンタル面で弱いところがあり、四姉妹の「口撃」で自分の部屋に引きこもったり、柚香のヤンキー姿に怯えることもある。
幼少の頃、四姉妹の住む町の3丁目に住んでいたことから「3丁目の勇者みらいん」と呼ばれていたことがあるため、今でも後述の四姉妹からは「みらいん」と呼ばれることがある。
引越前は男子寮に住んでいたが、現在は両親と共に四姉妹の隣の家に住んでいる。そのため主人公の部屋から四姉妹が『侵入』することも日常茶飯事。ただ四姉妹との結婚は現状望んでいない。
好きな場所は江の島で、『トモダチコレクション』で付けられる島の名前にしたほど。
かつてポケットビスケッツ存続のための署名活動を行っていたことがある。

四姉妹

主人公の隣町(4丁目)に住んでいる四人姉妹。通称「4丁目の4姉妹」(しかし、丘ノ花町2-4主人公の家の所在地から。第2話(突撃?となりの四姉妹)で判明。とあるため、区画整理が施されている模様しかしながら、のちに登場する森林檎(以下林檎)が、「伝説のゲーマー 四丁目の四姉妹」と発言していることから、作者の設定ミスの可能性もある(第15話(林檎と蜜柑 どっちがお好き? その2)より)。
両親は既にセミリタイアし旅行三昧で常に不在。そのため、4人で炊事や洗濯などを切り盛りしている。テレビが1台しかない第9話(単行本未収録)より。ため、プレイするゲームによっては姉妹の間で取り合いになることも。名字は橘(たちばな)
柚香(ゆずか)
四姉妹の長女。1982年7月7日生まれ第1巻巻末プロフィールで判明。の27歳。A型。身長163cm・体重49kgで、スリーサイズはB83・W60・H90。ゲーム雑誌の出版社に勤めるキャリアウーマン。通称『格ゲーのお柚』。
好きなゲームはアクションゲーム(格闘ゲーム含む)・レトロゲーム
美人ではあるが男勝りの面があり、オヤジギャグを日常発しているだけでなく、時にセクハラまがいの発言もすることもある。いまだ独身のため、クリスマスやバレンタインなどといった恋愛絡みの行事に嫌悪感やトラウマを抱いている節があり、クリスマスケーキやバレンタインのチョコレートが(確信犯的な行動で)呪いのグッズ化したことも。なお、年下の男は恋愛対象の眼中にない。
(伊予を除いた)平成生まれの妹達や未来などとの世代間ギャップに打ちひしがれることもある。またいわゆるアラサーだが、三十路(ないしはそれ絡みの)発言をされると深く傷き、立ち直るのに時間がかかる。
ライター(編集者)をやっている関係から造語を作るのが得意。
ホワイトデーの際に、ノートパソコン(ソニー・VAIOFシリーズ)を未来にねだっている。
末の妹である蜜柑思いの一面を持っている。
伊予(いよ)
四姉妹の次女。1988年1月11日生まれの21歳。B型。身長167cm・体重52kgで、スリーサイズはB80・W59・H84。料理の専門学校に通う学生のため、炊事などの家事を担当することが多い。
好きなゲームはホラーゲーム。
普段はあまり喋らずマイペース。四姉妹の中では最も冷静で、料理ができることを利用した懐柔は男女問わず有効第12話(ホワイトデー狂奏曲)では未来を、第17話(林檎と蜜柑 どっちがお好き? その4)では林檎を手懐けている。特に林檎には母性本能も併せて利用している。。自分の発言を否定されるとふて寝して半日起きてこない。また時間に厳格で、特に御飯の時間は必ず守る。
ホワイトデーの際に、ル・クルーゼの鍋セットを未来にねだっている。
林檎に『ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story』の特徴(三角関係)を利用したゲーム対決の際に、男役に仕立てられたことがある。
比良実(ひらみ)
四姉妹の三女。1989年10月10日生まれの20歳(未来とは同い年で伊予とは年子になる)。AB型。身長160cm・体重47kgで、スリーサイズはB86・W60・H88第11話(ギャルクラブ活動)より。単行本1巻巻末で四姉妹のプロフィールが書かれるまで唯一判明していた。。柚香の発言から、高校卒業後はニート生活を送っている模様(本人は「ギャル研究生」と発言している)。趣味は美容・ゲーム・ギャル研究。
好きなゲームはRPG
ギャル語・下ネタをよく発し、あっけらかんとした性格をしている。家ではお客さんが来ていない限りは裸族(実際は下着姿で闊歩している)。世代間ギャップはあるものの長女の柚香や林檎とのシンパシーは高い。ネイルアートが得意からか手先が器用で、オムライスのケチャップ掛けでアートができ上がるほど。FFファン。
キャバ嬢を目指しているものの、その面接には11回連続で落ちている。11回目の面接に落ちたのは、未来が彼女へのレクチャーの糧にしていたキャバ嬢のベースが『ドリームクラブ』だったため柚香のセリフにもある通り、同作品はキャバクラではない。詳細は同作品の概要参照。。なお、彼女がキャバ嬢を目指しているのは女としてのスキルを極めたいため。
ホワイトデーの際にシャネルのピアスを未来にねだっている。
蜜柑(みかん)
四姉妹の四女。1993年4月2日生まれの16歳。O型。身長142cm・体重33kgで、スリーサイズはB70・W52・H73。私立花ノ丘高校の生徒。同校では「伝説の女子ゲーマー」として知られている第14話(林檎と蜜柑 どっちがお好き? その1)にて判明。
場所も問わずキャンディーやスナック菓子など常に何か食べていることが多い。NTTドコモのSH-04Bを持っている。左利き。
四姉妹の中では最も純粋な子で性格も年齢より子供っぽい。天然ボケの側面があり、よく泣く。いわゆるヤンキー座りができない。未来を実の兄のように慕っており、悩みごとなどがあった場合一番頼りにしている。また、彼を『金色のコルダ3』の如月響也に似ていると思っている。未来は四姉妹との強制キスイベントのとき彼女を選んでいる(ただし、キス自体は避けている)。
情報収集力が高いためかトレンドには詳しい。ドラクエファン。

その他登場人物

毛深(けふか)・流暮(るぐれ)
共に第6話・第7話(妄想と現実の間 その2・同 その3)で登場。『トモダチコレクション』クリアのために伊予と比良実によって制作されたキャラクターが実体化したもの。流暮は花ノ丘町にある未来・四姉妹の家の近所のアパートに引っ越してくる(毛深は不明)。毛深の職業は大道芸人(流暮は不明)。後に2人は結婚して隣町に新居を構えることになる。ただし『トモダチコレクション』内の一連の出来事が夢だったため、実際にいた人物ではない。
森林檎(もり りんご)
第14話(林檎と蜜柑 どっちがお好き? その1)で初登場。リンゴのワンポイントの付いたゴム髪止めを付けている。前歯(林檎自身はチャームポイントと思っている)が出っ歯でバンパイアの牙のようになっている公式サイト上では、「ゲーム●ンターあらしをほうふつとさせる前歯」と記載されている。。ピーマン嫌い。蜜柑からは「もりりん」と呼ばれている。高飛車だがツンデレ気味。
蜜柑をライバル視しており、四姉妹を巻き込んでの(コンピューター・スポーツ・ロールプレイ問わずの)ゲーム勝負を仕掛けてくることもある。姉達を打ち負かしているところを見ると、その実力はかなりのものである。
金色のコルダシリーズといった乙女ゲーム好き。『金色のコルダ3』に出てくる如月響也のような男が好みのタイプ。ただし、蜜柑が似ていると言った未来は背景扱いしている。さらに四姉妹とのゲーム対決で未来を賞品扱いにまでしており、蜜柑以外の四姉妹同様、好みの男以外(≒未来)の扱いはぞんざいである。ただ、子供っぽい一面もあり、伊予の手料理で子供扱いされながらも骨抜きにされている。

その他

  • 第9話で取り扱った『ファイナルファンタジーXIII』のキャラクターとマリオシリーズのキャラクターとのやり取りで不適切な部分があったとしてスクウェア・エニックスよりクレームを受け、ファミ通側が謝罪している。そのため、第9話は単行本未掲載になり、一時期その回以降の「ファミ通コミッククリア」上での配信が止まったままになっていたが、2010年3月より更新が再開されたただし、その際第9話は欠番で「第♥話」になっており、そこをクリックすると担当のサマァズ後藤が書いた『ファミ通WEBコミック編集部』のブログにリンクしていた。
  • 作者自身の体調不良(風邪による発熱とそれに伴う腹痛)で1ヶ月(2話分)休載になった。このことはブログ内で発表された2009年12月29日および2010年1月8日での作者ブログにて。

単行本

  • 第1巻(2010年8月11日発売) ISBN 978-4-04-726705-3

注釈

外部リンク