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大東京ビンボー生活マニュアル 5

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大東京ビンボー生活マニュアル』(だいとうきょうビンボーせいかつマニュアル)は、前川つかさによる日本の漫画作品。1986年から1989年まで『モーニング』で連載された。単行本は全5巻。

1986年『別冊モーニング』にて『大東京ビンボー生活カタログ』のタイトルで読切が2話掲載。好評を博し、モーニング本誌にて本連載となる。基本的に1話4ページ。

あらすじ

東京は杉並区のとある住宅街に建つボロアパート「平和荘」に住む、青年「コースケ」とそのまわりの人達の触れあいを描いた作品。全話1話完結。タイトルからビンボー生活に役立つマニュアル本と思われがちであるが、初期ではそのような描写も多かったものの、中期以降はコースケとまわりの人達との話がメインとなる。

キャラクター

コースケ:本作の主人公。本名は耕助。大学進学のため東北から上京して以来ずっと東京都杉並区の平和荘で下宿生活を続けており、ビンボー生活を満喫している。生活最小限の物しか持たず、正岡子規『病牀六尺』など、手持ちのわずかな文学書を読んだり、古い映画を鑑賞する事が何よりの趣味。のり弁当をこよなく愛し、給料が入った時は牛丼にビールなどつけて食べる。部屋にはテレビどころかラジオもなく、叔父が買ってくれたコタツが途中から出てくる程度であり、部屋は殺風景である。人徳のせいか、友人知人から貰い物をする機会に恵まれる。知人や馴染みの店からアルバイトの誘いを受ける事も多い。初期は酒に非常に弱かったが、中期以降は少し飲めるようになっている。現在は地方の寺の寺男をしているらしい。
ひろ子:コースケのガールフレンドで芸術家志望。叔母の家に住んでいる。普段はロングヘアを束ねている。しばしばコースケをモデルに絵を描いたり、散髪などの世話を焼いてくれるが、基本的にはつかず離れずの関係。酒が強い。
隣の学生:コースケの下宿先の隣人で早大生。自転車をはじめ、コースケに色々な生活用品を貸す。帰省や旅行で長い事家を空ける時はテレビやビデオ、ラジカセも貸す仲。コースケは「ギブ・アンド・テイク」(学生がコースケに「ギブ・アンド・ギブ」、コースケが学生から「テイク・アンド・テイク」)の関係と密かに称している。名前は「広田くん」
大家:平和荘の大家。60前後の初老の女性。平和荘の隣にある家に住む。コースケの息子のように見守る東京の母。夫とは死別している。