天使禁猟区 第11巻
天使禁猟区の既刊
名前 | 発売年月 |
---|---|
天使禁猟区 第1巻 | 1995-02 |
天使禁猟区 第2巻 | 1995-05 |
天使禁猟区 第3巻 | 1995-08 |
天使禁猟区 第4巻 | 1995-12 |
天使禁猟区 第5巻 | 1996-04 |
天使禁猟区 第6巻 | 1996-08 |
天使禁猟区 第7巻 | 1997-01 |
天使禁猟区 第8巻 | 1997-04 |
天使禁猟区 第9巻 | 1997-09 |
天使禁猟区 第10巻 | 1998-01 |
天使禁猟区 第11巻 | 1998-05 |
天使禁猟区 第12巻 | 1998-09 |
天使禁猟区 第13巻 | 1998-12 |
天使禁猟区 第14巻 | 1999-04 |
天使禁猟区 第15巻 | 1999-08 |
天使禁猟区 第16巻 | 2000-01 |
天使禁猟区 第17巻 | 2000-04 |
天使禁猟区 第18巻 | 2000-06 |
天使禁猟区 第19巻 | 2000-10 |
天使禁猟区 第20巻 | 2001-02 |
『天使禁猟区』(てんしきんりょうく、)は、由貴香織里によるファンタジー漫画作品。単行本全20巻、文庫版全10巻。
概要
『花とゆめ』(白泉社)にて1994年15号から2000年22号まで連載されていた。主人公とヒロインとの禁じられた恋を主題にしているが、異世界における天使や悪魔達の攻防、心理を重厚に描き、ダーク・ファンタジーとして昇華されている。ドラマCDおよびOVAでも展開されている。海外でも非常に評価は高く、世界中で売り上げを伸ばした。日本だけでも1000万部を突破した。
あらすじ
無道刹那は実の妹である紗羅を愛してしまっている16歳の少年。ある日刹那は、地獄からきた邪鬼(イヴル)たちに女天使アレクシエルの生まれ変わりだと告げられる。自らの宿命や禁断の愛に悩み、ついには手首を切ることで自殺を図ろうとするがザフィケルに諭される。母親は2人を離そうとするが、吉良先輩の支えもあり、ついに紗羅と結ばれる。だがその幸せは長く続かず、ロシエルの策謀で紗羅はロシエルに利用されたキリエによって殺されてしまう。
その結果刹那は有機天使として覚醒する。その際キリエは消滅しそれを止めようとしたロシエルの部下カタンも巻き添えを受ける。だが、ロシエルはこの世で最も高貴な汚物、あらゆる業(カルマ)を背負い続ける自分のことを、純粋で無垢に慕ってくれるカタンに、嘘でもいいから自分の事を美しいと言って、自分自身を欺かせて欲しかった。そのため、ロシエルはチップを用いてカタンを生かそうとする。
刹那は紗羅に再び会うため、仮死状態となり死者の魂が集まる星幽界(ヘイディーズ)へ旅立つ。そこで自らが殺した加藤故と会った。そこでキリエの魂を持ち紗羅の顔を持ったドールと出会い、彼女と戦ったが、その際加藤の魂は消滅しかける。だが、古の時間魔法で加藤の魂を保持させた。その後ウリエルと戦い彼を正気に戻らせた後に、彼女の魂があった部屋に連れて行かれたものの、そこにはもう紗羅の魂はなく天界に連れ去られた後であった。その後加藤の精神の中に入り彼の魂を開放させ、加藤の魂を蘇らせる。
刹那は地上に戻ろうとするがボイスが刹那の魂と肉体を結ぶ七支刀を抜いてしまったため肉体が死んでしまう。加藤は刹那を地上に返すため自らを犠牲にしようとするがウリエルは彼の魂に再び植物の種から作った生体を与え生かす。その時ニドヘッグ(廃竜)に男性達に暴行されたライラという女性に、自分は男達に純潔を奪われたと虚偽の訴えをされ、処刑されたが憎んでいない、貴方は少しも汚れてなんかいない、今でも愛していると伝えて欲しいと頼まれる。その後、刹那はアレクシエルの身体に戻る事になる。
その混乱の最中、九雷はベリアルの陰謀によりルシファーの花嫁にされかける。そしてその結婚とはゲヘナ(地獄)の崩壊を防ぐための生贄にされる事であった。自らに生贄にされる純潔さのないベリアルは、自らを罵るルシファーへの歪んだ愛情から多くの処女を生贄に捧げてきたのであった。九雷をおしとどめようと刹那はゲヘナへと向かうが、地獄は崩壊しかけていた。だが、紫羅九音が自らを犠牲にし地獄の崩壊を食い止めた。ベリアルはその時死にたがっていたが、彼女を冷酷に愛するアスモデウスが助けていた。
一方、紗羅はセヴォフタルタの針がジブリールの肉体から外されたのとともに、その肉体に戻り刹那の肉体を蘇らせようとし、その力を持つラファエルに協力しジブリールとしての力を発揮し刹那の肉体を蘇らせていた。だがその後、兄と通じた罪を問われ天界で幽閉される。そして自らの肉体に戻った刹那は紗羅を取り戻し、地球崩壊を食い止めるため至高天の神の塔(エテメナンキ)へと向かう。
登場人物
天使や悪魔の設定はあくまでこの物語における設定であり、一般のものではない。登場人物の多くはその時その時に別人になり、生きているか死んでいるか微妙な時もあり、男性なのか女性なのかなどもはっきりせず、複雑に絡み合った状態となっている。非常に複雑であり概念も独自であるが、それがこの漫画の特徴でもある。
物質界(アッシャー)
- 無道 刹那(むどう せつな)
- 声 - 野島健児
- 堕天使アレクシエルの魂を内包している少年。「選ばれし真の救世使」であり、アレクシエルの転生した姿である。単純だが底抜けに明るく、強烈なカリスマ性を持っていると言われる。
- 実の妹である紗羅を強く愛しており苦しむ。紆余曲折を経て、彼女と結ばれることになるが、その矢先に紗羅が死んでしまったため、紗羅を蘇らせるため、時間の止まった地球を救うため、戦うことになる。
- 紗羅の魂を追ってヘイディーズに行くときは仮死状態になったが、ボイスが(刹那の肉体を仮死状態にする機能がある)七支刀を抜いたため、「刹那」の肉体が死んでしまい、一時、女天使であるアレクシエルの肉体に戻っていた。ラファエルやジブリールの手により自らの身体に戻った後は、アニマ・ムンディと行動を共にする。
- 戦いの当初は、紗羅を愛し、紗羅を蘇らせる事だけにこだわっていたが、その身勝手な行動によって多くのものを傷つけていたことを悟り、救世使として少しずつ成長していく。
- ロシエルの毒に右目を犯されてしまったため、自ら右目を潰した。後に治療を受けるが視力は戻らず、眼帯をつけているシーンが多くなる。
- アニマ・ムンディと共にセヴォフタルタの館を急襲した際に朔夜と再会するが、朔夜はルシファーとして覚醒しロシエルと行動を共にしており、大きなショックを受ける。だが救世使として成長した刹那は七支刀をルシファーの力から離し自らのものにし、その際に右目は再び開き、茶髪だった髪が金髪になる。そして刹那は全ての決着をつけるためエテメナンキへと向かった。
- 無道 紗羅(むどう さら)
- 声 - 川澄綾子
- 刹那の実の妹。兄を愛しているが周囲からは軽蔑されおかしいと思われ苦しむ。キリエの策略の際に刹那をかばい命をおとす。
- 四大天使の1人ジブリールの生まれ変わりであり、メタトロンがサンダルフォンに言われジブリールの針を抜いた事でジブリールの身体に戻る。天界ではラファエルと会い彼と協力し刹那の身体を蘇らせた。
- 最初は刹那と自分のことしか考えておらず、一度脱走を試み刹那と出会うが、彼女の刹那との再会はさまざまな犠牲の上に成り立っているものだった。ザフィケルの卑怯だという言葉と、リルのことを考え、脱走を止めることになる。孤高離宮に監禁され、セヴォフタルタの策略により、実の兄と結ばれた罪で天界裁判にかけられることになる。
- 裁判ではラファエルが薬を用い、紗羅は口が利けなくなってしまう。しかしラファエルは紗羅に対する想いからセヴォフタルタを裏切り、口を利けるようにした。さらにラファエルは紗羅の肉体を蘇生させる。だが、ラファエルは彼女を実際に愛しており、彼女を独占したい一心で紗羅を一室に監禁する。
- 監禁されていた一室に入ったサンダルフォンに子供を産まされようとするが、それは未遂に終わる。だが、紗羅の悪夢はサンダルフォンに食われており、紗羅は想像妊娠状態となる。この後、紗羅は刹那が刹那だと分からなくなる。
- 想像妊娠状態となった彼女は自らの醜い面を見せ、狂気的な面が多くなる。九雷と会い、彼女に激しい敵意を見せる。サンダルフォンは残留思念となり復活を狙い、紗羅の手で多くの天使を殺しラファエルらの下から脱出。紗羅をエテメナンキへと向かわせる。
- ラファエルがエテメナンキに向かおうとする彼女を止めようとしたが、笑いながら紗羅は大勢の天使を殺害。紗羅に戻り純粋になったように見せながらラファエルを騙し針で大怪我を負わせる。さらに紗羅は彼を殺そうとするがバービエルが庇い彼女は瀕死の重傷を負う。
- 紗羅は天国への門へと瞬間移動し、さらに空間を歪ませ天国への門を通り抜け、神性界へと入る。
- 吉良 朔夜(きら さくや)
- 声 - 子安武人
- 刹那の悪友であり先輩。だがその正体は伝説の魔剣七支刀御魂剣(ななつさやみたまのつるぎ)である。元は普通の人間であったが、7歳の時交通事故に会い、その際に七支刀と取引をし同化した。現在の刹那の事は出来の悪い弟のように思っている。不知火という刀を持つ。
- もともとは堕天した地獄の王ルシファー(天使時:ルシフェル)の転生した姿であり、七支刀に魂を封印され、アレクシエルの愛剣として使用されていた。ロシエルの血をあびたため不滅の精神体となり、幾度となく人間の体から体に乗り移りながらアレクシエルの魂を見守り続けてきた。ロシエルの血によりなかなか死ななかったが、だんだんとその効果は切れかけていた。また少しずつルシファーの記憶がだんだんと蘇ってきていた。
- 朔夜との約束から親に愛されようとしないが、実は父親を愛している。幼少期の朔夜は物語の最後まで絡み続ける。
- 女をよくとっかえ、まともに愛されたがっていない。煙草をよく吸う。加藤故を殺害した罪を、刹那の身代わりに背負う。
- 彼がロシエルの手により死んだ瞬間に七君主(サタン)は全壊を防ぐため魔王の本体を捨て天界と地獄を繋ぐ楔を切り、七層の大地ごと大転移を行い天界に体当たりしたため地獄の上二層と天界の下二層が砕けた。
- 加藤 故(かとう ゆえ)
- 声 - うえだゆうじ、矢尾一樹(ドラマCDの物質界編)
- 刹那の高校の先輩であり、吉良の悪友の一人。アシッド(LSD)やE(エクスタシー、MDMA)などの薬物をよく服用していた。サバサバした性格で、キレるのも早ければ立ち直るのも早い。煙草をよく吸う。母親の不義の子で、義理の父親が「早く死ぬように」と、故という名前をつけた。父親に虐待され、強姦はしなかったが5つ年上の姉の冴(さえ)に襲い掛かったりした事もある。後に父親は死んだが、通夜にも行かなかった。
- ロシエルのチップに冒されてしまった人間だが、刹那に殺されたことによって救われた。後にヘイディーズで再会し共に戦い、刹那の眷族になることで過去の妄執を断ち切り、自らの運命と戦うため刹那と行動を共にするようになる。刹那の魂を地上に返したり、ゲヘナ皇国へ行き刹那の死体を蘇らせるのに協力したりする。
- 朔夜がロシエルの手により死んだ後は彼から不知火を譲り受ける。
- 斉木 翠雀(さいき るり)
- 声 - 永島由子
- 紗羅の友達だった。「天使禁猟区」のゲームに夢中になった彼女は、みるみる美しく人を惹きつける妖しい魅力に満ちていく。最終的に殺害されるが、最後の力で紗羅を助ける。
炎の祭壇(ゲヘナ)「アナグラ」
いわゆる地獄であるが、第一層のみには邪鬼(イヴル)という、天使にも悪魔にも属さない者たちが住んでいる。彼らは自然霊(竜)を崇めており、龍主上(ドラゴンマスター)のみが神竜を使役することを許されている。長年天使たちと休戦協定を結んでおり、平和に暮らしていたが、天使軍の裏切りと虐殺に遭いほとんどが死んでしまった。現在は九雷が中心となって国の再興を目指している。ちなみに邪鬼たちは関西弁で話す(イヴル訛りというらしい)。地獄の最下層は「子宮(シオウル)」と呼ばれる。
- 九雷(くらい)
- 声 - 宮村優子
- ゲヘナ皇国の第14皇女。銀糸の髪に青い瞳。邪鬼で唯一の神竜使いで龍主上(ドラゴンマスター)である。少女らしい無垢な心の持ち主であり、それゆえに神龍が従っている。
- かつて地獄の第三層沉默(チンモク)に追放されたが、帰ってきたときには皇族がほぼ全員殺されていた。その際、神に反旗を翻したアレクシエルと行動を共にし、彼女に心酔する。
- 刹那に淡い恋心を抱いているが、そのため紗羅には心の底では嫌われている。
- 紫羅九音(あらくね)
- 声 - 松本梨香 / OVA版浅野まゆみ
- 九雷と同じゲヘナ皇家の血を引く者。男性でありながら女性のような振る舞いをしている。九雷のよき相談相手であるが、その正体は皇位を狙う反逆者だった。
- 従兄妹という事になっているが、実は九雷の兄であり、父王により九雷の身代わりにされ、反逆者らにより殺されかけた過去を持つ。その時ベリアルに促され部下となり、王妃の姉の子を殺し彼に成りすましていた。
- ボイス
- 声 - 岸尾大輔
- 邪鬼の生き残りの一人。ノイズの双子の弟。九雷に恋心を抱いており、恋敵でもある刹那に敵対心を抱いていた。そのため刹那が仮死状態になっている時、七支刀を抜こうとした。結果的に意図したわけではなかったが、間違って抜いてしまい九雷の怒りを買って幽閉される。だが、有機天使の起こした奇跡を目撃し彼の信奉者となる。しかしその後、紫羅九音の裏切りに気付き、殺され、形見であるムーンパールの指輪を奪われる。
- ノイズ
- 声 - 野田順子
- ボイスの双子の姉。一時期ベリアルの魔術によって魔物(ビースト)にとりつかれた。弟の死をきっかけに髪を切り、彼を殺した犯人に復讐を誓う。
- ルシファー
- 4枚の羽を持つ闇の魔王。元は天使で、ミカエルとは双子の兄弟。
- 「絶対悪」という役割を果たす為に生まれ、天界を裏切り第一次天地大戦を引き起こした。後に創生神の手で邪剣<七支刀御魂剣>に魂と記憶を封印されていた。その後アレクシエルと出会い、彼女の愛刀となる。アレクシエルが神への反逆の罰として「永遠に転生を繰り返す」という刑を受けることになった際も彼女とともに転生を繰り返し、最終的に吉良朔夜に宿ることになった。
- 朔夜に宿っていた際に一度死に、地獄の崩壊を招くが、ロシエルの手により蘇る。その後はロシエルと行動をともにし、ロシエルに操られているように見せながら創世神を倒そうとする。
- 創世神により闇の王と定められた運命に抗おうとしてもがいているのだが、表面上は冷酷で歪んだ性格に見える。ミカエルのことは本当に嫌っているわけではないのだがあまり仲は良くない。
- 義の国(エデン)で刹那がなくした折れた不知火を持つ。
- ベリアル
- 声 - 沢海陽子
- 傲慢(プライド)を司る七君主(サタン)。ベリアルは「無価値」の意であるが、本人は無価値を通り越し「有害」を及ぼす事をモットーとしている。自称「いかれ帽子屋(マッド・ハッター)」。妬み、破壊、患難、捕囚、欠乏、混乱、荒廃の7つの悪徳を愛し、ベリアルの唇からはそれらが生まれる。
- かつては天使でラファエルの副官として力天使の地位にあった。天界にいた頃から非常に淫らであったが、そのことを機械のような声で罵ったルシフェル(後のルシファー)に何故か心酔し、彼と共に堕天した。その言動に惑わされがちだが、心の底では強くルシファーを求め愛している。
- 生まれた際、薬を用いて、自らの身体が女性化するのを防いだ。そのために肉体が女性化していなく、実質男でも女でも無いため子供を身篭ることも出来ない。だが実は非常に美しい。だが、その顔を道化の化粧で隠しており、背も高く声も低いため、事実上男性にしか見えない。右足の太ももには蝶の刻印の図形(シジル)が付けられている。
- アスモデウス
- 淫欲(ルスト)を司る七君主(サタン)。山羊の頭を持つ。淫らであるが、性に関して冷酷な感情を持っている。ベリアルに冷淡な愛情を抱いている。
- アスタロト
- 怠惰(スルース)を司る七君主(サタン)。1匹の蛇を媒介として生み出された双子。自らの身体の中に双子の妹のアスタロテの魂を内包してる事で精神は非常に狂気に満ち溢れいつもギリギリの所で正気を保っている。自分より劣っているのに体を共有している妹を常に憎み、その狂気が血を好む残虐な男にした。神の実験により今の姿になったため、誰よりも「神」を呪っている。本編では書かれていないが髪は染めた金髪である。アスタロテが表に出ている時は、アスタロトは黒い蛇に封印される。
- アスタロテ
- アスタロトの双子の妹でアスタロトと身体を共有している。そのため子供が産めないが、子供を食らう事でその欲求を満足させようとしている。兄に疎まれている。アスタロトが表に出ている時は、アスタロテは白い蛇に封印される。アスタロテ・アスタロトは男性の人格が現れた時は男の体となり、女性の人格が現れた時は女の体となっている。
- バルベロ
- 声 - 笠原留美
- 憤怒(ラース)を司る七君主(サタン)。かつてはバルという名でありミカエルの部下であったが、第一次天地対戦の時ルシファーを庇い、死の淵に立つがルシファーが助ける。自称ルシファーの最初の妻。他の悪魔達との間に子供を儲け、それをルシファーとの子だと公言している。
至高天(シコウテン)
いわゆる「天国」「天界」。何層もの層に分かれており、最高層のエテメナンキには神(アドナイ)が住んでいるとされる。最下層はいわゆる貧民窟であり、そこには禁を犯した天使、不完全な体を持つ天使、天使同士で愛し合った結果生まれた天使(存在自体が禁忌。「有るまじき子供(インプロバチャイルド)」などと呼ばれる)などが住んでおり、天界の最高機関はその扱いに頭を悩ませている。また「神が姿を隠した」ことによって天使それぞれのモラルが薄れ、不淫乱などの禁を破る者も多い。さらに、脳の中に針を打って思考能力を低下させられた「杭打ち(ステイカー)」たちが労働力として多く使役させられている。
- アドナイ<創世神>
- 声 - 中田譲治
- 天界の絶対唯一の存在。肉体を持たず、物体や誰かの身体を媒介とする存在。巨大情報体マザーコンピューターであるアカシック・レコード(天の板)を手にしている。実体は無いが事実上の天使達の父。
- 現在は神の塔(エテメナンキ)ごと行方不明となっているが、最高会の極秘事項とされており眠っていると説明されている。ラグナロク(終末)プログラムを最初にセットした存在。
- セラフィタ<聖隠者(アダム・カダモン)>
- 声 - 置鮎龍太郎 / OVA版中尾隆聖
- 6枚羽根を持つ創生神が創り上げた最高の存在。男とも女ともつかぬ中性的な美しい姿をしており、古の時代に失われた時間魔術を使うことができる。現在は神の塔(エテメナンキ)に人知れず幽閉されている。地球を一掃させる計画を、奇跡によってひとまず阻止している。事実上の天使達の母体。
- 創世神に反発し、自分が封じられる前に自身の力をアレクシエルとロシエルに分け、子供達の力で創世神の計画するプログラムを阻止させようとしている。
- アレクシエル<有機天使>
- 声 - 折笠愛
- 自然無限物質(エーテル)の力を司る有機天使。火・風・水・土の言魂(ルーン)を操る。3枚の羽と魅力的な黒い長い髪を持ち、大変美しい姿をしている。かつて神に反旗を翻し堕天使となり、九雷たちと戦いを共にした。
- 天地大戦後、肉体と精神を裂かれ、肉体は天界最大の牢獄・中空回廊に天使の結晶として収監されていた。精神はウリエルの「言霊呪法」によって、幾度となく人間として生まれ変わり、その度悲惨な死を遂げるという刑罰を受けていた。しかしその結果刹那として転生することになる。時折現れてはロシエルやルシファーと話し、時間魔法によって刹那を救うこともある。
- 大戦後、神に反旗を翻した理由を問われ「ロシエルが憎かった」と答えたが、実は別の理由があるらしい。
- ロシエル<無機天使>
- 声 - 千葉進歩、佐々木望(ドラマCDの物質界編)
- 電磁場無限物質(アカシヤ)の力を司る無機天使。アレクシエルの双子の弟で同じく3枚の羽を持つ。美しくまるで女性のような姿をしているが、実はそれは創世神が与えたアレクシエルの身体である。
- 天地大戦時にアレクシエルの手によって封印されたが、カタンにより復活した。アレクシエルに復讐心と愛情という歪んだ感情を抱いている。魔力のようなその魅力に抗えない者は多いが、精神的に非常に不安定であり、絶対の服従者を求めて「チップ」や自らの血を利用する。
- 元々は聖人君子のような精神を持っていたのだが、成長が逆行する為に精神が狂気に包まれていく。
- カタン
- 声 - 三木眞一郎
- 元は実体のない精霊天使(グリゴール)だったが、ロシエルから肉体と「導きたるもの」を意味するカタンという名を与えられ、智天使にまで昇り詰めた。ロシエルに無償の忠誠を誓っている。有機天使の覚醒の際にキリエを救おうとして巻き込まれ死にかけるが、ロシエルがチップを与え生かした。
- 彼は精神のバランスを崩していくロシエルにとって唯一、「壊したくない大切なもの」であり、カタンもまた自分に命を与えてくれたロシエルを無二の存在として慕っている。ロシエルに遠ざけられようとも尽くすほどその気持ちは強い。
- ドビエル
- 声 - 高橋広樹
- 智天使長(グレートケルビム)。ロシエルを殺害しようとするが失敗しロシエルの部下になる。
- ティアイエル
- 声 - 矢島晶子
- 通称ティアラ。「未来の天使」。天使の心が分かる能力を持つ。生きるため天使の死体を食ったため、「堕天使」の烙印を押され皆から軽蔑され、「天使食い」「悪魔の子」などと呼ばれた。ロシエルの屋敷に忍び込んだ暗殺者らにより殺害された。
- ジブリール
- 四大天使の1人で第一質料(プリマ・マテリア)の一つである水の守護者。元智天使長(グレートケルビム)。セヴォフタルタに自由を奪われ、刹那の守護天使(ガーディアンエンジェル)として人間である無道紗羅に転生させられていた。紗羅の精神が目覚めるまでその身体は、水の庭園に幽閉されていた。
- 慈悲に包まれた天使として、多くの天使から尊敬を受けていた。真面目な性格で、同じ四大天使であるミカエルに対しても、その傍若無人な振る舞いについて説教をする事が多かったため、彼からは煙たがられていた。
- その性格から、正面を切ってセヴォフタルタと対立したために、存在をうとまれた挙句、策略に嵌められて、紗羅として物質界へ魂を転生させられた。
- 紗羅の魂が宿った際、脱走のため髪を切ったが、紗羅の魂が抜けたとたんに元通りになった。
- ラファエル
- 声 - 成田剣
- 四大天使の1人で第一質料(プリマ・マテリア)の1つである風の守護者。力天使長(グレートヴァーチューズ)。天界最高位の医者として治癒を司る者でもあり、唯一蘇りの術「反魂」を使うことを許されている。ミカエルをミカちゃんと呼び、「昔から何一つ変わらない奴」として信頼しており、喧嘩もよくするが親友である。
- 激しい女遊びをする一方で、心の奥底で「女」を嫌悪し復讐心から何百人もの女性に非道な行為を行い続け、彼女達を弄びその優越感で自分のプライドを保っていたが、紗羅との出会いによりその心に変化が現れる。だが、紗羅に憑依したサンダルフォンに殺されかけた自分の身代わりに斃れた副官バービエルこそが自分を真実理解し愛してくれて海のように包みこんでくれたことを本当の意味で理解し、命を賭してバービエルを蘇生させ、コールドスリープに入る。
- ミカエル
- 声 - 高橋直純
- 四大天使の1人で第一質料(プリマ・マテリア)の1つである炎の守護者。能天使長(グレートパワーズ)。天界の境界警備隊最高責任者。名の意味は「神の如き者」。燃えるような赤い髪と激しい気性の持ち主。堕天使ルシフェル(魔王ルシファー)の双子の弟だが、兄とは似ておらず、やんちゃな少年のような風貌をしている。低い身長と兄ルシファーの話をされると逆上する。天界一の問題児。その武功により、天界では天地大戦で一番の英雄とされている。
- 兄に対しては強いコンプレックスを持っている。またラファエルとは無二の親友。天地大戦終結後、ミカエルは兄を殺せなかった悔しさから周りの全てを焼き尽くす程に力を暴走させたが、命を賭してそれを止めたのはラファエルだった。
- 実際には生まれる前より預言された「光の御子」なのだが、兄ルシフェルが優秀すぎたのでルシフェルの方が「光の御子」だと周囲は誤認した。背が低い理由は能力の高い絶対年齢が早く来過ぎたため、肉体の成長が止まってしまった事にあるが、それもまた誤認を強める結果となった。
- セヴォフタルタ
- 声 - 塩沢兼人(ドラマCDの物質界編)、小杉十郎太
- 大熾天使長付宰相。白き天使(セヴォフタルタ)の名を持つ。その立場を利用し、事実上政治の実権を握っている独裁者と天界ではみなされているが、実はサンダルフォンの傀儡。いつも顔を大きなマスクで隠している。
- 不潔なものを極度に嫌い、私邸の中はどんな汚れも許さないほど掃除を徹底されている。その病的な潔癖ぶりは政策にも色濃く現れ、その冷酷な采配のため非常に恐れられている。しかしその恐怖政治はアニマ・ムンディという反乱組織を生み出す基盤ともなっている。
- ライラという女は、脳だけになったと刹那に述べ、その存在自体を否定している。
- メタトロン
- 声 - こおろぎさとみ、川田妙子(ドラマCDの物質界編) / OVA版白鳥由里
- 大熾天使長(グレートセラフィム)。あどけない少年の姿をしているが、大変な権力を持つ男の子。事実上セヴォフタルタの保護下にある。いつも大好きなうさぎのぬいぐるみ(うささん)を抱いている。セヴォフタルタを「セヴィー」と呼んで大変に慕っている。死産した双子の弟はサンダルフォン。
- サンダルフォン
- 声 - 関智一、城雅子(胎児)
- メタトロンの双子の弟。うささんの正体。身体がなく「揺り籠」の中でしか外界を見る事ができず、自分の身体をメタトロンを使い気に入った女に産ませようとしている。セヴォフタルタは彼を恐れ、針をもってサンダルフォンを封印していた。また、セヴォフタルタはメタトロンに薬を与え彼が表に出てこないよう工作もしていた。
- ザフィケル
- 声 - 田中秀幸
- 座天使長(グレートトロウンズ)。表面上では柔和で実直な人物を演じているが、その胸には堕天使の烙印があり、叛乱組織「世界の魂(アニマ・ムンデイ)」の統主でもある。ウリエルから紗羅の魂を預かっていた。
- 天地大戦においては最も果敢で残忍な猛将として恐れられた男。セヴォフタルタの薄汚い策略によって愛する女アナエルを自らの手で殺させられ、自殺しようとした際、アダム・カダモンによって助けられるがその代わりとして光を奪われた。その後、非武装主義と人間と悪魔と天使の共存を唱える。その際の喉の刃物による傷は残り続けた。
- 刹那の身代わりになってセヴォフタルタの手に落ち、最高刑である「羽落とし」の刑を受け精神が崩壊したが、サリエルの放った剣先に仕込んだ毒性のウイルスで一時正気を取り戻す。最後はアダム・カダモンがその目を開かせ、アナエルによく似た息子ラジエルの風貌を見せる。そして、ラジエルの手により殺害された。ラジエルの父親。
- アナエル
- 声 - 日野由利加
- 元主天使ST(シンクタンク)。金髪で青い瞳の美人。ザフィケルの元恋人。ザフィケルの子供を身ごもっていたが、セヴォフタルタにより罠に嵌められ叛逆者に仕立て上げられた挙げ句にザフィケルが知らずに殺してしまう。子供も死んだと思われたが、実はその子は生きていた。
- ラジエル
- 声 - 浅川悠、結城比呂(ドラマCDの物質界編)
- 表向きは座天使長ザフィケル付きのただの士官候補生だが、裏の顔は叛乱組織「世界の魂(アニマ・ムンディ)」の統主。かつての統主ザフィケルと彼の恋人アナエルの息子であり、母譲りの黄金の髪と海のような蒼い瞳、純粋な心を持つ少年。
- 実は他人の意識体と同調しアストラル力を無差別に増幅・放出することが出来る赤い瞳の変異亜種アイオーンで、その特異能力のためにラボに送られ、白い部屋(ホワイトルーム)でモルモットにされていた。だが、ザフィケルに救われ、彼の忠実な部下となる。お互いにザフィケルの死の直前まで父と子であることは知らないまま、強い絆で結ばれていた。ザフィケル亡き後はその遺言により彼の遺志を継ぎ「世界の魂」を率いて闘いを挑み、最終的には天界を統治することになる。
- シャティエル
- 「沈黙の天使」。形成最下層第一天シャマイムの廃墟に隠れるように生活する「有るまじき子供(インプロバチャイルド)」や、身体の一部が欠けた不完全な天使たちと共同生活をしている。本人は有るまじき子供ではなく片翼の掛けた不完全な天使である。実は上層の天使たちに暴行されたことが幾度もある。
- 社会科見学としてシャマイムを訪れたラジエルと心を通わせるが、セヴォフタルタの罠によって非業の死を遂げる。
- ライラ
- 声 - 相沢恵子
- サンダルフォン研究チームのチーフだった、額に逆十字の傷がある女天使。アナエルの友人であり、(本人は決して認めなかったが)ザフィケルに恋心を抱いていた。その優秀さを妬んだ同僚達により陵辱されるが、彼女を愛する天使(ニドヘック)により救出される。しかし錯乱のうちに彼のことを刺してしまう。
- 潔癖な彼女はそれらの事実に耐えることができず、全てを隠蔽しようと、ニドヘックのことも陵辱者の一人として告発、処刑に追い込んだ。そしてサンダルフォンの力で自分の姿を男性のように変え、セヴォフタルタに成りすましていた。
- 失脚後はサンダルフォンにより妊娠させられ、精神を病んだまま、力を封じられ孤高離宮に閉じ込められる。そしてそこで、ニドヘックと再会するという幻想を見せられ、離宮の窓から飛び降りて絶命した。
- キリエ
- 声 - かないみか
- ロシエルの部下である女天使。ロシエルに利用され紗羅の抹殺を画策し、有機天使の覚醒時に発せられた力によって命を落とす。思い込みが激しく、ロシエルに利用されている事を最後まで認めなかった。死後、ウリエルの人形ドールに宿り、ウリエルに仕える。
- リル
- 声 - 釘宮理恵
- 脳にミクロの機器を埋め込み機能を麻痺させる手術を行わされた杭打ち(ステイカー)である。元精霊天使(グリゴール)。目の中がキラキラしており笑顔を作り、ジブリールに使えている。聖巫女(シスター)見習い。
- サリエル
- 声 - 稲田徹
- 権天使長(グレートプリンシパリティーズ)。邪眼(イヴル・アイ)の持ち主。中空回廊の最高司令官。刹那や朔夜を殺そうとするが辛うじて正気を取り戻したザフィケルに殺される。
- リウエト
- 「発明の天使」。元大天使ST(シンクタンク)の科学技術開発部のホープであったが、そのマッドサイエンティストぶりから周囲より危険分子として敬遠されるようになり、やがて叛乱組織「世界の魂(アニマ・ムンデイ)」に協力するようになった。
- 初めはからかい半分であったが、加藤の強い意志を認め彼が自らの命を懸けていることを知った上で彼の腕を改造した。
- カマエル
- 声 - 相沢正輝、楠本一星(ドラマCDの地獄編)
- 能天使長ミカエルの副官。無口。幾多の戦いの結果、身体の半分以上が作り物。天界一の暴れ馬であるミカエルの監督役としての役割が大きい。
- バービエル
- 声 - 柳沢真由美
- 力天使長ラファエルの副官。紗羅に憑依したサンダルフォンに殺されかけたラファエルの盾となって斃れるが、ラファエルが全力で蘇生させる。そのため、ラファエルはコールドスリープに入らざるを得なくなった。
星幽界(ヘイディーズ)
「死後の世界」。人間・天使などの魂が死んだ後に行く場所である。
- ウリエル
- 声 - 速水奨
- 四大天使の1人で第一質料(プリマ・マテリア)の1つである地の守護者。地獄門鍵守人(ヘルゲートガーディアン)。名の意味は「神の焔」。長身で内気だが、ペルソナの影響で切れやすく暴れまくる面もあり、天界にいた頃は会議室や城を破壊した。そのため他の天使に敬遠され、怪我人の治療に当たったラファエルからはより嫌われたが、天界一の暴れ馬ミカエルにだけは大うけだった。裁きの天使であり、アレクシエルに堕天使に用いる最高刑である言霊呪法をかけた人物。そのためにアレクシエルは輪廻を繰り返し悲惨な死を繰り返していた。その罪の意識から素手で声帯を引きちぎり声を封じ、星幽界に身を潜めていた。内気な自分の性格を隠すため、ペルソナを付けていたが、そのペルソナに操られていた。非常に純粋にアレクシエルを愛している。
- ドール
- 声 - かないみか
- 星幽界に迷い込んだ天使(キリエ)の魂をウリエルが人形に移植した。自分を生み出してくれたウリエルに心から尽くしている。
- ニドヘッグ
- 声 - 桐本琢也
- ライラに虚偽の告発をされ亡者となった。ほとんど記憶はないが、その女性に今でも恋心を抱いている。
- 閻羅王
- 声 - 岩田安生
- 「魂の坩堝」の管理統括を行っている。
用語
- チップ
- ロシエルが用いるカプセル。飲むとロシエルの眷族となり、絶大な力を得ることが出来る。しかし元々生物の体にとって良いものではなく、ロシエルの命令だけを忠実に聞く傀儡となる。ロシエルの血にも似たような効果がある。故もこのチップに冒され、苦しんでいるところを刹那に殺されることによって救われた。
- 七支刀御魂剣(ななつさやみたまのつるぎ)
- アレクシエルの愛剣。元々魔剣として封印されていたが、神に反旗を翻したルシファーの魂が宿された。戦う相手によって属性を変えることができ、地球上で最も固い鉱石。アレクシエルによって封印を解かれ、戦いを共にすることになる。
- ロシエルの血を浴びたことによって不滅の精神体となった。
- 世界の魂(アニマ・ムンディ)
- セヴォフタルタの圧政・恐怖政治に反対する者達が作った叛乱組織。統主はザフィケルが勤めていたが、後にその座はラジエルに譲られる。
- 有るまじき子供(インプロバチャイルド)
- 天使同士が愛し合い生まれるという、あってはならないことから誕生したことからこう呼ばれる。多くはシャマイムに住み、最低の生活を強いられている。
- 彼らは瞳が赤いことから「うさぎ」とも呼ばれ、彼らを取り締まることを「兎狩り」と呼ばれる。しかしラジエルのように大きな力を持つことがあり、ジブリールはそれを「変異亜種(アイオーン)」と呼んでいる。
- 杭打ち(ステイカー)
- 脳に針や機器を埋め込んで思考能力を麻痺させられた天使のこと。これを行うことによって忠実な(余計なことは何も考えない)奴隷・部下を作ることが出来る。
- 羽落とし
- 天界における刑罰の極刑。天使の羽根を切り落とされる刑であり、事実上の死刑である。天使は羽根を切られることによって精神が錯乱し、亡者となってしまう。また死んでも魂は救われることはない。
天使階級制度
現在は、熾天使最高会が実権を握っている。また、それぞれの階級ごとに天使長(グレートエンジェル)がいて他の天使を絶対的な権力で支配している。最高指導者は大熾天使長であるメタトロン。
- 創世神
- ▼
- 聖隠者<アダム・カダモン>
- ▼
- 最高天使
- 有機天使<アレクシエル>
- 無機天使<ロシエル>
- ▼
- 第一階級
- 熾天使<セラフィム>
- 智天使<ケルビム>
- 座天使<トロウンズ>
- ▼
- 第二階級
- 主天使<ドミニオンズ>
- 力天使<ヴァーチューズ>
- 能天使<パワーズ>
- ▼
- 第三階級
- 権天使<プリンシパリティーズ>
- 大天使<アークエンジェルズ>
- 天使<エンジェルズ>
- ▼
- 労働階級
- 精霊天使<グリゴール>
OVA
2000年に全3巻が発売された。
スタッフ
- 監督 - 佐山聖子
- シリーズ構成 - 関島眞頼
- キャラクターデザイン - 島村秀一
- 美術監督 - 西川淳一郎
- 音響監督 - 田中英行
- 音楽 - 七瀬光
- アニメーション制作 - ハルフィルムメーカー
- 製作 - バンダイビジュアル、ランティス、ハルフィルムメーカー
主題歌
- オープニングテーマ「MESSIAH」
- 歌 - 柚楽弥衣
- エンディングテーマ「KNIFE OF ROMANCE」
- 歌 - ΦPhl
各巻リスト
1 | 2000年5月25日 | 関島眞頼 | 佐山聖子 | 島村秀一 | |
2 | 2000年7月25日 | 金巻兼一 | 佐山聖子 | 下田正美 | 森川均 |
3 | 2000年8月25日 | 関島眞頼 | 佐山聖子 | 竹田逸子 島村秀一 |
ドラマCD
- 天使禁猟区 星幽界(ヘイディーズ)編 1 彷徨天使
- 来訪者、閻羅王と出会う
- 加藤との再会
- ロシエル登場
- 閻羅王が与えた真の任務
- ガーディアンとドール
- 暗殺指令
- 宇宙樹ユグドラシル
- セヴォフタルタとザフィケル
- 屍天使ウリエル
- 天使禁猟区 星幽界(ヘイディーズ)編 2 蒼穹哀歌
- 地獄界、九雷の城
- 宇宙樹の館
- カタンとティアラ
- 加藤の過去
- ウリエルの告白
- ロシエルの城にて
- 閻羅王の元へ
- 天使禁猟区 星幽界(ヘイディーズ)編 3 疾風未来
- 坩堝~魂の虫籠
- 謀、ロシエル暗殺
- 十字杖の真の力
- セヴォフタルタを包囲
- 加藤の真実
- 帽子屋登場
- ザフィケルの隠し部屋
- 冥道を渡る刹那、新たな旅立ち
- 天使禁猟区 地獄(ジャハンナ)編 1 天地恋歌
- 炎の守護天使
- アレクシエルとして
- ミカエルとラファエル
- 地獄の花嫁
- 時の止まれし街で
- 邂逅
- マッドハッター
- 恋心、揺れる
- すべては真実へ
- 天使禁猟区 地獄(ジャハンナ)編 2 魔界饗宴
- 九雷へ…
- 歪められた場所
- 忘却の水面
- ジブリール
- アラクネの真実
- 紗羅、その愛ゆえに
- 復讐
- 四大天使
- 明日を夢みた花嫁たち
- 懐かしき別れ
- 天使禁猟区 至高天・形成界編 1 光天闇路
- それぞれの傷跡
- 刻印
- 蒼き瞳の使者
- 翼持ちし者の都、ラキア
- あるがままの姿で
- セヴォフタルタの館
- 出会いは、別れとともに
- 天使禁猟区 至高天・形成界編 2 玻璃世界
- 希望
- 心はあの夜に
- 刻まれた十字架
- ザフィケルの元へ
- 「羽落とし」
- 沈みゆく回廊の中で
- 天使禁猟区形成界編-2 ドラマBGM
- 天使禁猟区 至高天・創造界編 1 星秤愛流
- 真紅の再会
- 永き時の果てに
- 双児
- 優しき偽り
- ルシファーの魂
- 届かない声
- 深く、消えない想い
- 天使禁猟区 至高天・創造界編 2 凶夢襲来
- 予感
- 封印されしもの
- 失われた声
- 不知火
- 哀しき調べの賛美歌
- 再会は、悪夢の中
- サンダルフォン
- 天使禁猟区 至高天・神性界編 1 聖魔輪舞
- はじまりを告げる翼
- 双児たちの最期
- 大戦
- 甘美なる孤独
- 堕ちゆく星々の幻
- 神の塔
- 求めし者、ロシエル
- 天使禁猟区 至高天・神性界編 2 飛翔無限
- 真なる救世使
- 命とのくちづけ
- 創世神
- 輝きは奇跡に満ちて
- アダム・カダモン
- 願い
- ふたりのはじまり
- 天使禁猟区 ドラマアルバム 物質界編-1(発売日:2004年3月17日)
- PROLOGUE~バラダイスロスト~
- 薔薇の失墜~SANCTUS~
- 天使覚醒-1
- 天使覚醒-2
- 天使覚醒-3
- 天使覚醒-4
- 天使覚醒-5
- 天使禁猟区 ドラマアルバム 物質界編-2(発売日:2004年3月17日)
- PROLOGUE~ゲヘナ皇国~
- 原罪回帰-1
- 原罪回帰-2
- 原罪回帰-3
- 原罪回帰-4
- 原罪回帰-5
- 原罪回帰-6
- 原罪回帰-7
- 天使禁猟区 ドラマアルバム 物質界編-3(発売日:2004年3月17日)
- 迷走輪廻-1
- 迷走輪廻-2
- 迷走輪廻-3
- 迷走輪廻-4
- 迷走輪廻-5
- 迷走輪廻-6
- 迷走輪廻-7
- 天使禁猟区 ドラマアルバム 物質界編-4(発売日:2004年4月26日)
- 最終神話-1
- 最終神話-2
- 最終神話-3
- 最終神話-4
- 最終神話-5
サウンドトラック
- 天使禁猟区オリジナルサウンドトラック(発売日:2004年4月21日)
- 序章
- 薔薇の失墜-SANCTUS-
- 無機天使
- PAUL&LIESE
- 苦悩
- 静かな悲しみ
- 翠雀の心
- 悲嘆
- 黒耀石
- 至高
- STELLA MARY
- 静謐な哀しみ
- 荘厳
- 天空の罠
- 壮絶
- アストラル
- 覚醒
- 太古の神秘
- ゲヘナ荒廃
- 残酷な攻略
- 再生の神秘
- 悲哀
- 神龍召喚
- 追想
- 絶望の果て
- 恐怖
- 激しき情熱
- ジブリール
- 転生の悲劇
- 輝かしき天使
- ロシエルとカタンの絆
- 最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶
外部リンク
hu:Angyalok menedéke id:Angel Sanctuary
th:ศึกวิหารเทพเจ้า
tr:Tenşi Kinryōku