悪女 9
悪女の既刊
名前 | 発売年月 |
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悪女 1 | 1998-11 |
悪女 2 | 1998-11 |
悪女 3 | 1998-11 |
悪女 4 | 1998-12 |
悪女 5 | 1998-12 |
悪女 6 | 1999-01 |
悪女 7 | 1999-01 |
悪女 8 | 1999-02 |
悪女 9 | 1999-02 |
悪女 10 | 1999-03 |
悪女 11 | 1999-03 |
悪女 12 | 1999-04 |
悪女 13 | 1999-04 |
悪女 14 | 1999-05 |
悪女 15 | 1999-05 |
悪女 16 | 1999-06 |
悪女 17 | 1999-06 |
悪女 18 | 1999-07 |
悪女 19 | 1999-07 |
悪女 32 | 1996-04 |
悪女 33 | 1996-07 |
悪女 34 | 1996-10 |
悪女 35 | 1997-01 |
悪女 36 | 1997-04 |
悪女 37(完結編) | 1997-07 |
『悪女』(わる)は、深見じゅんによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビドラマ。
漫画作品は、1988年から1997年まで『BE・LOVE』(講談社)に連載された。1991年、第15回講談社漫画賞一般部門を受賞。テレビドラマは、1992年によみうりテレビが制作し、日本テレビ系列で放送された。
概要
『BE・LOVE』1988年4号から1997年10号に連載。全222話。単行本は講談社コミックスビーラブから全37巻が、文庫版は講談社漫画文庫から全19巻が発行された。
落ちこぼれOLが同じ会社のエリート社員に一目惚れし、彼と釣り合う女性になるべく奮闘・成長する様子を描いた作品。毎回連載時の最初のタイトルページにはいろいろなゲーム画面のパロディイラストが描かれている。単行本の巻末には、一部を除いて「おまけのぺぇじ」という書き下ろしのショートコミックが掲載されている。
あらすじ
落ちこぼれの新入社員・田中麻理鈴は、社内で偶然会った男性社員に一目惚れし、イニシャルT・Oを手がかりにその男性社員を探し始める。同時に、同じ職場の先輩・峰岸から出世するための指導を受け、麻理鈴はさまざまな部署やプロジェクトチームへ次々と異動。行く先々の職場で、学歴や性別での偏見やいじめ、仕事上の困難な課題に遭遇する。しかし、まだ見ぬ恋の相手T・Oさんへの想いを支えに、持ち前の根性と明るさで真正面から立ち向かう。そんな彼女の熱意は、出会った上司や同僚、周囲の人々に影響を与え、彼女自身も成長していく。やがて、同じプロジェクトのチーフ・小野の情報で、T・Oさんは田村収という社員だとわかる。麻理鈴は、田村への想いをその胸に大切に抱きながら、彼にふさわしい女性になりたいと懸命に仕事に取り組んでいく。
登場人物
本編
主な登場人物
- 田中 麻理鈴(たなか まりりん)
- 主人公。三流大学を四流の成績で卒業し、一流商社である近江物産にコネで入社した落ちこぼれのOL。落としたコンパクトを拾ってくれたT.Oさんに一目惚れし、その人に会いたい気持ちだけで色んな困難に立ち向かっていく。大食い大酒飲み、大ジョッキ一杯の焼酎のお湯割りを一気飲みしたことがある。宴会芸とテーブルゲーム(特にオセロ)が大得意。父親が好きだったマリリン・モンローが名前の由来。
- 田村 収(たむら おさむ)
- 近江物産のエリート社員。落としたコンパクトを拾ってもらったことがきっかけで、麻理鈴が一目惚れする。名前のわからない麻理鈴は、社内でパスポート用写真を見つけ、その裏に書かれたイニシャルから密かにT.Oさんと呼ぶ。
- 峰岸(みねぎし)
- 資材管理室の先輩女性社員。実は近江物産で一番出世した女性。入社後初めて配属された麻理鈴に色々と出世のコツを教える。自らは関連会社の事業本部副部長(事実上のトップ)にまで出世する程の才媛。
- 小野 忠(おの ただし)
- 近江物産のエリート社員。麻理鈴がT・Oさんを探す中で出会い、その後、同じプロジェクトで仕事をする。それまでは、知的ではない女をバカでブスと一括りにして嫌っていたが、麻理鈴と仕事をするうちに女性への偏見がなくなる。麻理鈴の天然ボケっぷりに振り回されるが、口で言うほど嫌がっておらず、陰日向に麻理鈴をサポートする良き先輩であり、理解者。
- 沼田 総一郎(ぬまた そういちろう)
- 近江物産の偉い人。一人でオセロをしているところに迷い込んできた麻理鈴と一試合するもコテンパンにやられる。麻理鈴がつけたあだ名はオセロおじさん。不仲だった甥・勝との関係を麻理鈴たちの働きで修復した。
- 平賀 勝(ひらが まさる)
- 沼田の甥でいんちき経営コンサルタント。勝(かつ)と名乗る。2歳の時、飛行機事故で両親を失い、沼田に引き取られて育つ。両親が死んだのは沼田のせいだと思い込み、ことごとく反発するも、麻理鈴たちのおかげで和解する。沼田を憎むあまり、物流会社を生産性のかけらの無い物と揶揄していた。
- 山瀬 修(やませ おさむ)
- 近江物産の社員で麻理鈴の後輩。麻理鈴に惚れてしまい、いろいろと行動を起こす。コップ半分のビールを飲むだけで酔い潰れるほどの下戸。甘党。
- 板倉 夕子(いたくら ゆうこ)
- 麻理鈴の同僚。帰国子女で、独特な直訳した日本語を話す。急いでいたり冷静さを失ったりした時は、単語を微妙に間違ってしまう。山瀬に一目惚れし、振られはしたが、想いを貫き通す。
- 三島課長(みしま)
- 仕事に厳しい上司。小野と同様に一般のOLに理解を示さなかったが、麻理鈴と仕事をして女性への偏見がなくなる。麻理鈴がレディスシンクタンクに出向している間に栄転した。
- よしえ
- 銀座のクラブ「璃羅」のママ。峰岸の同級生で親交が深い。麻理鈴にアドバイスをくれる良き理解者。
- オカちゃん
- 峰岸とよしえの大学の同級生で、よろず引受人。料金は高額だが、よしえの紹介なら無料で行ってくれる。峰岸のことを嫌っている。
おまけのぺぇじ
- ふかみ
- 単行本巻末おまけのぺぇじの登場人物。作者と同じ名前。あらゆる手を使ってサボろうとする怠け者。
- 編集
- おまけのぺぇじの登場人物。大酒飲みの映画好き。ふかみに仕事をさせようと奮闘?するも彼女の仕掛ける罠(酒とおつまみ)に引っ掛かったりあるいは破ったりと大活躍。
作品の舞台
- 近江物産
- 世界に誇れる一流企業。
- 資材管理室
- 入社後、麻里鈴が配属された部署。
- 海外事業部
- 研修期間が終わった板倉が配属された部である。世界を相手に仕事をするため、近江物産の中でもっとも忙しい部署である。
- レディスシンクタンク
- 近江物産の関連会社。働く女性のための派遣会社。
- タイチロ
- 峰岸いきつけの煮込みが美味しい居酒屋。まりりんの峰岸との思い出の店。
- 璃羅(りら)
- よしえが経営する銀座のクラブ。近江物産の社員もよく利用している。一回だけ飲食・サービス料が無料になる璃羅カードと言う物がある。オカちゃん曰く、銀座のクラブとしては中の上ランクの店であるとのこと。
- ホワイトローズクラブ
- 近江物産のクラブの内の一つ。麻里鈴が有無を言わさず入部させられた。当初、品を養う為に創立されたクラブであったが、実態は仕事をしないお嬢様社員、もしくは成金のお嬢様気取りの社員がただ単に遊ぶだけの場所に陥っていた。
テレビドラマ
1992年4月18日から1992年6月27日まで、毎週土曜、22:00 - 22:54(JST)に日本テレビ系列で放送。制作は讀賣テレビ放送。同時刻での連続ドラマは『傷だらけの天使』以来となった。
キャスト
- 田中麻理鈴:石田ひかり
- 小野忠:布施博
- 木村美佐子:渡辺満里奈
- 石井隆博:永瀬正敏
- 紺野涼子:石野陽子
- 梨田友子:河合美智子
- 佐々木チエ:鶴田真由
- 岡野明彦:石橋保
- 山藤:犬塚弘
- 三島達郎:岸部一徳
- 峰岸佐和:倍賞美津子
- 夏目:結城しのぶ - 峰岸佐和のかつての恋敵
- 岡本麗
- とよた真帆
- あめくみちこ
- 銀粉蝶
- 高品格
- 定岡徹久
- でんでん
- 住若博之
テーマ曲
- 主題歌「Thank You My Girl」RABBIT
- テーマソング「思い出の瞳」デート・オブ・バース
- 挿入歌「もう一度逢いたくて」並河祥太・高橋洋子
スタッフ
- 原作:深見じゅん
- 脚本:神山由美子
- 音楽:小林泉美、喜多山信、森英治
- 企画:伊地智啓、諏訪道彦
- プロデュース:齋藤勇司、鈴木聡、山本和夫
- 演出:山本和夫、森一弘、国本雅広、吉田使憲
- 制作:よみうりテレビ、キティ・フィルム
サブタイトル
- 何かいいこと…
- 出世してみます。
- 仕事させろ!
- 初めてなんです…
- 幸せは歩いてこないッ!
- ウェディング・ドレス?!
- …もう一度逢いたくて
- ひえーっ、社長
- 部下がいるもん!
- 男は会社の粗大ゴミ
- 君にありがとう
関連項目
- ハケンの品格
- 性差別
- ジェンダー