摩利と新吾 8
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『摩利と新吾』(まりとしんご)は、1977年から1984年まで「LaLa」に掲載された旧制高等学校を舞台とした木原敏江による漫画作品。現在は白泉社文庫から全8巻が刊行されている。また、タイトルの後に「ウエットでバンカラな」を意味するドイツ語風の造語「ヴェッテンベルク・バンカランゲン」が併記されることが多い。
あらすじ
幼い頃からの親友同士である鷹塔摩利と印南新吾は、16歳の春に名門旧制高校持堂院高校に入学する。眉目秀麗・文武両道の二人は入学式で四季遥・春日夢殿・大和飛竜といった個性的な先輩たちに目をつけられ、秘密裏に持堂院における生徒会機関である「全猛者連」の新会長になるためのテストを受けさせられる。そのテストに合格した二人は「全猛者連」新会長として、また持堂院の一生徒として友の死・他校との合戦など様々な印象深い思い出を作りながら、仲間たちとかけがえのない青春を過ごす。
ある時、摩利は自分が新吾に対して友愛以上の愛情を抱いていることに気付く。煩悶しながらも、開き直って新吾を思い続ける事を決めた摩利。しかし、二人が高校3年生の春、新入生として入学した滝川篝の登場により二人の関係はにわかに転換期を迎えようとしていた……。
登場人物
- 鷹塔 摩利(たかとう まり)
- 印南 新吾(いんなみ しんご)
- 春日 夢殿(かすが ゆめどの)
- 安曇 紫乃(あずみ しの)
- 設楽 星男(しだら ほしお)
- 牧 織笛(まき おるふえ)
- 藤村 月夜麿(ふじむら つきよのまろ)
サブタイトル
- 本編 - ここでは白泉社文庫を参考に、タイトル冒頭にナンバリングされているものを本編とし、「番外編」と記されているものは別項にまとめてある。
- 摩利と新吾(初出 LaLa1977年3月号)
- 頭文字(初出 LaLa1977年5月号)
- お花畑不知火の変(初出 LaLa1977年7月号)
- 題知らず(初出 LaLa1977年9月号)
- わっしょい!!(初出 LaLa1977年11月号)
- 夕日にぎんなん五目飯(初出 LaLa1978年12月号)
- 雪(初出 LaLa1979年1月号)
- 緑紅最前線(初出 LaLa1979年2月号 - 7月号)
- 忍ぶれど(初出 LaLa1980年2月号)
- 摩利と新吾(初出 LaLa1980年3月号 - 9月号)
- 新吾と摩利(初出 LaLa1981年5月号 - 11月号)
- 浪漫伝説(初出 LaLa1982年2月号)
- 奇々怪々(初出 LaLa1982年5月号 - 7月号)
- 青嵐(初出 LaLa1982年2月号 - 1983年10月号)
- LARGO(初出 LaLa1983年11月号 - 1984年2月号)
- 番外編
- 花の桜豪寮名簿(初出 LaLa1979年11月号)
- 乱乱々(初出 LaLa1980年11月号)
- 縞りんご通信(初出 LaLa1981年1月号 - 4月号)
- その1 衣装持ちの摩利について
- その2 新吾が大食いになった理由について
- その3 与話情浮名叛乱
- その4 続・与話情浮名叛乱
- 縞りんごの日課表(初出 しまりんごスペシャル)
- 欧州秘話その1 ユンター・ムアリー(初出 あすか1月号)
- 欧州秘話その2 ローエングリン(初出 あすか5月号)
- 欧州秘話その3 グランドロマン(初出 プチフラワー5月号)