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Waltz 1

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Waltz』(ワルツ)は、原作:伊坂幸太郎、漫画:大須賀めぐみによる日本の漫画作品。『ゲッサン』(小学館)にて、2009年11月号から連載中。2010年7月現在、単行本は既刊2巻。

概要

『週刊少年サンデー』で連載された『魔王 JUVENILE REMIX』の登場人物の“蝉”を主人公にしたスピンオフ作品。『魔王 JUVENILE REMIX』の第一章から約4年遡り、蝉と岩西の出会いから蝉の成長していく姿が描かれている。

原作は伊坂の書き下ろしで、『魔王 JUVENILE REMIX』では伊坂がネームをチェックすることは途中からは無くなったが、本作は毎号チェックが入っており、ジャック・クリスピンの台詞は伊坂が考えている。

あらすじ

中学卒業後、家を出てうろついていた少年は次第に殺しに手を染めていくようになる。はした金で殺しを請け負っていた少年の前に岩西という男が現れ、少年をと命名しプロの殺し屋に育てると言い寄る。

登場人物

本作の主人公。ナイフ使いの殺し屋。
少年時代から「弱ければ死んで当然」という考えを持ち、異様な喧嘩の強さと相まって孤独に生きてきた。家庭環境も悪く、中学卒業後は家出し、殺し屋の世界に入るが、あまりの素行の悪さに殺しの業界でも居場所を失っていた。
岩西に「蝉」と名付けられ雇われる。生まれて初めての拠り所となる人間との出会いと、本物のプロの殺し屋の世界に戸惑いながらも首折り男殺害を狙う。
元々は原作者・伊坂幸太郎の小説『グラスホッパー』の登場人物。『魔王 JUVENILE REMIX』では殺し屋としてのプロ意識が恐ろしく高いが、本作ではまだ腕が立つだけでむしろ「殺しにプロも糞もない」とまで考えている。身長は166cm(『魔王 JUVENILE REMIX』では171cm)。
岩西
殺し屋のマネージメントを生業とする男。蝉の名付け親。
歌手ジャック・クリスピンの熱狂的ファンで、いつもその言葉の一部を引用する。スリの名人。ヘビースモーカー。身長は184cm。36歳。
首折り男殺害の依頼をうけて業界評判最悪の殺し屋を桃から紹介され、出会った少年の腕を見込み「みんみんうるさいから」という理由で「蝉」と名付ける。
元々は原作者・伊坂幸太郎の小説『グラスホッパー』の登場人物。『魔王 JUVENILE REMIX』では蝉とコンビ関係だが、本作では殺し屋とはその場限りの契約で使い捨てている。
情報屋。プロポーション抜群の美女だが、常に甘いものを食べており、4年後の『魔王 JUVENILE REMIX』では肥満体型になっている。
元々は原作者・伊坂幸太郎の小説『グラスホッパー』の登場人物。
デコーズ
全員が額に文字の入れ墨をしているヤクザたち。デコーズは岩西が勝手に付けたあだ名。
組長の田淵を人望の厚い結城が蝉を雇って殺すが、その場で蝉は結城を殺してしまった。残党は報復を狙ったが、岩西の依頼を受けた蝉に一掃される。
苺原 稔
高校でイジメを受ける気弱な少年。携帯に遺書を打ち、自殺を常に考える程悩んでいる。「首折り男」に容姿が酷似していたことから騒動に巻き込まれる。
大藪
首折り男」と呼ばれる殺し屋。素手で人の首をちぎれる程に捻り、殺すことからその異名がついた。仕事ぶりは超一流で、依頼金は1000万円。その一方で、マネージャー曰く「誰かの役に立ちたい病」で街でお年寄りを助けていたりする。
元々は原作者・伊坂幸太郎の短編小説『首折り男の周辺』の登場人物。
大藪のマネージャー
本名不明。苺原を無理矢理行方不明となっていた大藪の代役にしてチクタクに引き合わせる。
元々は原作者・伊坂幸太郎の短編小説『首折り男の周辺』の登場人物。
チクタク
全員が時計を持った殺し屋集団。リーダーは女性。
名称は一秒単位の正確な仕事ぶりから。武器と犬を使った集団連携で戦う。東アジアの新興勢力。苺原を首折り男と間違えて拉致していたところを、同じく首折り男を狙う蝉と戦い圧倒する。
帽子卿
大量の帽子をコレクションしている謎の人物。大藪が街を守るため倒そうとしている。

単行本

原作:伊坂幸太郎、作画:大須賀めぐみ、『Waltz』 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉 既刊2巻(2010年7月現在)

  1. 2010年3月12日発売 ISBN 978-4-09-122226-8
  2. 2010年7月12日発売 ISBN 978-4-09-122384-5

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