フランケン・ふらん 8
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フランケン・ふらんの既刊
名前 | 発売年月 |
---|---|
フランケン・ふらん 1 | 2007-12 |
フランケン・ふらん 2 | 2008-08 |
フランケン・ふらん 3 | 2009-02 |
フランケン・ふらん 4 | 2009-10 |
フランケン・ふらん 5 | 2010-06 |
フランケン・ふらん 6 | 2011-01 |
フランケン・ふらん 7 | 2011-07 |
フランケン・ふらん 8 | 2012-02 |
『フランケン・ふらん』は、木々津克久による日本の漫画作品。『チャンピオンRED』(秋田書店)において2006年9月号から連載中。つぎはぎだらけの人造美少女ふらんが得意の人体改造技術で人々に貢献しようとするホラー・コメディ。
また、『チャンピオンRED』2009年9月号のスペシャル付録として、ドラマCDが製作された。
概要
生物学者によって造られた少女「ふらん」。体にまつわる問題を抱えた依頼人が毎回現れ、彼女がその外科技術を以って問題を解決するという内容。手術シーンにおける直接的な描写やブラックジョークとも取れるグロテスクな人体改造、そうした生生しい描写と相反する、美少女としての主人公造詣のギャップに特徴を持つ。タイトルや主人公のデザインから察するにフランケンシュタインの怪物をモチーフにしている模様。
登場人物
- ふらん
- 斑木邸に住む少女。斑木博士の血縁者ではなく「最高傑作」らしく、人間離れした外科技術を持つ。頭の左右にフランケンシュタインの怪物のような電極がはまっており、体中にツギハギしたかのような縫い目がある。ただしぱっと見ではあくまで普通の少女然とした容姿で、フラフラした仕草と伸びる語尾が特徴的。たまにブレザーを着て学校にも行く。本名は「斑木ふらん」。
- 飄々とした性格とぼんやりした印象を持つ一方、依頼人の願望は鋭く見抜く洞察力を持つ。依頼人の願望をそのまま実現するが、それは時として異常な事態に発生することもしばしば。が、たいがいはあっけらかんとすませてしまう。また、大抵のことには動じない。手術の際には、腕を増やして急スピードで手術する。
- ヴェロニカ
- 斑木博士が自身を護衛させるために作った生体暗殺兵器。高い戦闘能力に加え、爆発物の取り扱いや野外でのトラップ技能も修得している。顔に大きな×字の縫い目が走る。ふらんの後に作られた為、当初はふらんを「お姉様」と呼んでいたが、現在は「ふらん」と呼び捨てにしている。
- 右腕に巨大なギロチン、左腕には鋭利な刀剣を仕込んでいるほか、柄頭にも鋭利な刃をつけた短剣を所持。「殺しは相手が苦しまないように」を戦いに対する礼儀としている。ふらんや研究所を守るために日夜戦っており、ピンチに陥ったふらんを救うことも多い。本作の中ではかなり常識的な人物。幽霊や呪いなどの怖い話が苦手。先代がいたことが明らかになっている。
- 「どのような形であれ生命として機能していれば良い」という価値観のふらんに対し、「苦しい生よりも安楽な死」を救いと謳うヴェロニカは、ふらんのアンチテーゼ的な存在である。
- アドレア
- 体中が包帯に巻かれミイラのような姿をした女性。体内に人体の様々な臓器を格納している臓器携帯人間。
- 包帯の下には体中に付着したチャックがあり、そこから格部位の内臓を取り出し、ふらんが臓器移植等の手術をする際に提供する。
- 包帯に隠された素顔はおぞましい無数の触手がある怪物である。単行本3巻の最終話で元々は人間だった事が明らかになる。コミュニケーション能力は高い模様。
- 沖田(おきた)
- 精悍な若者の顔と猫の体を持つ人面ネコ。オス。サポートから突っ込みも含めて、ふらんと行動を共にすることが多い。パーティに出席するときは人間の肉体と接続することで、見た目にはごく一般の成人男性の姿をとることもある。ふらんの行き過ぎた手術に戸惑うこともあるが、大概は静観している(というよりは忠告がふらんの耳に届いていない)。まれにメス猫に恋をする。
- ハウル
- 犬の顔と成人男性の肉体を持つ執事。ふらんをお嬢様と呼び、電話持ちやお茶淹れをしている。素行は落ち着いていて上品。
- フラゴン
- 黒マントに帽子をかぶった従者。容姿のせいで正体不明だが、優れた嗅覚や一部露出した鼻を見るに豚の可能性が高い。
- オズワルド
- 全身棘で覆われた犬とトカゲを足して2で割ったような見た目の小型な生命体。電気振動に敏感で、短波通信を使って会話する。
- その他の人工生命体
- 斑木邸にふらんと共に住んでいる者達。一人一人ちゃんと名前を持っているようである。その姿はどうみても「化け物」だが、B級ホラー映画を泣くほど怖がるなど意外な一面もある。また、手術の際は助手としてふらんをアシストする。まれに人間を襲うらしい。
- 斑木直光(まだらき なおみつ)
- 世界大戦中に生化学部隊に属し、「生物学の悪魔」と呼ばれるほどに名を馳せた科学者。生物工学においてトップクラスの頭脳を持ち、その外科施術は時として死した人間をも蘇生させるものだったらしく、「蜘蛛の糸」とも称えられた。戦後は研究のため海外を転々とし、近年帰国したらしい。現在所在地不明。在命であればかなりの高齢だと考えられる。高度の科学発達を証明した第二次世界大戦を、信仰を風化させる「神を殺す戦争」と定義していた。
- 天使博士(あまつかはかせ)
- 斑木とは旧帝時代からの友人。英国で子爵を授かるほどの功績者。神の存在について斑木と賭けをしていた。
- 久宝るみ子(くほう るみこ)
- 警視庁のキャリア組の刑事。何かとふらんに関わる事件を担当することが多く、そのたびにトラウマを受けている。そのストレスのためか頭痛もちで薬が欠かせない。
ドラマCD
- 収録内容
- プロローグ (1:43)
- PART1 CHRYSALIS -蟲- (19:58)
- PART2 MY LITTLE SISTER -妹- (13:20)
- PART3 LUST -肉欲- (16:40)
- エピローグ (2:24)
- キャスト
- ふらん:小清水亜美
- ヴェロニカ:茅原実里
- ハウル:斧アツシ
- オズワルド:矢作紗友里
- 金田:桑谷夏子
- 田嶋:葛城政典
- 冷奈:井口裕香
- 大介:高木俊
- 遠藤大輔
- 滝田樹里
- 宮坂俊蔵
- 内匠靖明
単行本
- 1巻 2007年12月20日発行(11月20日発売)ISBN 978-4-253-23311-8
- 2巻 2008年8月20日発行(7月18日発売)ISBN 978-4-253-23312-5
- 3巻 2009年2月20日発行(3月5日発売)ISBN 978-4-253-23313-2
- 4巻 2009年11月20日発行(10月20日発売)ISBN 978-4-253-23314-9