超人ロック 38
『超人ロック』(ちょうじんロック)は、聖悠紀のSF漫画作品、およびそれを原作とするラジオドラマ、アニメーション映画、OVA。またその主人公の通称。
英題は『LOCKE THE SUPERMAN』(過去には『SUPERMAN LOCKE』や『LOCKE THE ZUPERMAN』の表記もあった。「ZUPERMAN」については下記の年表を参照)。
概要
永遠に生き続ける一人の超能力者、通称「超人ロック」の活動を通して語られる、宇宙時代の人類の物語。
作者聖悠紀が1967年に作画グループの肉筆回覧誌(同人誌)で発表したものが初出で、商業誌への進出は1978年。2007年に40周年を迎えた長寿漫画のひとつで、(後述の理由で)コミックの発行巻数は及ばないが、一つの作品シリーズとして描かれ続けている期間はゴルゴ13に次ぐ。
当初は主に週刊少年キングで連載されていたが、掲載誌を転々とする紆余曲折を経た末、2006年1月までビブロスより『超人ロックSpecial』という専門雑誌形態で刊行されていた。だが、『超人ロックSpecial』の雑誌形態での販売はNo.14で終了し、2006年3月15日よりweb上での月一回連載(ダウンロード販売)に変更するとの発表があった。
※ただし、結局このダウンロード連載は直後に出版社が倒産した事により、「ライザ第2話」の一回のみとなってしまった。
各エピソードは、コミックス1~2冊程度の規模のものが大半で、描かれている年代がばらばらなのも本作の特徴のひとつ。思わぬ懐かしいキャラクターと出会えることもしばしばで読者の楽しみの一つとなっている。
シリーズの全体像を分かりやすくするため、掲載誌や単行本にストーリー年表が掲載されることがある。しかし、新しいエピソードが発表されるとその前後に位置するエピソードの年代設定を変更して辻褄を合わせることも多く、作中で語られる年代との間に矛盾が生じている箇所もある例えば「エネセスの仮面」は、作中では0512年~0518年となっているが年表上の設定では0421年であり、90年以上ものズレが生じている。。また、探偵ハント&助手ロックシリーズは当初は年表に組み込まれていたが、シリーズが続くにつれて他のエピソードとの辻褄合わせが不可能になったため、現在はパラレルワールド扱いになっている。
最近は新作とともに、初期作品のリメイクを精力的に描き続けている。
作品年表
- 1967年
- 第1作「ニンバスと負の世界」が同人誌で発表される。サブタイトルは単行本化の際に便宜上付けられたもので、実際の作品には書かれていない。
- 1969年
- 第2作「この宇宙に愛を」発表。ロックの髪の色が緑に決まった。
- 1970年
- 第3作「ジュナンの子」が貸本で発表される。貸本形式とはいえ、初の単行本化となった。
- 1974年
- 第4作「コズミックゲーム」発表。作者がプロデビューしてから初めて描かれたエピソード。
- 1977年
- 「月刊OUT」(みのり書房)12月号で特集が組まれる。
- 1978年
- OUT増刊「ランデヴー」(みのり書房)で「新世界戦隊」を連載(シリーズ初の商業誌連載)。元はアマチュア時代に描かれていたもので、シリーズ初のリメイクでもある。
- 1979年
- 「少年キング」(少年画報社)41号より連載開始。
- ひろたたけしが中心となって、パイロットフィルムが制作される。原作は「コズミックゲーム」。非公式ながら初のアニメ化となった。
- 1981年
- 6月25日、コロムビアからイメージアルバム「ロック組曲『超人ロック』」が発売される(題材は「魔女の世紀」)。以後、各エピソードのイメージアルバムが次々と制作されることになる。
- なお、この頃から関連商品などで『LOCKE THE ZUPERMAN(ロック・ザ・ズーパーマン)』という英題が使用されている。『ZUPERMAN』というのは誤植ではなく「スーパーマンより強い」という意味で作られた造語。定着せず、数年後には自然消滅した。
- ニッポン放送でラジオドラマを放送。ロックの声が毎回変わるという、通常では考えられないようなキャスティングが行われた。
- 1982年
- 少年キングが隔週刊誌「少年KING」としてリニューアル、連載が引き継がれる。
- 1984年
- 初の公式アニメ化となる劇場版(原作は「魔女の世紀」)が松竹系で公開される。
- 1988年
- 「少年KING」休刊。
- 初の単行本書き下ろし「ソリティア」発表。
- 1989年
- OVA「超人ロック ロードレオン」発売。
- 1991年
- OVA「超人ロック 新世界戦隊」発売。
- スコラより、少年キング及び少年KING連載分の単行本の新装版を刊行開始。各エピソードを可能な限り年代順に収録し、加筆を施している。以後の単行本は本版を底本としている。
- 月刊OUT9月号より連載開始。
- 1995年
- 月刊OUTが5月号を以て休刊。連載中だった「ソード・オブ・ネメシス」は後に単行本の書き下ろしで完結。
- 「MEGU」(青磁ビブロス、後のビブロス)創刊準備号に短編「茉莉花」を掲載。創刊号から本格的に連載開始。第1弾「ミラーリング」はOVA制作との同時進行であり、シリーズで初めてアニメ化を前提に描かれた。
- 1996年
- 青磁ビブロスより文庫版を刊行開始。スコラ版を基に一部エピソードを追加し、作画グループ及びビブロス以外の出版社で発表されたエピソードのほとんどを網羅した。
- 文化放送で「コズミックゲーム」「炎の虎」のラジオドラマを放送。どちらも放送は前半のみで、後半はその後発売されたCDでしか聞けなかった。
- 1997年
- 「MEGU」が5月号を以て休刊。連載中だった「猫の散歩引き受けます」は単行本の書き下ろしで完結。
- 季刊誌「マガジンZERO」(ビブロス)で連載開始。
- 2000年
- 専門誌「超人ロックSpecial」(ビブロス)刊行開始。
- 12月、OVA「超人ロック ミラーリング」発売。
- 2004年
- 「ヤングキングアワーズ」(少年画報社)で連載開始。第1弾「冬の虹」は、シリーズで初めて西暦の時代を舞台にした、年現在最も現代に近い時期のエピソード。
- 2006年
- 1月、「超人ロックSpecial」休刊。
- 3月15日、初のダウンロード販売として「ライザ」第2話が発表されたが、ビブロスの倒産で中断されることになった。
- 7月、「アワーズプラス」(少年画報社)で「ライザ」の連載を再開。
- 11月17日、少年画報社より完全版コミックス(全37巻)を刊行開始。連載当時のカラーページを再現した他、一部のエピソードでは新たに彩色が行われている。同時にメディアファクトリーから、少年KING掲載期以降のエピソード群の復刻を開始。
- 2007年
- 4月、「アワーズプラス」休刊。
- 7月5日、「コミックフラッパー」(メディアファクトリー)で連載開始。
ストーリー
近未来から数千年にわたる銀河系を舞台にしたSF。主人公は、不死に限りなく近いエスパーであるロック。
ストーリー年表
この年表は、コミックフラッパー2010年1月号に掲載された2009年12月版に基づいたものである。上述のように、各エピソードの年代設定はあくまでも、その時点のものであるため、今後の展開次第で変更される可能性がある。後に出版されたものは辻褄が合うように台詞が書き足されているものもあるが、その後さらに年代設定が変更される場合もある。
西暦
- 2049
- 冬の虹(ヤングキングアワーズ 2004年2月号-2006年1月号)
- 2050
- クアドラ(ヤングキングアワーズ 2006年5月号-10月号)
- クアドラII(ヤングキングアワーズ 2006年11月号-2007年5月号)
宇宙歴
- 0001
- インフィニット計画(少年KING 1983年23号-24号)
- 0144
- サイバー・ジェノサイド(少年キング 1981年16号-24号)
- 0162
- ロンウォールの嵐(少年キング 1980年38号-47号)
- 0163
- 冬の惑星(少年キング 1980年51号-1981年3号、8号-12号)
- 0245
- コズミック・ゲーム(SGシリーズ 1974年7号)
- 0287
- 炎の虎(少年キング 1979年41号-49号)
- 0301
- 魔女の世紀(少年キング 1980年10号-22号)
- 0303
- 女神と伝説(2000年、OVA「ミラーリング」初回特典)
- 0321
- 魔女の子供たち(少年キング 1980年10月30日増刊「超人ロックの世界」)
- 0322
- エスパーなんてこわくない(少年キング 1981年4号-5号)
- 0326
- 黄昏の戦士(少年キング 1981年6号-7号)
- 0336
- ロード・レオン(少年キング 1981年25号-34号)
- 0363
- ELANA(1991年、OVA「新世界戦隊(前編)」初回特典)※OVAの設定に基づく外伝
- 0375
- 新世界戦隊(ランデヴー 1978年1月号-5月号)
- アゼリア(1991年、OVA「新世界戦隊(後編)」初回特典)
- 0376
- ミラーリング(MEGU 1995年9月号-1996年8月号)
- 0377
- 光の剣(少年キング 1981年26号-33号)
- 0379
- アウター・プラネット(少年キング 1981年36号-45号)
- 0421
- エネセスの仮面(GROUP 1978年1号)
- 0450
- ライザ(超人ロックSpecial Vol.14、ビブロス公式サイトでのダウンロード販売、アワーズプラス2006年8月号、10月号、12月号、2007年5月号)
- 0455
- 星と少年(少年キング 1981年47号-1982年5号)
- 0459
- スター・ゲイザー(少年キング 1982年9号-20号)
- 0464
- 星を支配する者(少年キング 1981年6号-7号)
- 0467
- REPLAY(1980年、超人ロック愛蔵版「to you」)
- 0468
- 愚か者の船(少年キング 1982年6月28日増刊 ロック特集号1)
- 0472
- マインド・バスター(少年キング 1982年7月25日増刊 ロック特集号2)
- 0474
- 虚空の戦場(少年KING 1982年1号-1983年1号)
- 0518
- ムーン・ハンター(少年KING 1983年2号-6号)
- 0520
- 流浪(少年KING 1983年7号-16号)
- 0525
- ソリティア(1989年、ヒットコミックス第38巻)※単行本書き下ろし
- 0547
- 円舞曲(ZERO 22号)
- メヌエット(ZERO 23号)
- 狂死曲(ZERO 24号)
- フィナーレ(ZERO 25号)
- 0568
- クロノスの罠(少年KING 1983年18号-22号)
- 0583
- 歌姫(1991年、SGコレクション「新世界戦隊」)※単行本書き下ろし
- 0633
- カル・ダームI世(超人ロックSpecial Vol.14)
- 0636
- エピタフ(コミックフラッパー 2007年8月号-2009年10月号)
- 0677
- 永遠の旅人(少年KING 1984年1号-2号)
- 0689
- プリムラ(少年KING 1984年3号-7号)
- 0724
- 魔術師の鏡(少年KING 1984年8号-12号)
- 0777
- ソング・オブ・アース(少年KING 1984年14号-18号)
- 0796
- 妖精の森(少年KING 1986年新春増刊号)
- 0805
- 失われた翼(少年KING 1984年19号-23号)
- 0831
- シャトレーズ(少年KING 1984年24号-1985年4号)
- 0860
- アストロレース(少年KING 1985年5号-9号)
- 0871
- バーミリオン・デザート(少年KING 1983年17号)
- 0883
- 夢使い~DREAM MASTER~(1987年、SGシリーズ第5巻)※単行本書き下ろし
- 0918
- 超人の死(少年KING 1985年10号-17号)
- 0924
- ダークライオン(少年KING 1985年18号-22号)
- 0927
- 黄金の牙(少年KING 1985年23号-1986年4号)
- 0930
- 赤いサーペント(少年KING 1986年5号-11号)
- 0932
- WIZARDOM(ZERO 19号)
- 天空の魔法士(ZERO 20号)
- 公女タニア(ZERO 21号)
- 0935
- 書を守る者(少年KING 1986年12号-18号)
- ファイナル・クエスト(少年KING 1986年19号-1987年2号)
- 0971
- 闇の王(少年KING 1987年4号-11号)
- 0987
- デスペラード(少年KING 1987年12号-19号)
- 0993
- 邪神降臨(少年KING 1987年20号-1988年3号)
- 0998
- 愛しのグィネヴィア(少年KING 1988年4号)
- 1010
- プリンス・オブ・ファントム(少年KING 1988年5号-12号)
- 1026
- 神童(少年KING 1988年13号-20号)
- 1032
- クランベールの月(MEGU 1996年9月号-1997年2月号)
- 1066
- 聖者の涙(OUT 1991年9月号-1994年8月号)
- 1073
- 茉莉花(MEGU 創刊準備号)
- 1108
- ソード・オブ・ネメシス(OUT 1994年9月号-1995年5月号)※未完、後に書き下ろし単行本としてビブロスより発行され完結
- 1112
- オメガ(超人ロックSpecial Vol.03-05)
- 1146
- カデット(超人ロックSpecial Vol.01)
- 1147
- 星辰の門(超人ロックSpecial Vol.02)
- 1380
- 久遠の瞳(超人ロックSpecial Vol.06-09)
- 以下、年代未定
- 時の倉庫(ZERO 26号)
- 凍てついた星座(ヤングキングアワーズ 2007年6月号-2008年12月号)
- ロストコロニー(GROUP 2008年100号)
- ニルヴァーナ(ヤングキングアワーズ 2009年1月号-連載中)
- 嗤う男(コミックフラッパー 2010年1月号-連載中)
探偵ハント&助手ロックシリーズ
- ブレイン・シュリンカー(コミックバーガー 1993年8月号)
- 旧設定では宇宙歴1011年
- 不死者たち(コミックバーガー 1993年9月号)
- 旧設定では宇宙歴1026年
- 猫の散歩引き受けます(MEGU 1997年3月号-5月号)※未完、後に書き下ろし単行本として発行され完結
- ひとりぼっちのプリンセス(超人ロックSpecial Vol.10-11)
- 荒野の騎士(超人ロックSpecial Vol.12-13)
参考・旧宇宙歴年表
後にリメイクされたエピソード群の年表。かつては上記の年表に組み込まれていたが、「ニンバスと負の世界」のリメイクである「ソード・オブ・ネメシス」が正式に加えられた1996年発表の年表から別枠扱いになり、超人ロックSpecial Vol.05を最後に発表されなくなっている。「ライザ」「新世界戦隊」のオリジナル版など現在の年表から外された作品についても、便宜上こちらにまとめるものとする。
- 0336
- がんばれ!キャリアン(1989年、OVA「ロードレオン」初回特典)※OVA版の設定に基づく外伝
- 0450
- ライザ(オリジナル版)(作画グループ別冊 1977年10号、GROUP 1979年2号)
- 1027
- ニンバスと負の世界(1967年、同人誌)
- 1067
- この宇宙に愛を(1968年、同人誌)
- 1115
- ジュナンの子(SGシリーズ 1971年2号)
- 年代未定
- エネセスの仮面(オリジナル版)(SGシリーズ 1971年2号)※超人ロックの世界観を紹介するために描かれた超人ロックの登場しない短編。
- 新世界戦隊(オリジナル版)(SGシリーズ 1970年5号)
番外編
- メイキング・オブ・ロック・ザ・スーパーマン(少年キング 1982年20号)
- G・ZOOへようこそ(ギャラクシー・ズーへようこそ)(Meguコミックス)(佐々木淳子による超人ロックのシェアード・ワールド)
漫画作品
掲載誌
- 同人誌
- SGシリーズ(作画グループ)
- GROUP(作画グループ)
- 月刊OUT増刊号 ランデヴー(みのり書房)
- 週刊少年キング(少年画報社)
- 隔週刊少年KING(少年画報社)
- 月刊OUT(みのり書房)
- 月刊コミックバーガー(スコラ)
- 月刊MEGU(青磁ビブロス、後のビブロス)
- 季刊ZERO(ビブロス)
- 超人ロックSpecial(ビブロス)
- 月刊ヤングキングアワーズ(少年画報社)
- 月刊ヤングキングアワーズプラス(少年画報社)
- 月刊コミックフラッパー(メディアファクトリー)
単行本
- SAKUGA GROUPシリーズ(SG企画)
- ニンバスと負の世界
- この宇宙に愛を ※現在在庫無し
- ジュナンの子
- コズミック・ゲーム
- ライザ(オリジナル版)(「エネセスの仮面」「夢使い~DREAM MASTER~」「新世界戦隊(オリジナル版)」併録) ※現在品切れ
- SGコレクション(SG企画)
- 新世界戦隊(全1巻、「歌姫」「愛しのグィネヴィア」併録)
- 完全版「KING LEGEND」(少年画報社)
- 全37巻。1-12をSERIES I、13-24をSERIES II、25-37をSERIES IIIとわけている。
- 炎の虎(「REPLAY」、新連載予告併録)
- 魔女の世紀
- ロード・レオン
- ロンウォールの嵐
- 冬の惑星
- サイバー・ジェノサイド(「メイキング・オブ・ロック・ザ・スーパーマン」併録)
- 光の剣(「魔女の子供たち」併録)
- アウター・プラネット
- 星と少年(「愛しのグィネヴィア」併録)
- スターゲイザー
- 黄昏の戦士(「エスパーなんてこわくない」「星を支配する者」「バーミリオン・デザート」併録)
- 愚か者の船/マインド・バスター
- 虚空の戦場(前編)
- 虚空の戦場(後編)
- ムーン・ハンター
- 流浪 PART I
- 流浪 PART II
- クロノスの罠
- 永遠の旅人(「インフィニット計画」併録)
- プリムラ
- 魔術師の鏡
- ソング・オブ・アース
- 失われた翼
- シャトレーズ
- アストロレース
- 超人の死(前編)
- 超人の死(後編)(「妖精の森」併録)
- ダークライオン
- 黄金の牙
- 赤いサーペント
- 書を守る者
- ファイナル・クエスト
- 闇の王
- デスペラート
- 邪神降臨
- プリンス・オブ・ファントム
- 神童
- MFコミックス(メディアファクトリー)
- 聖者の涙(全3巻)
- ミラーリング(全2巻)
- ブレインシュリンカー/不死者たち(全1巻)
- ソード・オブ・ネメシス(全3巻)
- クランベールの月(全1巻)
- 猫の散歩引き受けます(全1巻)
- 天空の魔法士(全1巻、「WIZARDOM」「天空の魔法士」「公女タニア」「妖精の森」「茉莉花」収録)
- メヌエット(全1巻、「円舞曲」「メヌエット」「狂死曲」「フィナーレ」収録)
- カデット(全1巻)
- 星辰の門(全1巻)
- オメガ(全3巻)
- 久遠の瞳(全3巻)
- ひとりぼっちのプリンセス(全1巻)
- 荒野の騎士(全1巻)
- MFコミックス フラッパーシリーズ(メディアファクトリー)
- エピタフ(全4巻、4巻には「カル・ダームI世」を併録)
- 嗤う男(1巻刊行、以下続刊)
- YKコミックス(少年画報社)
- 冬の虹(全4巻)
- クアドラ(全1巻)
- クアドラII(全1巻)
- ライザ(リメイク版)(全1巻)
- 凍てついた星座(全3巻)
- ニルヴァーナ(3巻まで刊行中)
現在絶版の単行本でしか読めないもの
- エネセスの仮面(オリジナル版)(超人ロックの世界観を紹介するために描かれた超人ロックの登場しない短編、超人ロックが登場するものにリメイクされたためシリーズ正史には含まれない)
- ソリティア
- がんばれ!キャリアン(OVAロードレオン解説書に掲載されたOVAオリジナルキャラクターを主人公にした物語、原作漫画のシリーズ正史には含まれない)
- ELANA(OVA新世界戦隊1解説書に掲載された物語、「がんばれ!キャリアン」と同様、原作漫画のシリーズ正史には含まれない)
- アゼリア(OVA新世界戦隊2解説書に掲載された物語、「がんばれ!キャリアン」とは異なり原作漫画のシリーズ正史にも含まれる)
- G・ZOOへようこそ(ギャラクシー・ズーへようこそ)(佐々木淳子によるシェアード・ワールド)
単行本未収録
アニメ
パイロットフィルム
原作は『コズミックゲーム』。1979年制作。
当時学生だったひろたたけしが中心となって制作された、自主制作の8mmフィルム。現在は公認扱いで、劇場版のDVDに映像特典として収録されている。
劇場版
原作は『魔女の世紀』。1984年3月11日に松竹系にて公開された。ジェシカ役の潘恵子がパーソナリティーを務めるニッポン放送「潘恵子の星占しょなるロック」にて作品の情報が伝えられた。
スタッフ
- 監督:福富博
- 脚本:大和屋竺
- 作画監督:白梅進
- 音楽:淡海悟郎
- 主題歌:「星のストレンジャー」
- 作詞:康珍化/作曲:鈴木キサブロー/編曲:川村栄二/歌:STR!X
- 挿入歌:「RAINBOW BRIDGE」
- 作詞:康珍化/作曲:鈴木キサブロー/編曲:川村栄二/歌:STR!X & 堀江美都子
- 制作:日本アニメーション
キャスト
- ロック:難波圭一
- リュウ・ヤマキ:安原義人
- ジェシカ:潘恵子
- コーネリア:藤田淑子
- ラムセス教授:柴田秀勝
- レディーカーン:中西妙子
OVA・ロードレオン
1989年にOVA化された。
オープニング映像には、『ロードレオン』以外の各シリーズの主要キャラクターも多数登場している。
スタッフ
- 監督:石黒昇
- 脚本:ひろたたけし
- 作画監督:関野昌弘
- 音楽:石川恵樹
- オープニングテーマ:「TRY TO BELIEVE」
- 作詞:竜真知子/作曲・編曲:石川恵樹/歌:五十嵐寿也
- エンディングテーマ:「遠いオーロラ」
- 作詞:竜真知子/作曲:鈴木キサブロー/編曲:川村栄二/歌:長尾由起子
- 制作:日本アニメーション
キャスト
- ロック:飛田展男
- ロードレオン:池田秀一
- フローラ:堀江美都子
- グレート・ジョーグ:納谷悟朗
- キャリアン:堀内賢雄
サブタイトル
- 機械仕掛けの手を持つ男
- 対決の超能力者
- 青い目のフローラ
OVA・新世界戦隊
1991年にOVA化された。
当初は単行本に封入されたアニメ化アンケートの結果に従い「光の剣」をアニメ化する予定だったが、ニアとランのことを説明する必要があると判断され、企画は「新世界戦隊」と「光の剣」の二部構成へと変更された。しかし、それでは時間が足りないという理由で、最終的に「新世界戦隊」のみがアニメ化されることになった。
「長編を前編と後編に分割する」というコンセプトから、山場が後編に集中する形になっている。また、「真空の宇宙空間では音が伝わらない」という事実を表現するため、宇宙空間のシーンでは意図的に効果音を付けないという演出になった。
スタッフ
- 監督、脚本:ひろたたけし
- キャラクターデザイン:関野昌弘
- 作画監督:重田敦司
- 音楽:長谷川智樹
- 主題歌:「ELANA」
- 作詞:ひろたたけし/作曲:林哲司/編曲:長谷川智樹/歌:斉藤小百合
- 制作:日本アニメーション
キャスト
- ロック:飛田展男
- エノ:玄田哲章
- ニア、エレナ:本多知恵子
- アゼリア:鷹森淑乃
- ウモス:島田敏
- ラン:佐々木望
- キャリアン:堀内賢雄
- 長官:小宮和枝
- ツアー:屋良有作
- エリカ:かないみか
- オペレーター:檜山修之
- パイロット:高木渉
OVA・超人ロック~ミラーリング~
2000年にOVA化された。
当初は1996年発売の予定で、一度MEGU誌上での予約も行われた。しかし制作が大幅に遅れ、完成の目途が立たなかったために、予約取り消しという事態になっている。聖悠紀は後に「超人ロックSpecial Vol.1」で「完成するまでの間にオリンピックが2回もあった」と笑いながらコメントしている。
シリーズで初めて最初からメディアミックスを前提にしており、漫画版の連載とOVAの制作が同時期に開始された。また、最初からDVDで発売されたシリーズ初の作品となった。
スタッフ
- クリエイティブプロデューサー:ひろたたけし
- 脚本:小出克彦
- 演出:五月女有作
- キャラクターデザイン:羽山淳一
- 作画監督:もりやまゆうじ
- 主題歌:「LOST WORLD」
- 作詞・作曲:林真史/歌:沢田知可子
- アニメーション制作:SIDO LIMITED
キャスト
- ロック:鈴村健一
- ラン・スヴェンセン:岩永哲哉
- ニア:今井由香
- エレナ:今井由香
- ネオン:速水奨
小説
劇場版の公開に合わせて、『魔女の世紀』のノベライズ版が1984年3月15日に発売された。執筆は金春智子。聖悠紀自らイラストを書き下ろし、コメントを寄せている。
ラジオドラマ
ニッポン放送
1982年~1983年にかけてオールナイトニッポンスペシャルなどの特番として放送された後1983年10月~1984年3月にかけて月~金の帯でレギュラー放送が行われた。なお、ドラマ本編は月~木に放送され、金曜日はナレーターである富山敬によるディスクジョッキーであった。
キャスト
- ロック:古谷徹、松野達也他
- バレンシュタイン大佐:家弓家正
- エーリカ:潘恵子
- レイザーク:田中崇
- ナレーター:富山敬
文化放送
1996年7月~8月に「L女子学園放送室」にてコズミックゲームと炎の虎が放送された。
どちらも前半のみを3回に分けて放送。その後、後半を含めた完全版がCDで発売された。原作では瓜二つという設定のリアンナとマリアンを同一キャストという形で表現している。
スタッフ
- 脚本:渡辺麻美
- 音楽:亀山耕一郎
キャスト
- ロック:緑川光
- リアンナ・ミゴール、マリアン・リュイス:氷上恭子
- エリカ:櫻井智
- バレンシュタイン:大塚明夫
- ミゴール将軍:青木欽隆
- レイザーク:小室正幸
- ジェフ:林延年
- ユーリィー:三木眞一郎
- 農夫:津田英三
- 農婦:江沢昌子
- ナレーション:神谷明
イメージアルバム、サウンドトラック
すべて日本コロムビアより発売。
- ロック組曲 超人ロック 【AF-7050】
- 超人ロック 炎の虎 【CX-7046】
- 超人ロック ロード・レオン 【CX-7059】
- 超人ロック コズミック・ゲーム 【CX-7084】
- 超人ロック 光の剣 【CX-7174】
- 超人ロック ロンウォールの嵐 【CX-7508】
- 超人ロック DiGiTALTRiP SYNTHESIZIERFANTASY 【CX-7510】
- 超人ロック 1(劇場版サウンドトラック) 【CX-7142】
- 超人ロック ロード・レオン(OVAサウンドトラック)
- 超人ロック 新世界戦隊(OVAサウンドトラック)
登場人物一覧
主な登場人物
- ロック
- 物語の主人公。永遠の命『冬の虹』(西暦2049年)の時点で戸籍上は52歳となっているが、これも実年齢かどうかは定かではないを持ち、不可能なことはなにもないと言われる伝説のエスパー。人呼んで、超人ロック。時代や場所によって有名だったり無名だったり、神として扱われていたこともある。『ソード・オブ・ネメシス』では、立場上は民間人でありながら、連邦内のほぼ全ての主要施設のパスを所持している。様々な場面で銀河の歴史に干渉してしまうが、それでも自分はただの人間だと主張する。苗字は時代や場所によって異なり、「伝説の超人」として知られると共に苗字を名乗らなくなっている。
- 相手のエスパーの超能力を読み取り、自分の能力として使用するラーニング能力に優れている。作中、敵となったエスパーに敗れる場面が幾度か描かれているが、次回以後の戦いではそのエスパーが持つ能力を吸収し、より大きな力で返したり、過去に得た能力と組み合わせるなどして勝利する。また、代謝を早めて若返る力があるが、それが限界になるほど肉体が老いると、しばしば赤ん坊まで戻って再生を行い、生命の永続化を図っている。作中、若返りの能力を有するものは何人もおり、医療の一環となって社会にも溶け込んでいるが、やり直しともいえる独特の若返り能力を持つのはロックだけで、何体も登場したクローンたちにも、この能力は備わっていない。また、他者を(無垢な状態まで)若返らせることもでき、今までに幾人もの敵エスパーを生まれ変わらせてきているが、再び敵に回るケースも少なくない。
- もう一つ超人と言われるゆえんの能力は、第2段階(セカンド・フェーズ)と呼ばれる極限の状況まで追い込まれた際に発動する狂戦士状態で、攻撃能力が惑星を破壊できるほどに大幅にアップするが、極限状態の為敵味方見境なくなってしまい、しばしば都市を丸ごと破壊する。ロックが人里を離れて生活することを好むのはこのため。また、催眠暗示などのマインド攻撃に少し弱い一方、普通の超能力者を苦しめるジャマー攻撃などには、後年のエピソードでは耐性があってほとんど利かない。同様に「超能力なし」の状況でも大抵の事は無難にこなす器用さ、技能と知識も持つ。格闘技術などは本職には及ばないが、ロックがエスパーだと知っている人が驚くほど強い。
- ロック自身は、世界と歴史を達観しながらも静かに生活することを望み、隠遁生活に逃げ込むことが多いが、ロックを狙う者やその力を求める者などによって愛する隣人が傷つけられ、戦いに巻き込まれていくのが常である。その際、ロックであることを明かさなかったり、別人になりすましたり(姿がロックのことも別人のことも)、別人がロックを名乗ったり(姿がロックのことも別人のことも)する為、作中では、しばしば誰が超人ロックであるかが謎のひとつとして提示される。今のところロックが別人の姿でロックを名乗っていることはない。(ミラの年に合わせて年老いた姿のロックでいたことはある)
- 姿形、年齢を自由自在に変えられるが、ロックの姿のときは、思春期の少年ぐらいの年齢であることが圧倒的に多く、成人や年配者の姿のときは、別人の姿をコピーしていることが多い。配偶者がいるときもあるが、ロックの姿のときは特に恋愛に奥手で、片思いや悲恋が多い。また、何千年生きていても、クローン以外には子供はいない。女性に変身して生活するときは記憶を封印したりしていることがある。多重人格者のような一面があり、ロックという人格はしばしば希薄で、瀕死の状態から第2段階になって突如として現れることがある。
- ライザ(またはリーザ、ごく稀にイライザ)
- ロックが変装するときに良く使う女性のマトリクス。本当のライザは『ライザ』『夢使い~DREAM MASTER~』などにロックの見る幻としてわずかに登場したのみで、詳細はいまだ物語中語られていない。
- この姿で赤ん坊まで若返らせた人物を「母」として一児の親になるまで育てた事もある。
- 超人ロック(偽者)
- 『ライザ』『魔女の世紀』『永遠の旅人』『聖者の涙』などに登場。
- 時代を問わず「伝説の超人」となったロックを騙る者たち。自分の力を誇示したがる傾向にある。
正史および外伝
地球~太陽系連邦時代
- 王志明(ワン・スーミン)
- 『冬の虹』『クアドラ』『クアドラII』に登場。
- もっとも早い年代のエピソード(冬の虹)においてロックが出会ったスキャナー(作中の当時におけるエスパーの呼称)。彼女のサイコキネシスをロックは「見よう見まね」で使いこなせるようになった。
- ユージン・カマタ
- 『冬の虹』に登場。
- スカイリフト社副社長。
- ケイト・ロンウォール
- 『冬の虹』に登場。
- 軌道エレベータを開発するスカイリフト社の技術研究者。ロックや王のサイコキネシスを解析し、反重力の基礎理論および反重力装置を開発した。また、作中で超光速飛行の基礎理論をも組み上げているらしき描写がある。スカイリフト社副社長のユージン・カマタには「オレンジ」と言う愛称で呼ばれている。
- ケント・ロンウォール
- 『クロノスの罠』『インフィニット計画』に登場。
- 宇宙開発公団理事で、太陽系外植民計画「インフィニット計画」の立案者。
- イリーナ・マルケロフ
- 『クロノスの罠』『インフィニット計画』に登場。
- 「インフィニット計画」で地球時代のロックが会ったスキャナー。彼女は代謝機能調節による治癒や若返りをロックの前で披露し、ロックを驚かせた。
- マチコ・グレース
- 『サイバー・ジェノサイド』に登場。
- ロックの義姉。サイバー開発者で、ロックにも研究を手伝わせた。
- ペデルセン補佐官
- 『サイバー・ジェノサイド』に登場。
- 軍関係者で、マチコの研究を後押ししていた。
- レムス
- 『サイバー・ジェノサイド』に登場。
- マチコがサイバーのテストをするために秘密に育てていた、脳と脊髄の一部だけしかない人間。マチコには体を作るつもりがないと知ったロックが、マチコに秘密で体を作った。
- ジュリアス・フレイ
- 『サイバー・ジェノサイド』『ロンウォールの嵐』『冬の惑星』に登場。
- コンピュータ技術者。マチコのサイバー開発助手で、ロックがレムスの体を作るのを手伝った。後に植民惑星ロンウォールに移民、独立運動のリーダーとなり、ロックとは18年ぶりの再会を果たす。ロックの活躍により独立を勝ち取るが、程なく地球政府(連合政府)により暗殺される。
- サントス知事
- 『ロンウォールの嵐』に登場。
- ロンウォール知事。独立運動に手を焼いていた。
- エレーヌ・バーンスタイン
- 『ロンウォールの嵐』『冬の惑星』に登場。
- 独立運動のメンバーで、ロックが運動に参加してからは行動をともにしていた。
- ビクトル・ストロハイム大佐
- 『ロンウォールの嵐』『冬の惑星』に登場。
- 連合軍ヘルダイバー隊の大佐で、「死神ストロハイム」の異名で恐れられていた。ゲリラ化したロンウォールの独立運動を鎮圧するために地球から派遣された。後にヘルダイバー隊を壊滅させたロックに復讐するため軍の秘密兵器「ニケ」を盗み出す。
- アルフレッド・クラウス
- 『冬の惑星』に登場。
- 死亡したジュリアスの代理に選ばれた人物。連合を利用して、かつての同志を粛清した。
- ウイルヘルム・カトー
- 『冬の惑星』に登場。
- 連合軍中佐。クラウス議長との交渉役としてロンウォールに派遣された。任務としてクラウスに手を貸すが、そのやり方に強く憤る。
- エリカ
- 『コズミックゲーム』に登場。
- 元祖超人。皇帝レイザークの正体。植民惑星ディナールを支配し地球軍に戦いを挑んだ。なお、ロックはエリカからテレポートをラーニングした。名前の表記は長らく「エリカ」「エーリカ」の二つが混在していたが、文庫版では「エリカ」に統一されている。
- バレンシュタイン
- 『コズミックゲーム』『炎の虎』『魔女の世紀』『女神と伝説』に登場。
- 地球軍大佐。早くからエスパーに注目していた人物でディナールとの戦争中にロックと出会い、その後もロックを追い続けた。後には将軍、情報局長官に。
- リアンナ・ミゴール
- 『コズミックゲーム』に登場。
- ディナール戦争時の銀河連邦軍のミゴール将軍の愛娘。子供の姿で放浪中のロックと出会い世話を焼くことに。エリカの核兵器による無差別攻撃の犠牲となり、生き残ったものの高レベルの放射能に長時間さらされたためにロックでも治療不可能となる。エリカを倒して力尽きたロックに、その能力を危険視したバレンシュタイン大佐が「ロボトミー手術」を施した際、激しく反対した。
- マリアン・リュイス少尉
- 『炎の虎』に登場。
- 連邦の軍人で、バレンシュタインの部下。リアンナ・ミゴールと生き写しの女性。バレンシュタインの知る限り、リアンナ・ミゴールはロックが心を開いた唯一の人物であったため、彼女に似ていることを理由にロックの監視命令を受けるが、その任務中にアマゾナの事件にまきこまれた。
- アマゾナ
- 『炎の虎』に登場。
- 宇宙海賊、通称「炎の虎」。強力なエスパー。惑星マイアの領主ゼノン公の宇宙船を攻撃した際、流れ弾がロックの暮らしていた付近に落下、都市ひとつが吹き飛ぶ惨事となる。超能力で幻覚を見せることができる他、ロックが後に頻繁に使用するようになるサイコ・スピアは、彼女からラーニングする。
- ゼノン公ヌール
- 『炎の虎』に登場。
- 先代のゼノン公である伯父を謀殺してその座についた。更に手を下したアマゾナ一味の抹殺を図る。
- ヴォルフ
- 『炎の虎』に登場。
- 傭兵「暗黒騎士団」団長。ヌールの依頼でロック、アマゾナと戦った。
- レディ・カーン
- 『魔女の世紀』に登場。
- カーン財閥総帥。自分に忠実なエスパーを道具とし、千年王国(ミレニアム)の建国を目指す。ロックに接触したが協力を拒まれ、以後、ロックの抹殺を画策する。
- リュウ・ヤマキ
- 『魔女の世紀』『女神と伝説』『黄昏の戦士』『エスパーなんてこわくない』『がんばれ!キャリアン』『ロード・レオン』に登場。
- バレンシュタインの後任で歴代最年少の銀河連邦軍情報局長官。ロックにミレニアムの調査を依頼し、以後友人となる。後にジェシカと結婚し、双子のケン、ハルナをもうける。
- その業績は大きく話題にも事欠かなったのか、後の世では映像作品も作られている。
- ジェシカ・オーリン
- 『魔女の世紀』『女神と伝説』『魔女の子供たち』『黄昏の戦士』『エスパーなんてこわくない』に登場。
- 超能力分解という特殊な超能力を持つ。ロックの暗殺目的でレディ・カーンに目をつけられ、幼少時にロックへの憎しみを植え付けられた後、ESP開発教育を受ける。
- コーネリア・プリム
- 『魔女の世紀』に登場。
- レディ・カーンの部下で、ミレニアムの「闘士」。ジェシカの教育係をつとめ、後にはエスパー部隊を率いてロックと戦った。
- ルウ
- 『魔女の世紀』『エスパーなんてこわくない』に登場。
- ミレニアムの本拠地「アステロイド・カーン」に潜入したロック、ヤマキ長官が出会った女性。レディ・カーンに仕える「聖母」の長で、後に惑星アルマでミレニアム再興を企てる。幸福に暮らすジェシカのことを激しく憎んでいた。
- ケン・ヤマキ、ハルナ・ヤマキ
- 『魔女の子供たち』『黄昏の戦士』『エスパーなんてこわくない』『がんばれ!キャリアン』に登場。
- ヤマキ長官とジェシカの子。双子の兄妹。ジェシカは二人に自分のような危険な能力がないかを心配し、ロックに見極めを頼んだが、大した超能力はもっていなかった。登場するたびに悪人に捕まってロックに助けられたりもした。『がんばれ!キャリアン』では、キャリアンに協力してロックの行方を突き止めた。
- 黄昏の戦士
- 『黄昏の戦士』に登場。
- かわいい男の子大好きの女ボス(本名不詳)率いる宇宙海賊。連邦から強奪した超兵器「ニケ マークIV」を使い惑星トアの政府を恐喝し、ヤマキ長官の指揮する連邦軍と交戦した。
- ハルキ・フジシマ
- 『黄昏の戦士』に登場。
- 「黄昏の戦士」に乗艦を破壊され、宇宙を漂流していたヤマキ長官を救助した人物。自称天才科学者。「さまよえる黄金の戦士」とも(これも自称)。作者の同時期の別作品『黄金の戦士』からのゲスト出演。
- アルバート・キャリアン
- 『がんばれ!キャリアン』『ロード・レオン(OVA版)』『ELANA』『新世界戦隊(OVA版)』に登場。
- OVAのオリジナルキャラクターで、連邦の情報局員。ロード・レオン事件の調査のため、ヤマキ長官の命を受けてロックに協力を要請した。ケンとは以前からの知り合い。ハルナ曰く「ほっとけない感じ」で、結構もてるらしい。後に『連邦軍超能力者概要』を執筆する。
- ロード・レオン
- 『ロード・レオン』『アウター・プラネット』に登場。
- 宇宙海賊、超能力者であり、サイバー。ジョーグ・ロトを付け狙う。ヤマキ長官の依頼で調査に乗り出したロックを幻覚やエネルギー吸収球、さらには巨大化といった超能力で苦しめた。ロックは
エネルギー吸収球をラーニングしている。ロックとの死闘の果てに赤ん坊に戻され、人生をやり直すことになる。
- 『アウター・プラネット』ではその赤ん坊が成長し「ライオット・アレクセイ」として再登場。星間企業ギャラクシーフライヤーズに所属するエスパーとなっていた。ラフノールの存在を知り、20万人のエスパーを社で独占することを思いついた。
- フローラ・レイン
- 『ロード・レオン』に登場。
- 「ロード・レオン」の妹であり、「ライオット・アレクセイ」の養母。盲目。惑星セレンで教師をしていた。『アウター・プラネット』では、ロード・レオン事件の3年後に事故死したことが語られている。
- ジョーグ・ロト
- 『ロード・レオン』に登場。
- 通称グレート・ジョーグ。星間企業体アストリス・コンツェルンの総帥。かつてロンジット鉱山を手に入れるためにレオンの父を殺害した。また両親殺害を見てしまったレオンとフローラに重傷を負わせた。部下に命じてレオンの両腕・両脚を切断、またフローラの眉間にハンドブラスターを撃ち込み失明させた。原作ではレオンへの恐怖からショック死する。OVA版では生き延びるが、3年後、過去の罪状を調べ上げたキャリアンによって逮捕された。
- ドク
- 『ロード・レオン』に登場。
- 免許を取り上げられた医師だが腕は確か。かつて瀕死のレオンとフローラを救い、以後レオンのサイバー部分のメンテナンスを続ける。レオンの復讐には反対していた。
- アゼリア・ラトウィック
- 『新世界戦隊』『アゼリア』に登場。
- 女優。超能力は、たしなむ程度。「皇帝計画」の際にロックと出会う。接触テレパス能力者。
- ラン(ラン・スヴェンセン、ラフノール名ロドス・モルク・ラン)
- 『新世界戦隊』『ミラーリング』『光の剣』『アウター・プラネット』に登場。
- コンピュータに関する天才で、銀河連邦のコンピュータ「エレナ」の開発者。超能力者がエレナの障害となりうるために「皇帝計画」によって彼らを一斉に排除しようとした。実は自身も潜在的超能力者であり、二度目の皇帝計画では排除対象にふくまれた。「ラフノール」をグルンベルクの手から奪還した後にニアと結婚し、その王となる。
- ニア
- 『新世界戦隊』『ミラーリング』『光の剣』『アウター・プラネット』に登場。
- 惑星ラフノールの王女であったが「グルンベルク」の手を逃れて銀河連邦に逃亡する。その途中、「皇帝計画」に巻き込まれロックとランに出会う。テレポーター。
- エノ
- 『新世界戦隊』に登場。
- 「皇帝計画」でロックと同時に集められたエスパーの一人。エスパーの能力を見抜くことができた。(アニメ版では能力にサイコキネシスが追加されている)
- ツアー(ロシア語で皇帝の意)
- 『新世界戦隊』に登場。
- 「皇帝計画」で囮役となる超能力者の称号。エレナに操られて2万人のエスパーを集めた。ちなみに2度目の「皇帝計画」ではロックがこの役を務める羽目に。
- カサンドラ・アル・ハッサン
- 『ミラーリング』に登場。
- 通称キャス。お尋ね者のハッカー。旧友のエリアル曰く「本物の天才」。エレナのバックアップを発見、これを修復、起動したために再び「皇帝計画」が実行されることに。スタンの相棒。
- スタニスラフ・バーコフ
- 『ミラーリング』に登場。
- 通称スタン。お尋ね者「カサンドラとバーコフ」の片割れ。元0Gレスルチャンピオン。ESPがいっさい効かない。兄を廃人にされたためエスパーを激しく憎んでいた。0G格闘に特化したプロで、エレナを止めにきたロックと戦い、圧倒した。ESPなし格闘ならロックに勝てると思っていたが、その後1Gでの格闘ではあっさりロックに倒された。
- アーネスト・エイブル
- 『ミラーリング』に登場。
- 連邦軍大佐、情報部部長。もともと「カサンドラとバーコフ」を追っていた人物で、再起動したエレナの対処をすることに。
- エリアル・グラント
- 『ミラーリング』に登場。
- エイブル大佐の部下。エレナの破壊を試みる。カサンドラとは旧知の間柄でお互いを認めていた。学生時代に最優秀者の証、「ミラーリング」を受けている。
- グルンベルク
- 『光の剣』『スター・ゲイザー』に登場。
- ラフノール司祭長で強力な超能力者。前国王(ニアの父)を殺害してラフノールを支配していたが、ニアの帰還を予見し星外へ刺客を差し向ける。ロック、ランとの戦いとその後の宇宙漂流で、人間の形状をとどめない有機体となりながらも、超能力と執念で生命を維持していた。ロックの宿敵の一形態であるらしい。
- クラウ・ロニ
- 『光の剣』に登場。
- ラフノールの「行者」でグルンベルクの配下。惑星オプタでロック、ランと暮らしていたニアを発見、殺害を試みる。なお、ロニ一族は変身能力を特技としており、戦いに敗れたときには相手の顔を写し取って死んでいった。
- セルガ・ロニ
- 『光の剣』に登場。
- クラウ・ロニの弟。兄の任務を引き継ぎ、ラフノールに潜入したロックらと戦った。
- エルミ
- 『光の剣』に登場。
- かつてラフノールを恐怖に陥れた殺人鬼。強力なエスパーで、ロックと同様見た目どおりの年齢ではない。グルンベルクに捕らえられていたが、解放を条件としてロックと戦った。なお、性別が不明である。
- フランシス大尉
- 『アウター・プラネット』『スター・ゲイザー』に登場。
- 連邦軍に所属する超能力者。不審な動きのあったギャラクシーフライヤーズ社を内偵中、偶然にロックを発見し捕獲を試みた。やがてロックに惹かれ、また連邦軍から道具として扱われることに嫌気がさしたため軍を裏切り「ラフノール」へ逃亡。その後、事故によって肉体が植物状態になり、精神のみの存在、聖霊フランとしてラフノールの「鏡の間」で修行者を導く役に。「鏡の間」で聖霊フランが入っていた「鏡」は後にロックも作れるようになる。
汎銀河戦争~銀河帝国時代
- ラグ・ヤハト
- 『星と少年』『スター・ゲイザー』『虚空の戦場』に登場。
- 少年時、自らの持つ超能力の暴走を止められずに苦しんでいたところをロックに助けられ、行動を共にすることに。後にレマと共に「ラフノール」に定住するが、ラフノールがジオイド弾により破壊された後は放浪する羽目になる。最終的にはレマ共々UAIビルでオクタヴィアスに殺される。
- ウォン博士
- 『スター・ゲイザー』に登場。
- 連邦軍に所属し兵器開発の天才と呼ばれていた。ラフノールに復讐を期すグルンベルクに暗示をかけられて配下となっていた。亜空間フィールドの開発者で、のちに連邦崩壊の引き金となるジオイド弾もウォン博士が考案したもの。
- レマ
- 『スター・ゲイザー』『虚空の戦場』に登場。
- ラフノールで修行していた少女。ロニ一族の血をひくため変身能力が使える。その能力を見抜いた聖霊フランにより、セレンの連邦軍基地に囚われたロックとラグを救うために派遣される。
- クミ・ニールセン
- 『愚か者の船』『虚空の戦場』に登場。
- 銀河巡航船ペネロープIIでレマ、ロックと乗り合わせたジャーナリスト。潜在的には強力なESPを持っていたようだが、本人に自覚が無いためにほとんど使われる事がなかった。造船会社の不正を調査していたため、命を狙われていた。後、汎銀河戦争時には軍事産業総合体UAIについての調査中にロックと再会して協力を得た。
- ドメニコ・ルスカ
- 『愚か者の船』
に登場。
- クミを始末するためにペネロープIIに乗り込んだ、エスパー専門の殺し屋。別口の船内テロによる危機からクミと互いに助け合って和解し、事件終息後に逮捕される。
- ライガー教授
- 『愚か者の船』『マインド・バスター』に登場。
- 銀河コンピュータの設計者。恒星間銀河戦争による人類滅亡の可能性を避けるため、存在する全ての宇宙船を破壊しなければならぬという偽りの思想を
ナガトをはじめ超能力者たちに語り、賛同した彼らに自らの計画を遂行させる一方、銀河連邦に属する惑星をジオイド弾によって破壊、汎銀河戦争を引き起こし最終的に連邦そのものを崩壊させた。
- オーギュスト・ロイド
- 『愚か者の船』に登場。
- ライガーを信奉するテロ集団「インナークロス」のメンバー。ペネロープIIを破壊しようとする。
- ナガト
- 『マインド・バスター』『虚空の戦場』『ムーン・ハンター』『流浪』に登場。
- ロックに接触し、ライガー教授の計画に協力を求めた人物。元・銀河連邦軍人。だが自身もライガー教授の真の目的は知らされておらず、利用されていた。汎銀河戦争によって混乱した銀河の再建を目指し、やがて銀河帝国初代皇帝となった。後に「エスパーコントローラー」で操られ、帝国の乗っ取りに利用され死亡したかに見えたが、実は自身のクローンとすり替わって生きていた。
- オクタヴィアス
- 『虚空の戦場』に登場。
- 軍事産業総合体UAIの社長。超能力者。汎銀河戦争時、各勢力に兵器を売りつけて戦争を続けさせることにより莫大な利益を上げていた。その影響力は連邦にも及び、無視できない勢力となってきたナガトの星間共和国(帝国の前身)を攻撃させた。
- ナナ
- 『虚空の戦場』に登場。
- 放浪していたラグとレマが惑星テネロで出会ったエスパー。テネロ壊滅後、コンピューターにより生み出され育てられていたロックのクローン。外の世界を知りたがっていた。
- テオ、ロザンナ、アデル、ソイ
- 『虚空の戦場』『流浪』に登場。
- ナナと一緒にいたロックのクローン達。ラグとレマによってテネロから連れ出され、惑星スラグで暮らしていたが、同惑星でUAIのエスパーと戦うロックを感じ取り救援に駆けつけた。
- リューブ
- 『ムーン・ハンター』に登場。
- グールと呼ばれる蛮族的な貧民の少年。エスパー。「エスパーコントローラー」の事を調べていたロックと出会う。当初は自分の名前程度しか満足に話すことができなかったが、ロックに同行するうちに語彙は増えていった。後に大成して「賢者」と呼ばれるようになった。子孫には「電子使い」と呼ばれる特殊なエスパーを輩出。
- マルグリッド・ミズカ
- 『ムーン・ハンター』『流浪』に登場。
- 帝国の監査官。通常の任務のほかに、ロックを捜す任務を帯びていた。任地でおこっていた強力なエスパーによる事件に興味をもったために「エスパーコントローラー」で操られたロックに殺されかけたが、リューブに助けられた。
- トレス
- 『ムーン・ハンター』『流浪』『メヌエット』『カルダームI世』『ソングオブアース』に登場。
- 銀河帝国の第三代皇帝。ナガトの娘だがエスパーではない。エスパーコントローラーによるクーデター計画に気づいてファーゴに赴いたロックと出会い、その後もたびたび助けを得る。最終的には「船」の生体コンピュータとして誰も知らない宇宙に消えた。
- アルマ
- 『ムーン・ハンター』『流浪』に登場。
- 銀河帝国の第二代